いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
ピアニストの福間洸太朗さんがプロデュースする「レア・ピアノミュージック」は、福間さん自身の演奏による2020年7月26日の第1回を皮切りに、第2回大瀧拓哉さん、第3回齊藤一也さん、第4回實川風さん、第5回広瀬悦子さん、第6回大崎結真さん、第7回佐藤卓史さん、第8回が森下唯さん、第9回が上原彩子さん、第10回が永野英樹さん、そして第11回は菊地裕介さんの演奏で開催されました。
2021年6月6日、延期されていたプレトークが行われましたので、その内容についてみていきましょう。
福間洸太朗プロデュース「レア・ピアノミュージック」
このプロジェクトの概要、スケジュールについては過去のエントリーをご覧ください。
三浦謙司さんについて
三浦さんは1993年、神戸のお生まれです。
2006年 英国政府より音楽とダンス専門教育のための奨学金(Music and Dance Scheme)を得て単身渡英(13歳)、ロンドンのパーセル・スクールに入学
(ピアノをロシャン・マガブ、ウィリアム・フォン各氏に師事)
2011年 ベルリン芸術大学入学(クラウス・ヘルヴィヒ氏に師事)
(ロンドン王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学、カーティス音楽院合格)
2012年 同大中退、音楽の世界から一度離れることを決心
2014年 ハンス・アイスラー音楽大学(ベルリン)入学(エルダー・ネボルシン氏に師事)
コンクール入賞歴
2015年 第9回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞、AAF賞受賞
2017年 第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール第1位
2017年 スタインウェイコンクールベルリン第1位
2019年 ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール第1位
オフィシャルサイト:https://www.kenjimiura.com/
ディスコグラフィー
Ballads
ショパン:バラード全曲
ブラームス:4つのバラード作品10
Kawai Europa コンサートホール(ドイツ)
2016年11月28、29日収録
第12回レア・ピアノミュージック プログラム
日時:2021年6月20日(日)20:00 ~ 21:00
プログラム:
モンポウ: 「風景」より 泉と鐘、湖
ラモー:やさしい嘆き
セヴラック:「セルダーニャ」5つの絵画的練習曲 より リヴィアのキリスト十字架像の前のラバ引きたち ~哀歌~
ソレール:ソナタ第87番ト短調、第84番ニ長調
モンポウ:「内なる印象」より 悲しい鳥
ゴダール:ノクターン、マズルカ第2番
見逃し配信は6月22日まで、以降は別のツールにアーカイブとして、6月25日から配信されます。
アーカイブ動画でご覧になりたい方は、2,500円以上のチケットを購入する必要があります。
4,500円チケットを購入(限定30名)した場合、 アーカイブ動画のリンクと、三浦さんのサインつきCD(Ballads:ブラームス&ショパンの4つのバラード)が送付されます(残念ながら完売です)。
レア・ピアノミュージック 三浦謙司さんインタビュー
プレトークが延期されたのは、やはり第一子のご誕生のためでした。
三浦さんは可愛らしいお嬢さんのお父さんになられました。おめでとうございます!
2021年5月27日。色々大変だったけど頑張って産まれて来てくれてありがとう。
Ayla Miura 三浦彩桜 みうらあいらです。これからずーっとずっと宜しくね❗️👶❤️ pic.twitter.com/eR38fOMrgP— Kenji Miura 三浦謙司 (@PianistKenjiM) May 31, 2021
三浦さんと福間さんは、ベルリン芸術大学の先輩後輩の間柄なのだそうです。
ベルリン時代からこの春の東京春祭まで様々な画像が紹介されていました。
続いて、福間さんがインタビュアーとなって以下の質問をなさっています。
🔸レア・ミュージックに対する考え方
🔸今回のプログラムのコンセプト、各作品について
🔸特典CDについて(完売、すでに日本では入手できないそうです)
🔸ハプニングストーリー
🔸今後のスケジュール
プログラム:
モンポウ:「風景」より 泉と鐘、湖
ラモー:やさしい嘆き
セヴラック:「セルダーニャ」5つの絵画的練習曲 より リヴィアのキリスト十字架像の前のラバ引きたち ~哀歌~
ソレール:ソナタ第87番ト短調、第84番ニ長調
モンポウ:「内なる印象」より 悲しい鳥
ゴダール:ノクターン、マズルカ第2番
プログラムはスペインとフランス音楽のミックスで、詩人、作家、作曲家、画家などが集まるサロン、社交的・知的な雰囲気を作りたいという観点から、またスペインとフランスとの関わりがわかるよう(スペイン人のピカソが長年パリに住んでいたことなど)に選定されているそうです。
モンポウの「風景」全3曲のうち、3曲目の「ガリシアの馬車」は演奏される2曲と書かれた年代が20年くらい異なるそうで、1曲目と2曲目だけを選択なさったとのことです。
ラモーの作品に対する見方も、いわゆる「バロック」の客観性というよりは、逆に感情豊かなものと捉えておられるようです。もし、ラモーが現代に生きていれば、喜んで今のピアノを使って作品を書くだろう、時代やジャンルで分けてこうすべきと決めつけるのは後付け、というようなことを仰っていて、説得力がありました。
また、セヴラックのセルダーニャは、ロン・ティボーコンクールで三浦さんが演奏した作品なのだそうです。
演奏曲について
YouTubeなどで音源を探してみました。
モンポウ: 「風景」より 泉と鐘、湖
ラモー:やさしい嘆き
セヴラック:「セルダーニャ」5つの絵画的練習曲 より リヴィアのキリスト十字架像の前のラバ引きたち ~哀歌~ (4曲目です)
ソレール:ソナタ第87番ト短調、第84番ニ長調
モンポウ:「内なる印象」より 悲しい鳥(5曲目です)
ゴダール:ノクターン、マズルカ第2番
まとめ
今回は、ロン・ティボーコンクールの前回覇者、三浦謙司さんが登場されます。
今回はライヴ演奏ではなく、東京滞在時の事前収録でワンテイクで終了したとのことです。
豊かな倍音を湛えた素晴らしい音楽を聴かせてくださる三浦さんの「レア・ミュージック」は絶対に外せませんね。
本番を楽しみに待ちましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
コメント