【台湾】2022鐵道觀光旅遊年!新観光列車 EMU100、300改造も

台湾
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このたびの武漢肺炎対策では羨ましいくらい見事に対応した台湾ですら、国内経済はその影響を避けられないようです。閉めてしまったお店や当面休業するお店、解雇された人が出てきています。

NHKの「リアルボイス」でもそのような声が聞かれましたし、台湾で最も人気のあるYouTuberと言われる方のサイトの士林夜市の現在の様子は衝撃的でした。台湾に行くことすら叶いませんからどうしようもないのですが、そんな中でも明るく前を向いている台湾の人たちを見て少し安心しています。

そして、台湾鉄道について明るく前向きな話題が報道されました。今回は、その2022年の鉄道観光旅行年に向けた台湾鉄道のアイディアについて見ていきましょう。

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臺鐵の新観光列車計画

2020年5月9日に台湾行政院交通部長(交通相)の林佳龍氏がFBで、そしてそれを引用する格好で台灣鐵路管理局のFBでも新観光列車についての記事が発表されました。

また、5月9日のアップルデイリー、また翌10日の聯合新聞に、このFBをニュースソースとする記事が掲載されています。

アップルデイリー:https://tw.appledaily.com/life/20200509/AXR56RU6HHST4UGWBUOLH6IYPM/
聯合新聞:https://udn.com/news/story/7270/4552765

その内容は、臺鐵では、既に現在走っている莒光號(急行)用客車を改造した「鳴日號」に続いて、2021〜24年に新たな観光列車をデビューさせるというもので、具体的には次のようなことが考えられているようです。

🔸南迴線「藍皮解憂號」:以前発表済(2020年末)
🔸西部幹線海線「海風號」:EMU100を改造(2022年)
🔸西部幹線山線と花東線「山嵐號」:EMU300を改造(2022年)
🔸鑽石奢華寝台列車:新造10両(2024年)

それぞれ個別にみていきましょう。

南迴線「藍皮解憂號」

現在南迴線を毎日一往復のみ走る普快車に使用されている「藍皮車」の15〜16両を改造して、3両、4両、あるいは6両のユニットに組成し直すとのことです。改造の内容として、臭気が問題となっているトイレの改造がこれまでの報道では挙げられていました。

南迴線普快車については、こちらにまとめていますのでご覧ください。

トイレは臭気もさることながら、開かずの扉の車両もありますし、車内の照明が点いたり点かなかったり、扇風機も動いているものと動いていないものがありました。車体も相当痛んでいて外面はボコボコ、車内も時の過ぎゆくまま的な状態で、それがまた味のある旅を演出していたりしたわけですが、どのようにリニューアルされるのか楽しみです。

海風號

海風號は既に2009年に定期運用を外れ、現在はイベント列車などで使用されている「英国婆」EMU100の状態の良いものを改造するとのことです。

EMU100型電車:当初65両(現在の走行可能車両は15両)
1978年運用開始、イギリスGEC製で5両ユニット(Tc-M-T-T-Tc)を組み合わせて10〜15両で運用されていました。
駆動方式は吊掛式、台北〜高雄の自強號(特急)として活躍しました。

改造のポイントとしては英国調、木目基調でクリスタル照明やキャンドルホルダー、スコットランド風模様などとされています。

現在でも自力での完全走行は難しいようで、電気機関車を補機としていたりするのと、ニーズにもよりますが観光列車の5両ユニットx2は使い勝手が良くないことも考えられますので、2〜3両間引いたり、自力走行を諦めたりするかも知れませんね。

山嵐號

EMU300型電車:24両在籍
1989年運用開始、イタリア・ソシミ社製で3両ユニットを組み合わせて6〜12両で運用されています。
駆動方式は吊掛式。メーカーの倒産により部品の確保を含め修理が難しく運用が減らされ、現在は西部幹線基隆〜彰化(海線経由)一往復のみです。

臺鐵自強號の伝統的な美しいカラーリングを現役車両の中で唯一残しているEMU300型、画像ではそれなりに整備されているように見えます。

車内は広々としたリクライニングシートですが、数年前に乗車したときはエアコンの吹き出し口から水漏れしていて、チューブを装着して応急処置を施されていました。

この電車のエアコンには問題はありませんでしたが、逆に超厳寒で震えました。

営業運転でかつて台北〜高雄を3時間47分で走破、今の速達普悠瑪(3時間36分)が登場するまでの最速記録を持っていたこの電車も、痛みが目立ち営業運転に支障が出たりもしているようです。
改造のポイントとしては自然でシンプル、田んぼや山の丸太のイメージで温かみのある色調になるということです。JR九州を意識しているところもあるようですから水戸岡デザインっぽくなるのかも知れませんね。3両1ユニットは使い勝手が良さそうですが、ちゃんと走ってくれるのか心配なところです。

鑽石奢華寝台列車

ダイアモンドクラスの高級寝台列車で、展望車や豪華な寝室を備えた車両になるようです。今回の計画の総費用約17億台湾ドルのうち、10億ドル(約35億円)がこの車両に費やされることになっています。ななつ星や瑞風などを意識したものになっていくのでしょうか。

まとめ

今回の計画は、海外観光客よりも台湾国内の旅行ニーズを喚起する目的なのだろうと推測しますが、海外の僕たちにとってもとても興味深いものがあります。鳴日號は評判が良いようですが、EMU100や300が「魔改造」にならず、現在の美しい外観を残してもらえたらなと個人的に願っています。

その前に、この計画の実現性がどれくらいなのかというところも興味のあるところです。新しい特急車の搬入や国内経済の落ち込みなど、すんなりといかないような感じもあり、楽しみに心配して見ていきたいところですね。

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