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福間洸太朗さんがプロデュースする「レア・ピアノミュージック第12回が2021年6月20日に開催されました。
ピアニスト三浦謙司さんが、スペインとフランスの作品を散りばめたプログラムを演奏されました。
その模様について振り返ってみましょう。
最後までよろしくお願いいたします。
福間洸太朗プロデュース「レア・ピアノミュージック」
このプロジェクトの概要、スケジュールについては過去のエントリーをご覧ください。
三浦謙司さんについて
三浦さんは1993年、神戸のお生まれです。
2006年 英国政府より音楽とダンス専門教育のための奨学金(Music and Dance Scheme)を得て単身渡英(13歳)、ロンドンのパーセル・スクールに入学
(ピアノをロシャン・マガブ、ウィリアム・フォン各氏に師事)
2011年 ベルリン芸術大学入学(クラウス・ヘルヴィヒ氏に師事)
(ロンドン王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学、カーティス音楽院合格)
2012年 同大中退、音楽の世界から一度離れることを決心
2014年 ハンス・アイスラー音楽大学(ベルリン)入学(エルダー・ネボルシン氏に師事)
コンクール入賞歴
2015年 第9回浜松国際ピアノコンクールで奨励賞、AAF賞受賞
2017年 第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール第1位
2017年 スタインウェイコンクールベルリン第1位
2019年 ロン・ティボー・クレスパン国際音楽コンクール第1位
オフィシャルサイト:https://www.kenjimiura.com/
6月上旬、福間さんがインタビュアーとなって三浦さんとのプレトークが行われました。
三浦さんと福間さんは、ベルリン芸術大学の先輩後輩の間柄なのだそうです。
ベルリン時代からこの春の東京春祭まで様々な画像が紹介されていました。
🔸レア・ミュージックに対する考え方
🔸今回のプログラムのコンセプト、各作品について
🔸特典CDについて(完売、すでに日本では入手できないそうです)
🔸ハプニングストーリー
🔸今後のスケジュール
第12回レア・ピアノミュージック プログラム
日時:2021年6月20日(日)20:00 ~ 21:00
プログラム:
モンポウ: 「風景」より 泉と鐘、湖
ラモー:やさしい嘆き
セヴラック:「セルダーニャ」5つの絵画的練習曲 より リヴィアのキリスト十字架像の前のラバ引きたち ~哀歌~
ソレール:ソナタ第87番ト短調、第84番ニ長調
モンポウ:「内なる印象」より 悲しい鳥
ゴダール:ノクターン、マズルカ第2番
モンポウの「風景」全3曲のうち、3曲目の「ガリシアの馬車」は演奏される2曲と書かれた年代が20年くらい異なるそうで、1曲目と2曲目だけを選択なさったとのことです。
ラモーの作品に対する見方も、いわゆる「バロック」の客観性というよりは、逆に感情豊かなものと捉えておられるようです。もし、ラモーが現代に生きていれば、喜んで今のピアノを使って作品を書くだろう、時代やジャンルで分けてこうすべきと決めつけるのは後付け、というようなことを仰っていて、説得力がありました。
また、セヴラックのセルダーニャは、ロン・ティボーコンクールで三浦さんが演奏した作品なのだそうです。
ライブの模様
ライヴは定刻に始まり、冒頭に福間さんからあいさつと三浦さんの紹介ビデオが流れました。
プログラムについてはプレトークビデオの中から抜粋して解説されました。
まさにサロンで聴いているかのような雰囲気。
さりげなく後半に進むに連れて盛り上がり、楽しさが加わっていく心憎いプログラミング。
三浦さんの美しく豊かな響きと豊富な語彙で、あっという間に楽しい時間が過ぎ去りました。
アンコールとしてドビュッシーの「忘れられた映像」から第1曲「レント」(憂鬱に、そしてやさしく)が演奏されました。
アーカイヴの無料視聴は2021年6月22日までですのでお急ぎください!
まとめ
レア・ピアノミュージック第13回は高木竜馬さんが出演されます。
高木さんのオフィシャルサイトで曲目が公開されていました。
ケーリング:ピアノソナタ “クーゲルムーゲル共和国” Op.178
ブルックナー:追憶 WAB.117
ブラームス/レーガー編/4つの厳粛な歌 Op.121
ドビュッシー/デュラン編/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
グリーグ/民俗生活の情景-ピアノのためのユモレスク Op.19より第3曲「謝肉祭より」
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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