【ピアノ/レッスン&練習17】ショパン:バラード第1番ト短調

ピアノ
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いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

2020年7月から、現在のレッスンとその練習記録について記事にまとめています。

前回は直近のレッスン(2021年2月14日)の模様と2021年春の発表会の選曲などについてのものでした。

発表会の演奏曲のうち、グリュンフェルトの「ウィーンの夜会」については既に触れましたので、今回はショパンのバラード第1番についてお話していきます。

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これまでのお話

現在のレッスンについての記事はこちらです。

レッスン再開後以降の模様についてはこちらでまとめています。

番外編として「大人の発表会」への参加についてもお話ししてきています。

ショパンのバラードと僕との関わり

「バラード」とは、そもそもは古いヨーロッパの詩の様式ですが、ショパンによってその作品名として転用されました。音楽的には形式にとらわれることなく、音楽的に多種多様な楽想が物語風に展開されていくものが多いようです。

ショパンが書いた4曲のバラードはポーランドの詩人アダム・ミツキェヴィッチの詩に霊感を受けて作曲された ものと言われています。その意味で本来のバラードの意味に近いとされています。

4つのバラードそれぞれに作曲の動機となった物語が個別に存在するようです。ただ、ショパンは、シューマンなどの多くのロマン派作曲家とは異なり、音楽を文学や評論に結びつけて表題性を追求することはなく、音による抽象表現の意思を貫き通した と言われています。

それだけに、聴き手の立場であれば、色んなピアニストの世界を楽しむことができるわけですが、いざ弾くとなると、自分が感じた音楽を作り上げていく必要があり、技術的な問題はもちろんですが、頭が固くなってくるとその点でも苦しくなってきます。

ショパンのバラードの4曲の人気は、第1番、第4番、第3番、第2番の順だそうです。また、ピアノを自ら弾く人と、専ら聴くだけの人とで、ショパンの4曲のバラードの人気度はかなり異なるらしいです。

僕はこれまで、第3番、第1番、第4番という順で、その出来はともかく弾いてきました。

その世界がわかりやすく、また明るく終わるということでまず3番、バラードを弾くならやはりこれは外せないよねということで1番、そして哀愁のある世界に惹かれて4番に挑戦してきました。4番は大胆にも発表会で弾いてしまいました。

ショパン:バラード第1番ト短調Op.23

この曲はそもそも4曲中最も人気が高いようですが、フィギュアスケートの羽生結弦さんがショートプログラムのBGMとして採用して、見事に金メダルを獲得したことで、より広く聴かれるようになったのではないでしょうか。

ソナタ形式の変形とされていますが、冒頭の序奏は4/4拍子の変イ長調のユニゾンで始まり、続くト短調の第1主題とどう関連するのかいきなり「??」となってしまうところでもあります。最後のD・G・Esの左手の不協和音が導線なのでしょうか。

そして、ト短調の第1主題は陰鬱、そしてポツポツとつぶやくかのようでもあり、そうでもなさそう、という捉えどころのない旋律で、どうしたものかいきなりの難問です。

第1主題が技巧的に盛り上がったあと登場する変ホ長調 の第2主題は爽やかで、美しい旋律ですが、このテーマが調を変えて変イ長調で炸裂するところからは 技術的な難所です。しかも、盛り上がるところでもあります。

そして、最後のPresto con fuocoのコーダはこの作品の最大の聴かせどころ。滅茶苦茶難しいところでもあり、気力やスタミナが切れると音楽が崩壊してしまいます。

こんなことを書いていると気が重くなってくるので、名だたるピアニストの演奏を聴くことにしましょう。

僕が持っているバラード第1番のCDは以下の通りです。

録音 演奏時間
サンソン・フランソワ 1949 7:42
1959 9:03
ウラディミール・ホロヴィッツ 1965 8:51
1968 9:11
1982 9:32
クリスティアン・ツィマーマン 1988 9:39
アルトゥール・ルービンシュタイン 1959 9:21
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ 1967 8:57
マレイ・ペライア 1994 8:57
エフゲニー・キーシン 1999 9:54
関本昌平 2005 8:43
アレクサンドル・タロー 2009 9:00
ジャン=マルク・ルイサダ 2010 10:51
福間洸太朗 2013 9:36
河村尚子 2013 10:00
チョ・ソンジン 2016 10:05

僕がずっと素晴らしいと思ってきたのが、ツィマーマンの演奏です。

あまりにド定番過ぎるので「それで?」という感じではありますし、ときどきその真面目さ故に飽きてしまうこともありますが、これだけ緻密で色んなニュアンスに富んだ演奏にはそう巡り会えないのではないかと思います。

なのですが…

今回改めてすべての演奏を聴いてみると、最速のフランソワは生き生きとした自由に羽ばたくスケールの大きな音楽、逆に最長の演奏時間を示しているルイサダは長さを感じさせない大きなうねりと歌心を湛えた音楽で、いずれも素敵です。

ミケランジェリのクリアなサウンドもホロヴィッツの彫りの深い音も、そして進化するキーシン、その若さでこんなに!というチョ・ソンジンなどなど、やはりどの演奏も素晴らしいなと思います。

ちなみに、僕の前回レッスン終了時の録音の演奏時間は10分15秒でした。

たっぷりと歌ったわけではなく、そのテンポでないと無理だったというのが正直なところです。

怖いもの見たさで聴き直してみました。

出だしから第2主題が出てくるあたりまでは「まぁまぁやるじゃん」と自分でも思ったのですが、だんだんと綻びを見せ始めました。その細かいミスよりも、全体に左手の音が大きいためにバランスが悪く、ベタベタした感じにも聴こえます。こういうのは慎重とも丁寧とも言わないなと。

それでもなんとか乗り切ってプレストに入りましたが、テンポが遅い上、ショパンでもっとも大切と言われる「火のように」からもほど遠く、右手の分散和音に四苦八苦しつつ大坂道のスケールから力技でエンディングに持っていったという感じでした。

このあたりのコアの欠点は今でも引っ張っているような気がします。大きく変わったと自覚しているのは左右のバランスくらいでしょうか。

まとめ

音源を聴くことは勉強になりますが、気分だけその気になって現実を見失って、しばらく演奏がバラバラになってしまうことがよくあります。

これから本番までこんなことの繰り返しなのでしょうが、それも楽しみつつ準備していきたいと思います。

暗譜はしますが、前回の発表会で真っ白になったこともあり、楽譜の準備もしておきたいと考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

コメント

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