【ピアノ】髙木竜馬ピアノリサイタル終演 浜離宮朝日ホール

ピアノ
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いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

この春先は若いピアニストのみなさんのリサイタルが目白押しで開催されます。

その中から、2022年2月26日に開催された髙木竜馬さんのリサイタルについてお話ししていきます。

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髙木竜馬さんについて

1992年 千葉県千葉市生まれ

7歳から故エレーナ・アシュケナージ女史、16歳からは故中村紘子、ミヒャエル・クリスト各氏に、22歳からボリス・ペトルシャンスキー氏に師事

渋谷幕張高校在学中、ウィーン国立音楽大学コンサートピアノ科合格
同大学院を最優秀の成績で卒業、同大ポストグラデュエート課程に在学中

イタリアイモラ国際ピアノアカデミーを「マイスターの称号を得て卒業、同大ポストグラデュエート課程でロシア奏法の本流ネイガウス楽派の更なる研鑽を重ねる

コンクール優勝歴

2000年 第1回日本チャイコフスキーコンクール(小学生の部)
2001年 モスクワ第2回ネイガウスフェスティバル(12歳以下の部)
2004年 第15回国際ピアノコンペティション「ローマ2004」(18歳以下の部)
2005年 第6回ホロヴィッツ国際ピアノコンクール(14歳以下の部)
2005年 第19回浜松国際ピアノアカデミーコンクール
2005年 第38回エレーナ・ロンブロ-シュテパノウコンクール
2016年 第26回ローマ国際ピアノコンクール
2018年 Dr.ヨーゼフ・ディヒラーコンクール
2018年 第16回エドヴァルド・グリーグ国際ピアノコンクール優勝・聴衆賞受賞

NHK総合テレビアニメ「ピアノの森」では、雨宮修平のメインピアニスト役で演奏出演

オフィシャルサイト:https://ryomatakagi.com/

髙木竜馬ピアノリサイタル

日時:2022年2月26日(土)14:00開演
場所:浜離宮朝日ホール (東京)

プログラム

ショパン:前奏曲作品28-15「雨だれ」
ドビュッシー:映像第1集より「水の反映」
グリーグ:民族生活の情景 ピアノのためのユモレスクより 作品19 第3曲「謝肉祭より」
ブラームス:3つの間奏曲作品117

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
ムソルグスキー:展覧会の絵

髙木さんご本人からの演奏曲についてのコメントをチラシから引用します。

(引用始)
今回のプログラムは、私の音楽人生で大切にしている5つの柱である「ロシア音楽・ドイツ音楽・フランス音楽・ショパン・グリーグ」の作品より、豊潤で温かい響きを誇る浜離宮朝日ホールに合うであろう、珠玉の名曲を選曲いたしました。
グリーグ国際ピアノコンクールにおいて第1位をいただいた際に、セミファイナルで演奏した豪華絢爛なムソルグスキーの展覧会の絵から、はたまた晩期の深淵と寂寞の極地であるブラームスの3つの間奏曲まで、色とりどりの性格に彩られた作品を、最後までお楽しみいただけますよう、精一杯演奏させていただきます。(引用終)

チケット販売(終了)

受付期間:2021年12月19日(日)10:00~2022年2月21日(月)18:00

予約はこちらから:https://eplus.jp/sf/detail/2909250001-P0030011P021001

リサイタルの模様

髙木さんの演奏は「ピアノの森」を除けば、福間洸太朗さんがプロデュースされた「レア・ピアノミュージック」で聴いたのがほぼ唯一の機会で、ホールでライヴで聴くのは今回が初めてでした。

最初の「雨だれ」が始まった途端に、その色んな表情を湛えたふくよかな音に惹きつけられました。

うまく表現できないのですが、一つ一つにたくさんのエッセンスがぶら下がっている、音の粒が揃っているとか、響きが清潔だとか、あるいは色彩感が豊かというような外形的なものはもちろんのこと、喜びや悲しみなど人として有しているさまざまな感情がその響きに溢れていました。

演奏される機会が多い「雨だれ」や「水に映る影」、ブラームスの間奏曲では、髙木さんでなければ聴けない演奏だと感じましたし、休憩後のラヴェルのパヴァーヌでもそれぞれの音のライン、色合いなど個性あふれる素敵な演奏でした。

そして、展覧会の絵ですが、僕は出かける前に以下のツイートをしました。

https://twitter.com/24hirofumi/status/1497400748468056069?s=21

冒頭のプロムナードから「熱」のようなものを感じてはいたのですが、それは曲が進んでいくに連れて、強さを増し、鮮やかに華麗な演奏をされたリモージュからカタコンベに突入した部分では炎が見えたような気がしました。厳しく迫ってくるその表情に心が揺さぶられました。

6番目、最後のプロムナードからバーバ・ヤガー、そしてキエフの大門では髙木さんの熱量がより一層増し、その世界にぐいぐいと引っ張られて、さまざまな思いが胸に溢れ、大きな感動とともにエンディングを迎えました。

演奏後の髙木さんからウクライナをめぐる情勢をとても心配なさっているコメントを伺いました。
あの熱量はやはりその思いによるものだったのだろう、そして聴き手とその思いを共有できた演奏会だったのだろうと思います。

アンコールはシューマンのトロイメライ、そしてグリーグの夏の夕べでした。

まとめ

東京に春の訪れを告げるかのような暖かい日に開催されたリサイタルは、魅力あふれるとても素敵なマチネでした。

髙木さんのおっしゃるように、次回ムソルグスキーを聴くときには穏やかな心持ちになっていたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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