台湾/鉄道旅行が便利に 新型特急EMU3000を2021年に東部幹線へ投入

台湾
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台灣国鉄(台湾鉄路管理局)は、昨年日立製作所が落札した新型特急電車を、2021年に東部幹線へ投入することを発表しています。
2019年11月30日にはそのデザインを発表、12月13日の台北駅「鉄道美学に関するフォーラム」でそのコンセプトが詳細に説明されました。

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台湾国鉄の特急列車(自強號)

台湾国鉄では「特急」という名称はなく、「自強號」が最上位列車の位置づけになっています。
ここでは便宜的に「特急」として記載していきます。

現在、特急用の車両は以下のラインナップになっています。

E1000型電車PP(猪車):445両
1996年8月運用開始。
特急運用の主力車両でフランスのTGVなどと同じく、両端に電気機関車、中間に客車を連結するプッシュプル方式を採用。

 

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EMU1200型電車(紅斑馬(赤いシマウマ)):30両
1986年登場のEMU200型電車(南アフリカUCW製)を2003年1~7月に更新改造。
当初の電動車1両、付随車・制御車2両の3両固定編成を9両固定編成に組成変更。
駆動方式は吊掛式。
西部幹線南部で運用。

 

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EMU300型電車:24両
1989年運用開始。
イタリア・ソシミ社製で3両ユニットを組合わせて6〜9両で運用。
駆動方式は吊掛式。
西部幹線北部で運用。
メーカーの倒産により部品の確保を含め修理が難しく運用が減らされています。

 

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DR2800型気動車:45両
1982年6月運用開始。
日本東急車輛製造。
北廻線の開通・台東線の改軌により台北から東海岸方面へ新設された特急用として製造されました。

 

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DR2900型気動車:15両
1986年12月運用開始。
日立製作所製造。

 

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DR3000型気動車:75両
1990年運用開始。
日立製作所製造。
DR2900と同形。

 

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DR3100型気動車:30両
1998年8月運用開始。
日本車輌製造。

 

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気動車は3両ユニットで6両から15両編成で特急に使用されるとともに、3両などで各停でも運用されています。
台東〜潮州の非電化区間を跨ぐ列車の運用が中心です。

TEMU1000型電車「太魯閣」:64両
2007年2月16日運用開始。
日立製作所製造。
北廻線の高速化対応としてJR九州の885系を原型として製造された振り子式電車。

 

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TEMU2000型電車「普悠瑪」:152両
2013年2月6日運用開始。
日本車輌製造。
花蓮〜台東の電化に伴い高速化対応として製造された車体傾斜式電車。

 

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新型特急電車の概要

2018年に「城際電聯車」(インターシティトレイン)として12両固定編成600両が新造されることが発表されました。
最終入札は日立製作所とスイスのシュタッドラーの一騎打ちで、2018年12月日立製作所が落札しました。

12両固定編成全50編成(計600両)のうち

ビジネスクラス(商務車)各1両:48編成
食堂車各1両:2編成

とされることが、当初の計画では発表されていました。

今回の発表では車両のデザインとビジネスクラスと一般車両のインテリアが公表になっています。
前面はホワイトとブラック、その他のエクステリアとインテリアはホワイトとグレーを基調としたモノトーンでシンプルなデザインとなっています。

発表内容は以下のサイトで確認することができます。

http://japan.cna.com.tw/news/afav/201911300006.aspx
https://today.line.me/TW/article/R1QPkz?utm_source=lineshare

現在台湾で運行されている特急太魯閣、普悠瑪が8両編成なのに対し、新特急は12両編成で座席数は139席増。
今後50編成全てが投入されれば、輸送力は平日で36%、休日では43%向上することが見込まれるとのことです。
営業運転では最高速度130km/hということですので、特急太魯閣、普悠瑪と同水準ですね。

今後、2020年の末頃に最初の2編成が搬入されて、2021年から東部幹線へ投入される予定とのことです。

普悠瑪TEMU2000は基隆港で車両の積み下ろしを行いました。
この新型車両は600両全車が山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造後、船積みされ花蓮へ輸送されます。
船からの積み下ろし、線路等周辺設備の修整、乗務員習熟運転、車両整備等すべて花蓮が主体となって行われます。

鳴日 – 臺鐵美學復興 FUTURE – RENAISSANCEの模様

鳴日
鳴日入口
鳴日ボード

鳴日-臺鐵美學復興 FUTURE-RENAISSANCE 特別展示の概要

開催時期:2019年12月13日〜22日 10:00〜18:00(当初15日迄の予定を期間延長)
展示場所:台北駅1階コンコース
入場料金:無料

主なテーマは観光列車の改造、新型通勤電車、そして新型特急電車。

テーマ

新型特急電車のモックアップ、設計者のコメントや座席モデル(生地含む)などが展示されていました。

新特急概念
新特急モックアップ
新特急正面
新特急12両全貌
新特急日立
野末氏
ビジネスクラス車両の座席
商務車座席
一般車両の座席
一般座席
座席生地

まとめ

新型特急車両は評判の良くない西部幹線E1000型PPの置換え用と想像していましたが、東部幹線に優先投入されるようです。
現行の東部幹線の特急太魯閣、普悠瑪の輸送力に限界があって、特急券の入手すら難しくなっていることを重視したのでしょう(特急太魯閣、普悠瑪は基本的に全席指定席です)。

プレスリリースを見る限り、いかにも日立という感じがします。
台湾国鉄のことなので、これから二転三転しそうな予感もしなくもありませんが。

製造が順調に進み、早くその姿が見たいものですね。

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