いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
今回は5月前半の練習状況についてお話しさせていただきます。
また、大した考察ではありませんが、自宅のピアノの消音装置を使わなくなって変わったこと、気づいたことを自分なりにまとめてみました。
これまでのお話
これまでのレッスンについての記事はこちらです。
【ピアノ/練習46】【ピアノ/練習記録46】ボゴレリッチのショパン前奏曲8番&アンデルセンの西風の見たもの
レッスン再開後以降の過去のレッスンなどの模様についてはこちらでまとめています(終了しました)。
番外編「大人の発表会」への参加についてはこちらから。
基礎練習
金子勝子監修:指セットプラスハノン
モシュコフスキー:15の練習曲
金子先生にレッスンを受けておられる方のブログを久しぶりに拝読して、このテキストの存在を知りました。
それでは!と「指セットプラスハノン」に挑戦してみることにしました。
帯に記載の通り「驚くほど変化する!」かどうかは筆者次第でしょう。
モシュコフスキーは2番を終えて、7番変ホ長調を練習中です(1・2・4・5・6・8が終了)。
曲の最初から順に、弾けないところを潰してからでないと、前に進めないという練習を継続しています(モシュコフスキーだけでなく、バッハもショパンも同様です)。
高校の部活でクラリネットを吹いていた頃、ただの1小節でも安定して弾けないなら、そこだけを繰り返し練習、先輩のOKが出るまでは前に進めなかったという経験を、この歳になって再現中です。
バッハ:平均律第2巻
前回までの状況:
21番変ロ長調
6番ニ短調
19番イ長調
11番ヘ長調
2番ハ短調
14番嬰ヘ短調
7番変ホ長調
13番嬰ヘ長調
12番ヘ短調
1番ハ長調
24番ロ短調
10番ホ短調
5番ニ長調
18番嬰ト短調
9番ホ長調
4番嬰ハ短調
3番嬰ハ長調
前回練習中だった3番のフーガは、なかなか手強かったのですが、上記の地獄練習の甲斐もあって、案外すんなりと進みました。
現在は8番嬰ハ短調のプレリュードを練習しています。臨時記号地獄から早く脱出したいものです。
ショパン:前奏曲作品45&ドビュッシー 前奏曲集
「あるピアニストの一生」にある28段階の難易度を基準として並び替えて、難易度の低い作品から順番に練習しています。
ショパン:前奏曲集
09:作品28-7
10:20
12:4
13:6、9
14:2
16:13、15
18:21
19:17
20:10、11、14、22
23:1、18、23
24:3
25:5、12、16、8、19
26:24
ドビュッシー:前奏曲第1集
14:6「雪の上の足跡」
15:8「亜麻色の髪の乙女」
18:1「デルフィの舞姫」
19:2「ヴェール(帆)」
21:4「夕べの大気に漂う音と香り」9「とだえたセレナード」10「沈める寺」12「ミンストレル」
22:5「アナカプリの丘」11「パックの踊り」
24:3「野を渡る風」
26:7「西風の見たもの」
4月終了時点で(とりあえず)残っているのは、以下の4曲でした。
ショパン:8、19、24
ドビュッシー:西風の見たもの
ショパンの28−8は、行きつ戻りつ、まさに365歩のマーチ状態。
何度やっても、左手が右手の細かい動きに影響されて安定しないので、倍振りのメトロノームに合わせて弾き直しています。
全体を通すことはできるようになりましたし、細かい音符がうるさくならないようにもなったように思いますが、さすがにここで◯という訳にはいかないという決意(笑)
ドビュッシーの「西風の見たもの」はテンポを上げるのは諦めて◯にしました。
この2つの作品の同時進行、どちらも難易度が後半上がっていくので、自ら決めたこととはいえ、本当に苦しかったです。
モシュコフスキーと平均律だけでも結構大変なのに、この2つの名作に挑んでみたは良いものの…無茶をしたなぁと反省しています。
そのほかの作品
ずっと以前に弾いたアルベニスの「エル・アルバイシン」を曲全体を眺めてもう一度精査しつつ弾いてみたり、指の訓練モードでショパンのエチュード10−2を少しずつ(4小節ずつくらい)練習したりしています。
グランドピアノの消音装置を使わなくなって気づいたこと
自宅のグランドピアノには消音装置をつけています。
2年半前に退職するまでは、平日朝に消音装置オンの状態で練習、開放してこのピアノの音を聴いて練習することができたのは休日だけでした。
退職してからは、消音装置を使うことは稀で、今やヘッドフォンをつけて弾くと頭痛がするようになってしまいました。
2021年4月に出演した発表会は、毎日消音装置を使わない状況で臨んだ初めての発表会でした。
前回発表会で頂戴した感想
情緒に溢れて、いっぱい伝えたいことがあることがよくわかった(バラード第1番)
楽しい演奏で、弾いている方も演奏を楽しんでいるように見えた(ウィーンの夜会)
会場の空気がガラッと変わった
全体の響き、弱音が美しかった
これまでと比べて力みが感じられなかった
前回以前は、演奏後録音を聴き返してみると、ピアノを叩きつけているかのようで、音が汚いなと思うことが多くありました。
練習中は汚いなと感じることはないのに、本番ではそんな状態でした。
それが、前回の演奏では、(そんなには)汚くはないなと自分でも感じました。
以下、自分なりの考察です。
ここの右手の跳躍、以前は掠れた音にならないよう、意識して「鳴らす」ように弾いていたように思います。
強めに弾く、叩くように弾いてしまう
その結果、ボリュームが落ちない、弱音の音量が落ち切らずにmf、f、ffのレベルがどんどん上がっていく
そして、さらに汚くなるという結果に
まるでデススパイラルですね。
「生ピアノ」の状態で弾くと、この跳躍部分は「鳴らさなくとも」ピアノは「鳴る」ことが、今さらですがわかりました。
さらに、どこまで「そっと」弾くことができるか試していくと、思っていた以上にピアノは素直な楽器で、少し触れただけで十分鳴ってくれる。
同様に、バラード第1番前奏後のテーマも、耳を澄ませてそっとつぶやくように弾くようにしてみると、自然に強弱の出発点のレベルが下がりました。
mf、f、ffのレベルが一回り、あるいは二回り下がり、鍵盤を叩くことがなくなったようです。
結果として、叩くときの衝撃による雑音が少なくなって「汚い」と思うことが少なくなったように感じています。
ちゃんと弾けずに焦ったりすると、この限りではありませんが(笑)
消音装置をつけた状態やデジピでは、どんなにぶっ叩こうと、常に整音された音が出る(さらに、鍵盤に指が当たる音はヘッドフォンでは聴こえないので、そのことに気づかない)ので、安心して叩いていたようです。
まとめ
最後の考察の部分は、まとまりのない文章になった上に、素人の下手な考えでもありますので、「そんなことを考えてる下手くそもいるんだ」程度にお読みいただければ幸いです。
自分ではそんなに外れていないようには思うのですが…
これからも、リサイタルへ多く伺わせていただき、刺激と感動を受けつつ、また平和の中でピアノが弾けることに感謝しながら続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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