【ピアノ】佐渡裕/反田恭平 with ジャパン・ナショナル・オーケストラ @東京オーチャード

ピアノ
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2021年2月27日から3月14日の日本国内10都市における「佐渡裕/反田恭平 with ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成」のコンサートツアーがいよいよ始まりました。

これは、佐渡裕さん率いるトーンキュンストラー管弦楽団(ピアノ:反田恭平さん)の日本ツアーがウイルス騒ぎの影響により中止となったことによって、同じスケジュールを使って、今度は佐渡さんが反田さんのオーケストラ(MLM改めジャパン・ナショナル・オーケストラ)を指揮するツアーとなったものです。

そして、プログラムはピアノコンチェルトが2本立てで組まれています。
今回はその2日目、東京渋谷Bunkamuraオーチャードホールでの公演について見ていきましょう。

(アイキャッチ画像は開演前に入口の外側から撮影したものです)

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佐渡裕/反田恭平 with ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成

このツアーは「ウィーンで大成功を収めた最高コンビが贈る コンチェルト2本立て!」と銘打って、以下の内容で開催されます。

公演概要

公演名:佐渡裕/反田恭平 with ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編(Yutaka Sado & Kyohei Sorita with Japan National Orchestra)

指揮:佐渡裕
ピアノ:反田恭平
管弦楽:ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成

プログラム

プログラムA
ハイドン:交響曲 第44番 ホ短調「悲しみ」
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

プログラムB
ハイドン:交響曲 第44番 ホ短調「悲しみ」
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26

ツアースケジュール

2021年2月27日(土)14:00開演 川崎・ミューザ川崎シンフォニーホール

プログラム B

2021年2月28日(日)14:00開演 東京・Bunkamura オーチャードホール

プログラム A

2021年3月4日(木)18:45開演 名古屋・愛知県芸術劇場 コンサートホール

プログラム B

2021年3月5日(金)19:00開演 浜松・アクトシティ浜松 大ホール

プログラム A

2021年3月6日(土)15:00開演 松本・キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

プログラム A

2021年3月7日(日)15:00開演 足利・足利市民会館・大ホール

プログラム A

2021年3月11日(木)18:30開演 岡山・岡山シンフォニーホール

プログラム A

2021年3月12日(金)18:30開演 宮崎・メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)

プログラム B

2021年3月13日(土)15:00開演 大阪・フェニーチェ堺 大ホール(堺市民芸術文化ホール)

プログラム A

2021年3月14日(日)14:00開演 兵庫・兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

プログラム B

今回のオーケストラは「ジャパン・ナショナル・オーケストラ 特別編成」です。

この「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」は反田さんが同世代の実力派アーティストに声をかけて2019年に立ち上げた「MLMナショナル管弦楽団」が前身です。

これまで室内楽の世界を一新した若手アンサンブルとして活動、2021年に入り「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」と改名されました。

今回はその室内アンサンブルを中心にさらに国際色豊かな奏者を迎えた特別編成となっています。

佐渡さんと反田さんからのメッセージ

佐渡さんオフィシャルファンサイト:http://yutaka-sado.meetsfan.jp/
反田さんオフィシャルサイト:https://www.kyoheisorita.com/

全体練習・本番前の様子

つぶやきから拾ってみました。

東京 Bunkamura オーチャードミューザホール公演

2021年2月28日(日) 14:00開演

プログラム

ハイドン:交響曲 第44番 ホ短調「悲しみ」
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

佐渡さんと反田さんの初共演は2017年の東京シティフィルとのツアーで、そのときにはラフマニノフの2番のコンチェルトを演奏されました。

今回は、反田さんが日本音楽コンクールで第1位を受賞されたときに本選で演奏した3番のコンチェルトがメインプログラムとなっています。

Bunkamuraオーチャードホールも前日のミューザ川崎シンフォニーホールに続き満席でした。

冒頭、佐渡さんがマイクを持って登場されました。
佐渡さんがお話されることでホールの雰囲気が落ち着くシエナWOの公演と同様、今回もやはり安心感を覚えました。

オンラインコンサートやSNSという方法が出てきてはいるものの、やはりホールで演奏者と聴衆が同じ空気を共有するのが一番だというご意見にとても共感しました。

反田さんのウィーンデビューのこと、プロコ3番の録音日程の最中にロックダウンとテロがあったこと、そして、当初予定していたトーンキュスラーの来日が中止になって、その日程を使って今回のツアーが計画されたことを話されました。今回のメンバーは反田さんが一人一人に連絡を取って募ったのだそうです。

プログラムはピアノ協奏曲が2曲。1曲が普通なのに、しかも10公演ということについては、佐渡さんが反田さんに提案したところ「やりましょう」と二つ返事だったそうです。「僕も相当気が狂っていますが、反田君は僕以上なので」とのことで、言い出しっぺは佐渡さんだったことが判明しました。

まとめ

ヴィンヤード型コンサートホールのミューザ川崎とは異なり、オーチャードは日本では一般的なシューボックス型です。

天井まで伸びた反響板の効果もありホール全体を包みこむような残響が、今回のオーケストラの若さ溢れる清潔でクリアかつ暖かいサウンドがさらに豊かに響きわたりました。

ハイドンでは弦の豊かな響きとオーボエとホルンが2本ずつのみという管楽器が絶妙のアクセントとなっていて、そんな中で各楽章の対比が見事に描かれていました。老練の響きはありませんが、瑞々しい素敵な音楽に幸せな気持ちになりました。このホールでは、特にチェロとコントラバスの中低音がホールの底から包みこんでとても素敵でした。

コンチェルト1曲目は川崎同様ラフマニノフのパガニーニ、編成は6+5+3+3(プルト)+5(人)と基本2管編成でした。前日よりもサウンドのブレンド感があり、オケとピアノの分離も良いバランスでした。各変奏のコントラスト、メリハリのある音楽作りによって、超有名な第18変奏の甘いメロディがさらに生き生きと聴こえてきます。

ピアノはキラキラ輝きを放つ美しい音で、明確なアーティキュレーションで噛み合わせも見事で、オケの各パートとの対話が素晴らしかったです。反田さんのピアノは一段と美しさを増したように感じました。どこまで行ってしまうのでしょう。

全体に前日よりも練度が上がったように見受けられて、エッジが効いたスピード感溢れる勢いのある素晴らしい演奏になりました。このツアーの間により高みに登っていくかも知れません(メンバーは入れ替わるようです)。

休憩のあとはラフマニノフの3番。「ピアノとオケ」の対比が明確に打ち出され、ピアノもオケも豊富な語彙を使って、各楽章の対比、リズムの面白さ、表情の豊かな演奏が展開され、ピアノとオケとの丁々発止のやりとりも楽しく、佐渡さんのメリハリの効いた音楽作りが光っていました。

お互いの力の限りを尽くした熱い演奏に、聴いている僕も胸が熱くなりました。

初日のミューザ川崎ではピアノのアンコールはありませんでしたが、この日はグリーグの叙情小品集から「トロールハウゲンの婚礼の日」が演奏されました。あれだけの演奏をした後とはとても思えないほど、楽しく、また歌心いっぱいの素敵なアンコールでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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👋掰掰👋

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