【ピアノ】佐渡裕/反田恭平 トーンキュンストラー プロコフィエフ第3番

ピアノ
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ピアニストの反田恭平さんが、佐渡裕さん率いるトーンキュスラー管弦楽団と録音したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番のCDが発売されました。

発売日の2021年2月27日には、反田さんと佐渡さん、そしてJNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)特別編成による全国ツアーが始まり、その柿落としのミューザ川崎公演でも、この作品がメインプログラムとなっています。

今回はこのCDについてお話していきますので、よろしくお願いいたします。

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プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26

プロコフィエフの略歴と主な作品

プロコフィエフは1891年4月23日、現在のウクライナ(当時はロシア帝国)生まれ、13歳でサンクトペテルブルク音楽院で作曲、ピアノを学びました。

ロシア革命後にシベリア、日本経由でアメリカに渡り(計5回)、パリでも暮らしています。20年の海外生活を経て1936年、ソビエト連邦に帰国しました。 1953年3月5日没。

主な管弦楽作品は、古典交響曲・交響曲2〜7(青春)番の7つの交響曲を始め、オペラの3つのオレンジへの恋、道化師・ロメオとジュリエット・シンデレラ・石の花といったバレエ音楽があり、バレエ音楽は組曲としても演奏される機会が多いです。

ピアノ作品には、今回リリースされた3番ハ長調を含む5曲のピアノ協奏曲を始め、ピアノソナタ第1〜9番(6〜8番「戦争ソナタ」)、トッカータ op.11などがあります。

ピアノ協奏曲第3番ハ長調作品26

この作品は1921年、プロコフィエフの独奏とストック指揮/シカゴ交響楽団によって世界初演されました。翌年、パリ公演でクーセヴィツキーが指揮したことからヒットして20世紀の代表的作品となりました。

第3楽章の冒頭の弦楽器のピチカートとファゴットで奏されるメロディは「越後獅子」の影響を受けているという説があります。日本伝統音階の都節(ミソラシド)で作られた長唄の越後獅子の影響を受けたというものです。

俗説という意見も多く見かけますが、1918年の米国亡命にあたって日本での滞在を余儀なくされたプロコフィエフが、その2ヶ月の間に街に流れていた長唄や琴を耳にしたことは間違いないだろうと思います。

また、その壮大さも相まって高得点が期待できるということから、ピアノコンクールでも盛んに採り上げられています。

浜松国際ピアノコンクールを題材としたと言われる恩田睦さんの小説「蜂蜜と雷鳴」では、栄伝亜夜(映画)/マサル(原作小説)がこの曲を本選で採り上げる設定になっていました。

反田恭平&佐渡裕&トンク管がウィーンから渾身のプロコフィエフ!

このようなキャッチコピーがふられていますが、それは販促のためのみならず、録音当時の状況を反映したものでもあります。

2020年10月、反田さんは、佐渡さん/トーンキュスラー管弦楽団のコンサートに招聘されて見事にウィーンデビューを飾りました(演奏曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番)。

このCDはコンサートの合間を縫って録音されたものですが、録音初日に第1楽章を録り終えたところで、翌日から中国ウイルスに伴うロックダウン、そしてウィーンでまさかのテロが発生しました。

テロは佐渡さんのご自宅から1ブロックのところで発生、また反田さんはウィーン在住のピアニスト石井琢磨さんのご自宅で練習されていたというタイミングだったそうです。

録音は翌日も予定通り行われました。不安な顔が並ぶ中で始まったレコーディングは、演奏が進むに連れてその不安が消え、音楽のもつ力の大きさを実感することになった(JNO公演での佐渡さんのコメント)とのことです。

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26

I. Andante – Allegro
II. Tema con variazioni. Andantino
III. Allegro ma non troppo

反田恭平(ピアノ)
佐渡裕指揮 トーンキュンストラー管弦楽団
NOVA Record

今回のコンサートツアーでは反田さんのサイン入りポストカードつきで販売されていました。
また、AppleMusicやSpotify でも聴くことができます。

収録の模様と販売など

つぶやきの中から収録の状況について拾ってみました。

また、発売にあたってのつぶやきもあります。

今回のコンサートツアー初日に向けた練習動画も公開されていました(オーケストラはJNOです)。

まとめ

クラリネットの印象的なフレーズで始まる第1楽章、セカンドクラが重なり、そしてヴァイオリンがそれに答える中、下の方から弦楽器が高速で上昇、そこへピアノが颯爽と登場します。テンポは快調、相次ぐ不協和音にも逆に心地良い快感を覚えました。

佐渡さんというマエストロ、90年近い伝統を誇るウィーンのオケの重厚な響きの中で、青年反田恭平が大地を疾走していくかのような爽快な演奏です。

フルートのおどけたようなソリで始まる第2楽章は、どちらかというと哀愁のようなものを感じさせますが、ピアノも加わり、アンサンブルが大きくなるに連れて明るい光が射してくるような変奏曲に進化していきます。

越後獅子ともいわれるフレーズで始まる第3楽章は、ピアノが加わると丁々発止の掛け合いが始まります。反田さんの良い意味での若さを老練なオケがじっくりと受け止めて最高のクライマックスを迎えます。特に、ラストに向けてのピアノの難所の美しい盛り上がりは圧巻で、聴いている僕も興奮を覚えました。

ピアノは、音の美しさとキレッキレのリズム感、深みも叙情性もありとても素敵です。そして、ピアノとやりとりをする重厚で芳醇なサウンドに支えられたオケ、そしてその両者を絶妙なタクトで操るマエストロの情熱溢れる素晴らしい熱演で、聴き応えがありました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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