2020年7月から、現在のレッスンとその練習記録についてお話しさせていただいています。
直近のレッスン(2021年1月10日)は、バッハの平均律第2巻20番のフーガ、ショパン のバラード第1番でした。
そのレッスンの模様と2021年春の発表会の選曲などについてお話していきますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
これまでのお話
現在のレッスンについての記事はこちらです。
レッスン再開後以降の模様についてはこちらでまとめています。
番外編として「大人の発表会」への参加についてもお話ししてきています。
レッスン対象曲
今回のレッスンは、バッハの平均律第2巻20番フーガとショパンのバラード第1番ト短調でした。
バッハ:平均律第2巻第20番フーガ
20番のフーガは4分音符と8分音符で奏されるテーマ(8分音符のどこまでをテーマとするのかは諸説あるようですが)と対旋律の32分音符とが絡み合う壮大な構成になっています。
4分音符は正しい音価で重く、8分音符は短めで拍の表を強調する一方で、32分音符は8つで4分音符1つということを考えて軽く、ということを頭に入れて、と先生からアドバイスをいただいていました。
果たして、テーマはよく聞こえるものの、音が多い部分がゴチャゴチャうるさい演奏になってしまいました。8分音符がややアクセント気味になっていたため、そうではなく裏拍に比べて長めという意識で弾くよう指導いただいて、弾きなおしたところスッキリ、そして構成面でも立体的になりました。
次回は21番変ロ長調プレリュードになります。
ショパン:バラード第1番ト短調作品23
この曲は4月の発表会の候補の一つです。
全曲を通した練習をあまりしていないので、流れについては自信はありませんと申し上げたところ、要所要所で止めましょうということで聴いていただきました。
結果的には「止めないで全曲聴いてしまったわね」ということで、大きく破綻することなく終曲することができました。
メカ的に細かくさらうべきところはあるけれども、それよりは「楽しんで弾きましょう」と。
正確に弾くことに意識し過ぎるよりは、冒頭の同じ音型は頂点に向かってどうもっていくのか、場面を変化させる音はどれで、どんなバランスで強調させれば良いのか、考えて弾きましょうと。
具体的には、3度繰り返すEs-As-B-C、3小節目のCの音、同じ小節のFis、4〜5小節の運び方、7小節目の和音Esのバランスなど。
メカニックで気になったのは、48小節目からの右手の音型が52小節目から慌てて速くなること、255小節目の両手10度のスケール(が合わなかった)くらいなので、この曲はいったん置いて、次回は候補の別の曲にしましょうということになりました。
次回はラヴェルの「水の戯れ」です。
本番で演奏するための練習法 ラヴェル「水の戯れ」 Kindle版
水の戯れを練習するにあたって、目を皿のようにして読み込ませていただいているのが、ピアニスト荒井先生のこの書籍(Kindle版)。
これは荒井先生のブログに掲載されていた記事を書籍にまとめたもので、ブログの頃から楽しく拝読していました。そして、何年か前に僕が弾くことになったときには必死で読ませていただきました。
本番で演奏するための練習法 ラヴェル「水の戯れ」 Kindle版
荒井千裕著
先生が香港におられた当時、ラヴェルの愛弟子ペルルミュテールに師事した師匠のエレノア先生から、この曲を本番で演奏するために受けたレッスンが再現されています。ブログで連載されていた記事がまとめられたものです。
譜例画像を使って細かい練習法が説明されていて、曲の仕上げが進むにつれて、段階を追って磨き上げていくというレッスンさながらの構成になっています。
今回、再度この曲を弾くにあたって再読したところ、フィンガリングなどはすべて書き込んであることを確認しましたが、段階が進んでニュアンスなどのポイントになると、僕の力はまだまだ及ばず遠いところにあります。
それでも、どうしても「直角に」弾いてしまう意識が変わらない僕にとっては、何度も出てくる腕の使い方(回していく)のおかげで、目に見えて楽に弾けるようになりました。
書かれているポイントについて、できるだけ多く吸収できるように練習したいと思っています。
ルーティンおよびレッスン外で練習中の曲
ドホナーニの指のエクササイズとチェルニーの毎日の練習曲、そしてレッスン曲に関連するスケールは毎日の必須にしています。
フィンガー・エクササイズはとりあえずこれ以上種類を増やさずに、1、2、8、9、10そして11番を順番に回しています。もちろん移調練習も含めて。
チェルニーはいざ始めてみると案外楽しいような気がすると思っていたら、だんだんと厄介になってきました。今は13〜15番を練習中です。早く全部弾けるようになどとは思わずに、一つ一つ丁寧に練習する方が良さそうです。
ただ、指定のテンポは到底無理なのと、20回とか30回とか指定されている繰り返しは、その通りやってられないよなというのも正直なところです(その通り繰り返しせずに、その段階で「まぁ良し」と思えたら(それなりにスムースに流れたら)、次に進むようにしています。
ハノンのスケール全調はやっていないと不安なので復活させました。
ラヴェル:水の戯れ
ショパン:バラード第1番ト短調
グリュンフェルト:ウィーンの夜会〜こうもりの主題によるパラフレーズ
今のところ、この3曲の中から発表会に弾く曲を決めるつもりです。
弱奏で終わるラヴェルは発表会の流れでいくとなかなか難しいので、悩ましいのですが、ショパン、ラヴェル、こうもりと順番に聴いていただいて決めましょうということになっています。
まとめ
発表会まで3ヶ月あまりとなりました。
ショパンのバラードに決めて続けても良いけれども、きっと飽きてくる(嫌になる)ので、候補曲すべてを弾いてみましょうということになっています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
コメント
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