少し前のことになりますが、2016年7月に放映されたNHKの「2度目の台湾」で紹介されたお店です。モデルの呂敏さんが「やさしい甘さ」と言いながら、豆花を美味しそうに召し上がっていました。松山文創圓區にある康樂書店のようなエメラルドグリーンの外観もとても素敵でした。
それではお店への行き方とメニュー、注文の仕方を見ていきましょう。
庄頭豆花担とは
「庄頭」は台湾語で小さな村落という意味なのだそうです。そして「豆花担」は豆花を売り歩く際に用いる天秤棒のことです。担仔麺(擔仔麵)と同じですね(担仔(擔仔)が天秤棒を指します)。大陸四川省の担担麺と同様、最初は天秤棒で食材と器具一式を担いで売り歩いたことに由来します。
僕が訪問した際には、現地の若い人を中心に満員で店内の画像を撮る機会がなかったのですが、上の画像にあるテーブルと椅子だけを見ても、機能的に置いてあるお店とはちょっと違い、アンティーク調で古き良き時代を思い起こさせるような雰囲気が漂っています。
「豆花」は独特な食感のプリンのような甘味です。味はシンプルそのもので、トッピングとシロップでその変化を楽しむことができますので、いわゆる無限ループに入ってしまいます。
また、豆花は一般的には大豆を原材料として豆腐のような感じの仕上がりになりますが、この庄頭豆花担では黒豆も使っていますので、大豆の白い豆花と黒豆の色の濃い豆花の両方があります。しかも、お値段は同じです。黒豆は仕入値が高いため一般的ではないようですし、日本人から見ても黒豆は高級品のイメージもありますし、黒豆を煮るのは手間がかかりますから、その意味でもお得感があります。
お店への行き方
MRT板南線忠孝復興駅「4番出口」から200mほど直進して大安路一段を左折。さらに300mほど歩くと市民大道(上に高架道路が走っています)を渡るとミントグリーンのお店が見えます。徒歩10分ほど。
メニューと注文の仕方
お店は市民大道に面していて、5段ほどの階段を上って入口の扉を開けると、右手が注文カウンターになります。
豆花はスタンダードな白い豆花と黒豆を使った黒い豆花の2種類で、冷たいものと温かいものがあります(訪問時、温かいものは黒豆のみでした)。そのいずれかを選びますが、「一半一半」(イーバンイーバン)で両方を注文することができます。
トッピングは10種類以上で大変豊富です。
花生:ピーナッツ
大薏仁:ハトムギ
緑豆:リョクトウ
紅豆:あずき
大紅豆:花豆
燕麦:オート麦
紫米:ムラサキ米
小薏仁(洋玉仁):オオムギ
雪蓮子:ハスの実
南瓜泥:かぼちゃペースト
黒糖石花凍:黒糖寒天
枸杞石花凍:クコの実寒天
粉粿:キャッサバゼリー(QQ)
粉圓:タピオカ
芋圓:タロイモ団子
地瓜圓:サツマイモ団子
日本語メニューもありますので参考にしながら、指差しで注文してしまいましょう。トッピングはし放題ですがお皿に盛る限度はありますので、悪しからず。また、シロップは糖水(黒糖シロップ)か豆漿(豆乳)のいずれかを選びます。
訪問時、スタッフの方はアルバイトの学生さんらしき方だけでしたが、英語を話されました。
豆花もトッピングもすべて手作りで、シロップも含めて、呂敏さんの言うとおり「やさしい甘さ」のやさしい甘味です。お値段はこれで50元でした。
お店の基本情報
店名:庄頭豆花担
住所:台北市松山區市民大道四段73號
営業時間:12:00〜22:00
アクセス:MRT板南線忠孝復興駅「4番出口」から徒歩10分ほど
2019年12月時点の情報です。
公式サイトなどで最新情報の確認をお願いします。
まとめ
豆花やトッピングはもちろんのこと、調度品などの設えに至るまで、お店のこだわりを感じました。だからと言って、決して頑固親父の店などではなく、その味の通りやさしい印象のお店です。
お客さんは現地の方が多く、地元での人気を窺うことができました。また、小時候冰果室もその付近にありますので、ハシゴも大いにありです。
それでは台湾🇹🇼でお会いしましょう! 大家台湾見!
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