2020年7月から、現在のレッスンの様子などについて記事にまとめ始めました。
これまではレッスンの内容を中心にまとめていましたが、今回は新たな試みとしてレッスン前の練習記録についてもお話させていただきます。
どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
これまでのお話
現在のレッスンについての記事はこちらです。
レッスン再開後の過去の模様についてはこちらでまとめています。
番外編として「大人の発表会」への参加についてもお話ししてきています。
次回レッスン対象曲
次回(2020年10月25日)のレッスンではバッハの平均律第1巻20番のフーガとショパンのエチュード作品10の4番をみていただきます。
バッハ:平均律第1集第20番イ短調フーガ
僕にとってはこの曲が平均律第1巻の最後の曲になります。
どうなることやらと不安の中で始めた平均律。よちよち歩きでたどり着いたという感じではありますが、個人的には感慨深いものがあります。
この20番はチャイコフスキーコンクールの藤田真央さんの演奏が素敵でした。コンクールで、しかもバッハをあんなに楽しそうに弾く姿がとても印象に残っています。
形式的には主題と反行形主題が提示されたあと、主題と反行形主題が各々2声で密接進行、主題と反行形主題が交互に2声で密接進行、そして3声で混合して進み、ラストのコーダは主題と反行形主題が4声で混合進行して終わります。
わかりやすくイメージするためにラインマーカーで塗り分けしてみました。
しかし、とにかく長いので胆力が必要ですね。救いは密接進行のおかげで、4声各々6種類の組み合わせではなく、左右に分けて練習することができることでしょうか。
各声部練習して、組み合わせて練習して、さて両手で…僕の持っている楽譜では6ページにわたっているので、両手でも最初から途中までを区切りながら練習しましたが、結局通して弾くところまではたどり着きました。
当面の注意点は16分音符が続くと走り気味になることなので、8分音符を聴くようにして練習してみると、テンポもキープでき、声部の流れも明確に聴こえるようになってきた(気がします)。
音源について
この曲は手持ちの音源が7つ、そしてSpotify で1つ、合わせて8人の演奏を聴きました。
シフ:テンポがゆったりで僕好み。やや癖のある歌い回しですが素敵
フェルナー:テンポ設定は好き。ペダルが個人的には過剰(16分音符がマルカート気味なのでそれほど気にならない)
グルダ:上の2人を聴いた影響か、生音っぽくバリバリ。テンポは速め
リヒテル:さすがの演奏。テンポは速い。♪♬♫が撥ねるのが気になる
フェインベルク:リヒテルっぽい。グランドフーガで大向こうが唸る感じ
グールド:とにかく速い。美しくアンサンブルも完璧なんだけど落ち着かない
ポリーニ:速いし流れ気味だし、どうしたの?と聴きたくなるくらいで論外
アファナシエフ:テンポゆったり、フレーズの収め方も個人的には好み
この曲については、Spotify で聴いたアファナシエフの演奏が個人的にはお手本かなと思っています。
ショパン:エチュード作品10−4嬰ハ短調
前回レッスンでの注意点は以下の通りでした。
転んでしまう4拍目のフィンガリングの工夫、4拍目(もちろんだけれども)よりもスラーがついた16分音符が流れてしまわないように。
繰り返し登場する音型の3度目がたどり着いた感バレバレで安心して流れてしまっている。
全体に安定しないのは、冒頭の入りから当初想定したテンポよりも速くなってしまうこと。これについては、16分音符ではなく、8分音符でしっかりと拍を刻むように意識すること。
16分音符を聴かずに8分音符を意識することの効果は絶大、テンポキープできるように。走らないことで精神的にも落ち着き、意識がメロディやハーモニーに移って歌えるようになってきたように(個人的には)思います。
入りの部分3小節目がきちんとハマって掴みが常に決まることがポイントなんですが…
ルーティンおよびレッスン外で練習中の曲
ドホナーニの指のエクササイズとハノンのスケールとアルペジオは毎日「まず最初」として必須にしています。
フィンガー・エクササイズは最初1番を弾くだけでも大変でしたが、だんだんと慣れてきました。調性を変えても安定してきたように思います。2番、8番と進んで、9番を始めました。この曲は大変で手がつります。できるようになるのかな。
ハノンは子供の頃から弾いているので通り一遍には弾けますが、音の粒を揃えること、また黒鍵系はハマりの悪いところがどうしても出るので、指の潜りや跨ぎの「運動距離」の感覚を頭に叩き込むことを意識して練習しています。
スクリャービン:ワルツ変イ長調作品38
壮絶な跳躍のある箇所を取り出して重点的に練習していますが、まだ通せる状態にはなっていないので、次回レッスンでは聴いていただかないだろうと思います。
ラヴェル:水の戯れ
ショパン:バラード第1番ト短調
一度レッスンしていただいた曲ですが、その次の発表会の候補として考えています。
シャブリエ/シュヴィヤール:エスパナ
メトネル:プリマヴェーラ
グールド:ブギウギエチュード
これらは一週間に一度程度、開いたページを弾いてみるというスタイルで復習しています。
まとめ
落ち着いて時間が取れるようになって、ハノン一つ取ってみても「弾けば良いんでしょ」と弾いてきたことがよくわかるようになりました。
ただ、丁寧に練習した部分は必ずそれに応えてくれていることもわかったので(あくまでも僕のレヴェルで、ですが)引続き練習していきたいと思います。
おそらく誰も読みたくないであろう練習記録を記事として続けていくかどうかは、こうやって試行しつつ考えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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👋掰掰👋
コメント
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