【ピアノ】森下唯/ピアニート公爵さん公演終演!第8回レア・ピアノミュージック

ピアノ
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福間洸太朗さんがプロデュースする「レア・ピアノミュージック第8回が2021年2月13日に開催されました。

ピアニスト森下唯/ピアニート公爵さんが、ゲイル・トヴェイト、浜渦正志、平尾貴四男の作品によって構成されたプログラムを披露されました。

その模様について振り返ってみましょう。

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福間洸太朗プロデュース「レア・ピアノミュージック」

このプロジェクトの概要、スケジュールについては過去のエントリーをご覧ください。

森下唯さんについて

森下さんは1981年、東京のお生まれです。

1994年 筑波大学附属駒場中入学
2002年 筑波大学附属駒場高校卒業
2004年 東京芸術大学卒業(音楽学部器楽科ピアノ専攻)
2006年 同大学大学院修了

2004年 第2回東京音楽コンクール第2位
2006年 東京芸術大学大学院修了時、演奏優秀者によるベーゼンドルファー・ジョイントリサイタル(浜離宮朝日ホール)に選出

作曲家アルカンの紹介には特に力を入れており、アルカン生誕200年となる2013年から継続的にオール・アルカン・リサイタルを行っておられます。
2015年よりアルカン作品を集めたCD「アルカン ピアノ・コレクション」シリーズをリリース。

調布国際音楽祭アソシエイト・プロデューサー、東京藝術大学非常勤講師(指揮科演奏研究員)
ピアノを竹尾聆子、辛島輝治、東誠三の各氏に、リート伴奏をコンラート・リヒター氏に師事。

オフィシャルサイト:http://www.morishitayui.jp/

また、動画サイトを中心とした活動においては「ピアニート公爵」名義でも知られています。

ピアニート公爵(ピアニートこうしゃく、英:Duke of Pianeet):
日本のピアニスト。

2007年12月にニコニコ動画にピアノ演奏を投稿した際にニートを自称し、演奏技巧と経歴の隔たりから視聴者に高等遊民と見做され、ピアニート公爵と呼ばれるに至る。

この際に投稿した曲はゲーム「アイドルマスター」の音楽『蒼い鳥 (M@STER VERSION) 』(椎名豪・塩入俊哉)を編曲したピアノ独奏版であり、一晩で数千再生、一日で4万再生、その後70万再生と抜群の伸びを示し、一躍注目の的となった。

ピアニート公爵とわたし
ピアニート公爵の誕生に関する細々とした経緯――つまり匿名でニコニコ動画に投稿した演奏が話題になったこと、動画説明に書いた「俺(ニート)」の言葉をもとに視聴者から「ピアニ...

1月下旬、福間さんがインタビュアーとなって森下さんとのプレトークが行われました。

🔸今回のプログラムのテーマ、コンセプト
🔸プログラム各曲の概要
🔸(プログラム各曲の紹介の中で)浜渦正志さん登場
🔸今後のスケジュール
🔸ハプニングストーリー
🔸質疑応答

インタビューの詳しい内容については、こちらでぜひご覧ください。

レア・ピアノミュージック プレトーク with 森下唯

第8回レア・ピアノミュージック プログラム

日時:2021年2月13日(土)20:00 ~ 21:00

プログラム
ゲイル・トヴェイト: ハルダンゲルの50の旋律 Op. 150 より
01 謹んでお迎えを烏
02 笛の音
03 口説き
09 この世で最も美しい歌
12 自慢屋のバラード
15 ハルダンゲルフィドルの歌
19 告別
30 髭の中の炎
35 妖精の丘
38 この子の父
44 曽祖父のメロディ
50 自家醸造のビール

浜渦正志: 練習曲 Op.4 より
第1番ハ長調「鐘」
第4番ハ長調
第5番ハ長調
第6番ニ短調「ブランク」
第8番ト短調
第12番変ニ長調

平尾貴四男: ピアノのためのソナタ(改訂版)

