ピアニストの福間洸太朗さんがプロデュースする「レア・ピアノミュージック」は、第1回が福間さん自身の演奏で2020年7月26日、第2回は8月22日に大瀧拓哉さんの演奏で開催されました。
第3回は9月27日に開催されますが、それに先立って演奏者の齊藤一也さんに対するオンラインプレトークが行われました。
今回は齊藤さん、プレトークの内容、そして演奏曲などについて見ていきますので、最後までよろしくお願いいたします。
福間洸太朗プロデュース「レア・ピアノミュージック」
このプロジェクトの概要、スケジュールについては過去のエントリーをご覧ください。
齊藤一也さんについて
齊藤さんは山梨県の出身です。
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校から東京芸術大学に進学されました。
その後フランスとドイツに留学されました。
パリ国立高等音楽院、ベルリン芸術大学を最優秀で修了。
2020年春に完全帰国されました。
おもなコンクールの入賞歴は次の通りです。
第79回日本音楽コンクール第3位
第82回日本音楽コンクール第2位、三宅賞,岩谷賞(聴衆賞)
第8回カンピージョス国際ピアノコンクール第1位
第7回マッサローザ国際ピアノコンクール第1位
第66回ARDミュンヘン国際音楽コンクールセミファイナリスト
第22回アルトゥール・シュナーベルコンクール最高位(第2位)
齊藤さんのウェブサイトはこちら:https://www.kazuyasaito-pianist.com/
第3回レア・ピアノミュージック プログラム
日時:2020年9月27日(日)20:00~21:00
ベートーヴェン:サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱「まさにその通り」の主題による10の変奏曲
ツェルニー:前奏曲とフーガ第1番ハ短調(48の前奏曲とフーガ op.856より)
リムスキー=コルサコフ:B-A-C-Hの主題による6つの変奏曲 op.10
オネゲル:7つの小品
コダーイ:9つの小品より第2番「悲嘆」
佐藤眞:ピアノのための即興曲第2番(1970/2003年改訂版)
ツェルニー:シューベルトのウィーン風ワルツによる変奏曲 op.12
投げ銭の受付は9月30日(日本時間20時)まで
ライブ動画見逃し配信はYouTubeで9月29日まで
9月30日以降の視聴はアーカイブのみ(2,000円以上のチケット購入が必要)
4,500円チケット購入特典
4,500円チケットには、アーカイブ視聴のみの2,000円チケットのほか、齊藤さんのサイン付のDVD(2020年8月23日清里の森音楽堂リサイタル・ライブ)がついています。
🔸DVD収録曲
バッハ=ペトリ:羊は安らかに草を食み
ベートーヴェン:ソナタ第25番
シューベルト:即興曲
リスト:巡礼の年第1年「スイス」』より、ラ・カンパネッラ
ショパン:幻想即興曲、24のプレリュード
ショパン:ノクターン第2番、子犬のワルツ、齊藤編曲:子犬と子猫のワルツ(以上3曲はアンコール)
定価:3,000円(税抜)
レア・ピアノミュージック 齊藤一也さんインタビュー
福間さんがインタビュアーとなって以下の質問をなさっています。
🔸この企画への招聘を受けての感想
🔸今回のプログラムのテーマ、コンセプト
🔸プログラム各曲の概要
🔸特典DVDの内容
🔸今後のスケジュール
🔸質疑応答
プログラム各曲については、ざっと以下のようなお話をされています。
ベートーヴェン:テーマの実演奏あり
ツェルニー:今回初めて演奏、楽譜は未出版でウィーン国立博物館にのみ現存、コピー譜汚い
リムスキー=コルサコフ(ロシア5人組):構成曲にワルツ、スケルツォ、ノクターンなどの名称つき
オネゲル(フランス6人組):齊藤さんとオネゲル作品との出会い(交響曲第3番「典礼風」)、JR発車メロディとの関係
コダーイ:横浜みなとみらいでの舞踊家とのコラボ
佐藤眞(大地讃頌の作曲家):齊藤さん芸高当時の校長先生、作品は大地讃頌とは異なり前衛的
ツェルニー:冒頭のベートーヴェンの変奏曲との関係、コンセプト
特典DVDは現在鋭意作成中とのことです。ショパンの24の前奏曲のプロジェクションマッピングとピアノ演奏とのイメージは次の通りのようです。
https://www.kazuyasaito-pianist.com/post/%E6%B6%BC%E9%A2%A8%E7%A5%AD%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0
インタビューの詳しい内容については、こちらでぜひご覧ください。
演奏曲について
YouTubeで音源を探してみました。
ベートーヴェン:サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱「まさにその通り」の主題による10の変奏曲
ツェルニー:前奏曲とフーガ第1番ハ短調(48の前奏曲とフーガ op.856より)
プレトークでは具体的な演奏曲の紹介がありませんでした。
YouTubeで検索した限りでは、第1番はハ長調、ハ短調は第8番となっていましたので、両方を挙げておきます。
第1番ハ長調
第8番ハ短調
なお、プレトークではこの「作品856」とされていましたが、ライヴで演奏されたのは「作品400」の「フーガおよび多声音楽演奏のための教則本」の第1番でした。
リムスキー=コルサコフ:B-A-C-Hの主題による6つの変奏曲 op.10
残念ながら公開されている音源を見つけることができませんでした。
オネゲル:7つの小品
コダーイ:9つの小品より第2番「悲嘆」
佐藤眞:ピアノのための即興曲第2番(1970/2003年改訂版)
ツェルニー:シューベルトのウィーン風ワルツによる変奏曲 op.12
齊藤さんの今後の活動について
齊藤一也ピアノリサイタル(ヴァイオリンとのコラボ)
日時:2020年10月11日(日)14:30
場所:尾上邸音楽室
ベートーヴェン:サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱、「まさにその通り」の主題による10の変奏曲
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」より「ヴァレンシュタットの湖で」「泉のほとりで」「ジュネーヴの鐘」
リスト:パガニーニの主題による大練習曲第3曲「ラ・カンパネッラ」
メシアン:主題と変奏
シュトラウス:ヴァイオリンソナタ変ホ長調作品18
ピアノ:齊藤一也
ヴァイオリン:飯川直美(ゲスト)
齊藤一也ピアノリサイタル
日時:2020年12月6日(日)14:30
場所:ソフィアザールサロン(駒込)
ベートーヴェン:サリエリの歌劇「ファルスタッフ」の二重唱、「まさにその通り」の主題による10の変奏曲
ラフマニノフ:前奏曲作品23−2、4、コレルリの主題による変奏曲
リスト:巡礼の年 第2年「イタリア」(全曲)
まとめ
今回はベートーヴェン、ツェルニーを始め、コルサコフ、オネゲル、コダーイから佐藤眞に至るまで、誰もが名前を知っている作曲家のレアな作品が演奏されます。どうやってこのような作品を発見されるのかについては、プレトークの質疑応答で答えておられました。
演奏曲の音源を探してみたところでは、僕自身が知らない曲ばかりでした。佐藤作品についても「大地讃頌」のイメージとはかけ離れた前衛的な響きに驚きました。
楽しい一時間になりそうですね。
本番を楽しみに待ちましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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