【台湾/台湾鉄路】2020年12月23日ダイヤ改正!枋寮〜知本間電化完成 EMU900搬入

台湾
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台湾の国鉄にあたる台鉄は南廻線の電化工事を完了し、2020年12月23日にダイヤ改正を実施すると発表しました。

台鉄では環島する縦貫線の電化工事を進めていましたが、その最後に残った区間の南廻線枋寮〜知本間が今回電化されることにより、全線の電化が完了します。

今回は電化工事のあゆみ、今回のダイヤ改正の概要に加え、先般搬入された新型通勤車EMU900についても簡単に触れていきます。
最後までよろしくお願いいたします。

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縦貫線の電化工事のあゆみ

台鉄の縦貫線のうち、西部幹線(+屏東線)は基隆〜屏東間、東部幹線も北廻線(宜蘭線)花蓮までが2005年までに複線電化されていました。

複線電化工事はその後も引続き進められ、2014年6月に東部幹線の花東線(花蓮〜台東)の電化工事が完成、11月には台東〜知本間も電化されました。また、西部幹線でも屏東〜潮州間が2015年8月に複線電化され、2019年12月には潮州〜枋寮間が電化されました。

今回電化されるのは、縦貫線の南廻線(枋寮〜台東)のうち非電化であった枋寮〜知本間86.6kmで、すでに2020年10月から架線への送電が開始されているそうです。そして、2020年12月から新規電化区間に電車特急(自強號)が走ることになりました。

2020年12月23日ダイヤ改正の概要

新規電化区間の開業に伴うダイヤ改正は2020年12月23日に実施されることが発表されました。

枋寮〜知本を跨ぐ「普悠瑪」とPPによる「自強號」の運行が始まるほか、区間車の一部も電車に置き換えられます。普悠瑪の運行により、所要時間は、高雄~台東間で最大27分、高雄~花蓮間で最大39分短縮されます。

新たに設定される普悠瑪は以下の通りです。いずれも既存ディーゼル特急(自強號)のスジを置き換えた上で、運行区間の延長も合わせて実施されます(台鉄発表と既存時刻表を比較して備考欄に追記しました)。

普悠瑪 列車番号 運転区間 主要駅発着時刻 備考
303次 新左営→花蓮 高雄 台東 花蓮
毎日運転 08:35発 10:25発 12:45着
127次 南港→台東 台北 高雄 台東 潮州~台東延長
毎日運転 13:30発 17:09発 18:57着
327次 新左営→台東 高雄 屏東 台東 金曜日曜運転から
毎日運転に変更
毎日運転 21:42発 22:02発 23:48着
110次 台東→南港 台東 高雄 台北 潮州始発から
台東始発に変更
毎日運転 05:53発 07:57発 11:33着
422次 樹林→新左営 台北 台東 高雄 台東~新左営延長
毎日運転 10:48発 15:10発 17:01着
326次 花蓮→新左営 花蓮 台東 高雄 台東始発から
花蓮始発に変更
毎日運転 16:26発 18:35発 20:50着

また、プッシュプル(PP)のE1000形を使用する自強號については以下の通りとなっています。

自強號 列車番号 運転区間 主要駅発着時刻 備考
301次 台南→花蓮 高雄 台東 花蓮
毎日運転 07:09発 09:20発 11:03着
305次 新左営→台東 高雄 屏東 台東
金曜運転 08:43発 09:03発 10:51着
324次 花蓮→台南 花蓮 台東 高雄
毎日運転 15:58発 17:54発 19:58着
310次 台東→新左営 台東 屏東 高雄
日曜運転 12:20発 14:08発 14:28着

また、台東~枋寮間で、日本製などの旧型客車を用いて毎日1往復のみ運行されていた「普快車」は廃止されます。
なお「普快車」で使われている車両は、アコモ改造を施した上で、2021年度以降観光列車として運行される予定です。