プレトークでは、プログラム各曲についてざっと以下のようなお話をされています。

ゲイル・トヴェイト: ハルダンゲルの50の旋律 作品150 より抜粋

トヴェイトはベルゲン(ノルウェー)出身の作曲家。
ハンダンゲルはフィヨルドにある両親の実家があった村で、週末はそこで過ごしていたそうです。
非常に多作で作品番号は300を数え、今回の「50の旋律」はオリジナルは100曲あったそうで、また次作の作品151はこの曲の管弦楽版とのこと。
晩年は自宅の火事により8割近くの作品が焼失、失意の中で亡くなりました。

浜渦正志: 練習曲 作品4 より抜粋

作曲者の浜渦さんが出演。
浜渦さんはドイツ・ミュンヘン生まれで東京芸大声楽科を卒業されました。

20代の終わりまでピアノ曲を書いたことはなかったそうです。
表現したいものと難易度の折り合いがつかないということが理由。
あるピアノ作品をきっかけで、どこまでできるか突き詰めてみようと作曲されるようになったそうです。

平尾貴四男: ピアノのためのソナタ(改訂版)

調性の崩壊がアカデミズムの潮流とされる中で、ソナタという形式を用いて書かれています。
3楽章構成で、各楽章には表題が記されており、第2楽章には「魂の告白」という表現が見られます。

「改訂版」は安川加寿子さんが演奏するにあたって初版を改訂したもので、今般ミューズプレスから出版されました。

平尾貴四男:ピアノのためのソナタ - 改訂版 (1951)
税込|菊倍|40頁付録:ピアノソナタについて(上野晃)、貴四男とその周辺(平尾妙子)【楽譜サンプル】

森下さんは、日本音楽を紹介する演奏会で、ピンチヒッターとして一週間前に申し出を受け、この曲を弾いたそうです。

ライブの模様

ツイッターから演奏前のつぶやきを拾ってみました。

ライヴは定刻に始まり、冒頭に福間さんからあいさつと森下さんの紹介ビデオが流れました。
プログラムについてはプレトークビデオの中から抜粋して解説されました。

2番目のツイッターに添付された「演奏曲メモ」を参照しながら聴きました。
特にトヴェイト作品と浜渦作品については、曲についてのイメージが膨らませることができました。

大変知的なピアノ、そして繊細なタッチで、曖昧な音が一つもなく、緻密な音楽の組み立てが見事でした。
一方で、理屈っぽさは微塵もなく、陰影やリズムの面白さに溢れており、各々の作品の良さを感じることができました。

浜渦作品はとても楽しい曲、演奏で、僕の中で想像の世界がどんどん広がっていきました。

そして、平尾作品も素敵な作品でした。
とても難しい曲だとお見受けしたのですが、その中に「和」がしっかりと根づいていました。
美しい音に雅を感じ、また懐かしいものを心の中から呼び起こしてくれるような魅力的な演奏に共感しました。
特に、祭囃子のような第3楽章は圧巻でした。

とても楽しいリサイタルで、あっという間に時間が経過して、気づいたときにはすでに21時をかなり回っていました。

アンコールとしてアルカンの「エスキスー48のモチーフ作品63」から第48曲が演奏されました。

アーカイヴの無料視聴は2021年2月15日までですのでお急ぎください!

まとめ

僕は随分前になりますが、ノルウェーのフィヨルドの中にある村に宿泊したことがあります。

夕方、その村に着いて翌朝の船でベルゲンに向かうはずが、その日は欠航になり午後3時過ぎの船に乗ることを余儀なくされ、その村で半日過ごしました。ホテル以外には観光施設は何もなく、限りなく退屈だったのですが、逆にのんびりとした村の光景が今でも記憶に鮮明に残っています。そんな経験をイメージしながら色彩感溢れるトヴェイトの演奏を楽しく聴かせていただきました。

今回は特に必聴だとだと思いますので、ぜひお聴きくださいね。

次回レア・ピアノミュージック第9回は上原彩子さんが出演されます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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