前回の「レッスン記6」には「大人の発表会」への初参加までの練習とバッハに取組むことについてエントリーしました。
途中「大人の発表会」の記事に寄り道をしましたが、今回は僕自身4回目の発表会についてお話ししていきたいと思います。
どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
前回までのお話
第6回「大人の発表会まで、そしてバッハへの再挑戦」
番外編1「大人の発表会でラヴェルを弾く」
大人の発表会終了後から4回目の発表会まで
2014年10月に「大人の発表会」を終え、2015年2月からは次の発表会の準備に入りました。
バッハのパルティータ第1番の続きとベートーヴェンの23番ソナタ(早い話が「熱情」です)を弾いています。
バッハ:パルティータ第1番
3曲目のコレンテ(クーラント)から最後のジーグまでをレッスンしていただいていました。
今、改めて楽譜を見返してみました。
コレンテ:拍を感じて 急がない 左手の16分音符は小さく 大ききな音の流れを感じて
サラバンド:16分音符の音価を正確に
メヌエット:(メヌエットⅠ)左手をよく聴いて 音の動きと音楽の流れの意識 (メヌエットⅡ)やわらかい音で
ジーグ:左手で弾く1拍目の四分音符をよく聴いて(音価を正確に) 左手は落ち着いてリズムを崩さず淡々と 美しさも感じること
基本からできてない感ありありで恥ずかしいのですが、この先も同じような注意をいただいていたように記憶しています。
当時はそれなりに必死だったのですが、今思い返すと、そもそもの向き合い方の問題だったのだろうと思います。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番ヘ短調
サクサクと録音まで進んでいった感じでしたが、おそらく発表会の準備のタイミングとの絡みだったのでしょう。
ここでも音価の甘さと音を最後まで聴かずに走ってしまうことについて再三注意いただいています。
録音を聴き返してみると(なかなか辛い仕事です)第1楽章と第2楽章はともかく、第3楽章は崩壊していました。
自分では一生懸命だったつもりですが、楽譜の読み方や弱点との向き合い方に課題があったのだろうと思います。
2015年4月 発表会
ヒナステラ:3つのアルゼンチン舞曲
この曲は一度レッスンしていただいた作品です。
そのときから、次の発表会はこの曲を弾こうと決めていました。
久しぶりに弾くにあたって曲全体を見直して、アーティキュレーションも大胆に変えてみました。
先生からの課題は次の通りでした。
1曲目(年老いた牛追いの踊り):出だしを安定させること
2曲目(マドンナの踊り):すっきりと歌い上げること
3曲目(ガウチョの踊り):テクニック的難所の克服 終曲に相応しい華やかさと弾けるような楽しさの表現
この発表会から暗譜ではなく、本番用の楽譜を準備しました。
なによりも「楽しく弾く」ことを意識してステージに上がりました。
そんなに楽しい演奏ではなく(左手が落ちてしまったりして)お恥ずかしいのですが、音源を貼っておきます。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調第1楽章
先生の「やってみたら」の一言でこの曲に決まったような記憶があります。
渡辺睦樹さんのエレクトーンソロ用のアレンジ譜から、ピアノソロの部分を全部外してピアノ譜のオリジナルに置き換え、そしてエレクトーンパートの音の厚みを加えるというアレンジを施しました(8分ほどの抜粋版です)。
いまさらながらこの曲のピアノは本当に大変で、ずっとこの曲を練習していたかのようにすら思うくらいでした。
自分のことで精一杯で、なかなかエレクトーンの音を聴くところまで届かず、一緒に弾いた方は楽しくなかっただろうと思います。
そんな中で、なんとか本番まで終えることができたことに感謝しています。
こういう機会でもなければ、この曲に挑戦することもなかったと思うと、良い経験をさせていただきました。
まとめ
発表会に出るようになって以来、僕のテーマは(ソロでも)「楽しく弾くこと」でした。
今回の発表会では、自分なりの評価としては楽しく弾くことができたのではないかと思います。
アンサンブルでも得難い経験ができ、個人的には収穫の多い発表会でした。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
コメント
ヒナステラ、拝聴しました。脈拍が感じられる、ていねいな演奏で聴き入りました。
同時進行でいくつもの大曲に取り組んでいらして、すごいです。
> ムジークさま
いつもコメントありがとうございます。
拙ない演奏をお聴きいただき、その上過分なコメントを頂戴して恐縮しております。
これに懲りずよろしくお願いいたします。
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