いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
2020年7月から、現在のレッスンとその練習記録について記事にまとめています。
前回は直近のレッスン、平均律とショパンのバラード第1番の内容に関するものでした。
今回は発表会本番で使うための楽譜作成についてお話していきます。
これまでのお話
現在のレッスンについての記事はこちらです。
レッスン再開後以降の模様についてはこちらでまとめています。
番外編として「大人の発表会」への参加についてもお話ししてきています。
発表会本番は暗譜するのか?
子供の頃、先生から「暗譜」は必須と言われ、発表会はもちろんのこと、普段のレッスンでもハノンやチェルニーの練習曲以外は暗譜しなければ○にはなりませんでした。
大人になり、レッスンを再開したときにも、発表会は当然暗譜するものと考えて、当初は暗譜で本番に臨んでいました。
アルベニス:スペイン組曲 → 暗譜
リスト:ハンガリア狂詩曲第2番、グールド:ブギウギ・エチュード →暗譜
ラヴェル:道化師の朝の歌 →暗譜
ヒナステラ:3つのアルゼンチン舞曲 →楽譜あり
ラヴェル:ソナチネ全楽章 →楽譜あり
ショパン:バラード第4番 →楽譜あり
ドビュッシー:喜びの島 →暗譜
時系列にはこのように並びます。
暗譜していたのに途中から楽譜を準備するようになったのは、道化師の朝の歌の本番前の数週間、暗譜のことが頭から離れず夢に出てきたり、通勤のときにも楽譜を持って、思い出せない箇所をチェックしたりと、病的な生活に嵌ってしまったからです。
どう考えても「これはマトモじゃない」と、その次の発表会からは本番で楽譜を見るようにしました。仕事以外の時間は暗譜で頭がいっぱいになるという状態からは解放されてホッとしたことを覚えています。
暗譜の是非については、識者や専門家のみなさまの間でさまざまな議論があるので、僕が軽々しく論ずるのもどうかなと考えています。
僕は吹奏楽やオーケストラも経験したので、なんでピアノだけなのだろう?と思わないでもありませんが、暗譜しているときの演奏の方が一点集中できているような感覚はあるような気がします。
前回の発表会は、退職を決めていたことと、発表会の本番前に残っている有給休暇をまとめて取ることができたので、暗譜することにしました(ドビュッシー「喜びの島」)。
その本番でのハプニングについては、また別途詳しく記事にすることもあるかと思いますが、結構悔しい結果になってしまったとだけ申し上げておきます。
そのことがトラウマになっているところもあって、時間がたっぷりある今ではありますが同じことが起きないとも限らず、今度の本番は楽譜を用意することにしました。
本番用の楽譜を作る
本番用の楽譜はA4横に2in1印刷したものを使っています。
見やすさを優先するとき(要するに見ないと不安なときです)には、B5縦を使うこともあります。
ショパン:バラード第1番ト短調作品23
この曲のレッスンに使用しているエキエル版は15ページあります。
左右どちらかが譜めくりできる余裕がある箇所は
・65〜7小節 右手空き
・93小節 左手(付点四分休符分のみ)空き
・137小節 左手空き
・192〜3小節 左手空き
この4つのうち、137小節目はテンポアップして上っていき、その折り返しでスケルツァンドに入る前で譜めくりが難しいのでまず却下、65〜7小節目は直観的にはちょっと早いかなということで、93小節目と192〜3小節目の2箇所にして作ってみました。
2回目については、188〜191小節目を重複させて2枚目に貼りつけました。
ところが、実際に練習してみたところ、93小節目の半分で譜めくりするのはなかなかの至難の技であること(あくまでも僕基準、これまでもこれからも同じです)、65〜7小節目と192〜3小節目にすると2+3.5+2で収まりが良いことから、こちらに変更しました。
A4サイズだと譜面台には横4枚乗るので、1回目の譜めくりの部分を重複させて2+4+2にしました。
前半はこのようになりました。
こちらは後半部分です。
この曲ではめくった楽譜は床に落とします。
1回目は右手で右下に、2回目は左手で左下に落とすので、花咲か爺さんみたいです。
グリュンフェルト:ウィーンの夜会作品65
この曲は中止になった「大人の発表会」で弾くため、準備したB5縦の楽譜がありました。
大丈夫だろうと安心しきっていたのですが、実際に見てみたところ「どうやって譜めくりするつもりだったんだろう?」と思わざるを得ない代物でした(自分が作ったのですが)。
この通り「2+2+1+1+1+5」となっていました。
おそらく「5」をまず一番下に置き、その上に「1+1+1」、そして一番上に「2+2」として、「2+2」は「5」が見える程度に左右に散らして、「1+1+1」はその「2+2」の上に置いていくつもりか何かだったのでしょう。でも無理でした。
iPad/Piascoreを使って、iRigで足踏み譜めくりしようしてトライしましたが、まだ両手と右足だけでいっぱいいっぱいの状態で、左足でめくる余力がありませんでした。
そこで考え直して、バラード同様A4横に「2in1」3ページずつ2部にして、カンタービレ/メノモッソの前の二重線で「エイヤ!」とめくる作戦に変更しました。
この譜めくりは正直なかなか厳しいものがあります。
カンタービレの前のリタルダンドをやや誇張して、二重線のところでブレスを入れる要領でめくってしまおうというと目論んでいます。
目論むなどと非音楽的なことにならないよう、自然に移行できるように練習していきます。
少し余裕が出てきたら、足踏み譜めくりに再トライするかも知れません。
まとめ
次回の発表会の楽譜作りのお話でした。
毎度思うのですが、作るのもそれなり大変ですし、譜めくりそのもの、そしてその楽譜(のサイズや位置)に慣れる必要もあって、楽譜あるから良いよねという訳にもいきませんね。
iPadを使って足踏み譜めくりができるとそれなりに格好がつきそうなのですが、今の段階ではどうしても「手が先に出て」しまう状態で、上と下とで何をやってるんだかということで、いったん諦めています。
楽譜のスキャン、PDFの作り方、台紙への貼り方や台紙の連結などについては、また別記事にまとめたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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