現行「普快車」についてはこちらの記事をご覧ください。

台鉄の発表した新規観光列車計画は別記事にまとめています。

新型通勤車EMU900搬入

2020年10月24日、新型通勤車EMU900型が2編成20両(10両編成x2)が花蓮港に到着し、台鉄への引渡しが行われました。走行試験(3ヶ月間の予定)の後、2021年春節(旧正月、2月12日)前に営業運転に入ることになっています。

EMU900型は老朽化車両の更新を進めるため、韓国の現代ロテムに52編成を発注したものです。

この形式の入札条件は厳しかったようで、また途中で編成や両数が変わったこともあり、最終的に入札に参加したのは過去EMU500、EMU600そしてE1000の相次ぐ故障やサポート放棄の実績のある現代ロテムのみでした。

この最初に到着した2編成について、当面は北部の首都圏で運行されるようです。残りの50編成は2021年から23年にかけて順次納入される予定になっています。

1次車2編成20両:2020年10月24日
2次車10編成100両:2021年10月
3次車12編成120両:2022年04月(調印から54ヶ月以内)
4次車14編成140両:2022年11月(調印から66ヶ月以内)
5次車14編成140両:2023年06月(調印から72ヶ月以内)

制御装置は予定通り東芝でEMU800型で実績のあるIGBTが採用されています。台車とSIVは現代ロテム、主電動機と真空遮断器は東芝、ブレーキと空気圧縮機はクノールブレムゼ(ドイツ)、車軸と車輪はルッキーニ(イタリア)の多国籍分業となっています。そのほか、各種部品は台湾国内企業とすることでメンテナンスコストを下げています。

編成は❶Tc1-❷M1-❸T1-❹M2-❺M3=❻T2-❼M4-❽T3-❾M5-➓Tc2で、パンタグラフは❸T1と❽T3に、トイレは❷、❺、❾号車に設置されています。

号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Tc1 M1 T1 M2 M3 T2 M4 T3 M5 Tc2
客室 🚻 🚻 🚻
機器構成 SIV CP VVVF VVVF VVVF VVVF VVVF SIV CP
ユニット 1 2
交通部臺灣鐵路管理局 TRA
迎接臺鐵EMU900型新車微笑抵臺 運能提升、優質安全旅運服務 預計明年初投入營運

これを記念して台鉄では、EMU900型の外観を模した陶器製の容器に金門皇家酒廠の高粱(コーリャン)酒500mlが入った記念酒を始め、タオルやUSBメモリー、ネクタイ、ペンケースなども発売されています。

交通部臺灣鐵路管理局 TRA
EMU900型通勤電聯車文創周邊商品10/24開賣 新聞稿 發文單位:交通部臺灣鐵路管理局 發文日期:109年10月23日發 聯 絡 人:附業營運中心 商品科科長 陳世雄   被外界喻為「史上最美區間車」的EMU900型通勤電聯車,由韓國樂鐵與曾設計法國高鐵TGV的MBD Technologies工業設計團隊合...

まとめ

念願の南廻線の全線電化が完成し、電車特急が環島することになります。景色の良い区間でもあり、のんびりと走るのも味わいのあるものですが、特急で2時間10〜40分かかっていた高雄〜台東間が、30分近く時間短縮されることで利便性の向上が期待されます。

今回の改正では走行距離が500kmを超える「普悠瑪」が登場します(普悠瑪422次)。樹林や台北から花蓮、台東経由で高雄や新左営に行く客は鉄道マニア以外にはいないでしょうが、東部幹線沿線から高雄方面へのアクセスとして重宝することになるのでしょう。

また、新型通勤車EMU900の今後の新造によって、手動ドア客車を使用する莒光號(急行)や復興號(準急)を置きかえていくことになります。急行や準急のスジは特急(自強號)や通勤車を使用した区間快車(快速)とされて、台湾も日本のように急行がなくなってしまうのかも知れませんね。

2020年3月18日、台湾外交部は、中華民国籍ではない旅行者について、中華民国での在留許可があることを証明する居留証、外交公務証明、商務履約証明のいずれかを所持している人などを除いて一律入国を拒否すると発表、外国人は原則入国禁止となっています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは台湾🇹🇼でお会いしましょう! 大家台湾見!
👋掰掰👋

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