【ピアノ/レッスン記24】ドビュッシー「喜びの島」発表会演奏曲

ピアノ
スポンサーリンク

いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

前回は、ドビュッシーの「映像」のあと弾いた、プーランクの「エディット・ピアフを讃えて」についてお話しました。

今回は2019年12月の発表会の演奏曲としたドビュッシーの「喜びの島」についての記事になります。

この曲は、ずっと以前に先生から勧めて頂いたことがありました。

そのときはとても無理だと思っていたのですが、曲がりなりにも「映像」を経験したことで取り組んでみようと考えました。

演奏時間も6〜7分程度で「時間的には」手頃ということで発表会で演奏することになりました。

またドビュッシーで恐縮ですが、最後までよろしくお願いいたします。

スポンサーリンク

前回までのお話

これまでの記事もご覧ください。

プーランク/即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」を弾く

ドビュッシー「喜びの島」

ドビュッシーが「喜びの島」を作曲したのは1904年です。

この前後の色男ドビュッシーの恋愛年表を振り返ってみましょう。

1899年(38歳)マリ・ロザリー・テクシエ(愛称リリー)と結婚

1904年(43歳)銀行家の人妻で教え子の母親、エンマ・バルダックと不倫関係に

1905年(44歳)リリーはコンコルド広場で胸を銃で撃ち自殺未遂、リリーと離婚。一方で、彼の子を身ごもっていたエンマとともに一時イギリスに逃避行

1908年(47歳)同棲中のエンマと結婚する。

ドロドロの人間模様が展開されていますね。

ところが、この曲からは罪悪感など微塵も感じられず、逆に南の島でルンルンの愛欲の日々を象徴するような音楽になっています。

さすがに、大人の反応をモットーとするフランス人でも、不倫の末に妻の自殺未遂という事件には呆れて、友人たちは離れてゆき、経済的な困窮からエンマも彼のもとを去っていきました。

ただ、この作品は、ピアノが紡ぎ出す色彩感と幻想的な響きに溢れた素晴らしい音楽で、ピアノ一台でオーケストラにも負けないほどの多様な響きを実現することができることを示しています。

当時のドビュッシーのメンタリティがどのようなものであったのかは興味があるところですね。

音源を聴く

僕の手許にある音源は以下のピアニストによるものです。

ホロヴィッツ
ルービンシュテイン
ギーゼキング
フランソワ
フォーガス・トンプソン
コチシュ
ベロフ
トルプチェスキ
チョ・ソンジン
小川典子
江口玲
福間洸太朗

ハバネラあり、バルカローレあり、ジーグからファンファーレ、そして最後は壮大バッカナールという多彩な作品だけに、個人的には気分任せに奔放に、というよりは、構成感がきちんとした演奏を好んで聴いていたように思います。

その意味で小川典子さんの演奏は繰り返し聴いた愛聴盤です。また、ベロフ先生の演奏は気分と構成がうまく融合した演奏で好きな演奏です。

そして、最近出て一番のお気に入りになったのが、ショパン コンクールの覇者チョ・ソンジンによるものです。ソンジンはミシェル・ベロフに学んでいることから、直伝のドビュッシーを色んな意味で超絶的なテクニックで聴かせています。

レッスンの模様〜「喜べない島」を「喜びの島」にするために

この曲を練習し始めたのは2019年の6月でした。7月はウィーンホールでの「映像」に時間を割いたため、ほとんど練習できず、8月に再開ということになりました。

また「今回は暗譜しましょう、時間もあるから」(先生)ということで、別の意味でプレッシャーかかった曲でもありました。

最初のレッスンでの、先生のアドバイスは以下の通りでした。

・冒頭に繰り返し出てくるトリルとそれに続く32分音符をどう表現して聴き手を掴むかがまずはポイント
・トリルは細かく繊細に、32分音符は一つ一つの音を立たせて正確に、最後の一音まで明確に
・ハバネラは楽しげに
・28小節目以降は左手を聴かせる、そして歌う
・バルカローレは譜割りではなく、5連符の左手が自然に流れるように
・コーダ冒頭の右手は最後の32分音符まできちんと鳴らすこと
・最後はまだまだ雑なので練習が必要

以下は、8月のレッスンを終えて9月を迎える頃に、「喜べない島」を「喜びの島」にできるようにまとめたものです

14小節目の上昇音型の3連符。

各々の裏拍の最後の音まで聴けておらず、先に先にと急いでしまいます。細かい音は脱力する、その右手の音ではなく左手の動きを聴くこと。

18小節目。

右手の内声に意識が行けば行くほど、右手の音型のバランスが崩れるので、外声(メロディ)を意識する。そうすると内声の3連符も脱力できる。

24〜27小節目。

24小節目の4拍目はクレッシェンドで次に入っていく箇所、またソフトペダルを外すところでもあり、どうしても速くなってしまいます。

「急がないで」と先生が記入された通り、意識としてはリタルダンドくらいで25小節目へ。それを25小節目の3拍目の裏+4拍目で取り戻す感じ。

26小節目はそのまま入って良い筈ですが、まだそのテンポにすると音の粒が揃わないので要注意。26小節目と27小節目の間はブレス。

64小節目の右手の跳躍が曲者、左手の32分音符がきちんと嵌り切りません。

その流れでギクシャクして、バルカローレの最初2小節はどうしても数えてしまいます。「左手は自然に流す」(ラフに)と先生に書き込んで頂いています。

右手が歌えていないので、左右別々でもう一度やってみる方が良いかも知れません。

120、132小節目。

左手の120小節目のG、132小節目Asはメロディの流れとしてしっかり嵌めたいところ。右手の分散和音との交錯では掠れてしまうことがしばしば。待って入っても流れとしては違和感がないので、落ち着いて入ることに慣れる。

166小節目から。

ここはコーダに入る前の最後の盛り上がり。イマイチ過ぎてはっきり言って死んでいます。音を追っかけている間に盛り上がらずに下降スケールに突入するというありさま。

原因は右手の3連符に意識が行ってしまっていること。左手のメロディラインを歌うようにするとかなりスムースに流れる。

196小節目の 和音変化を意識すること、203小節目の 3拍目を明確に、きちんと揃えること。

246〜最後。

右手の音型と左手の内声のCisの音の打込みが無様でラストをぶち壊し。

片手ずつさらって、各小節1拍目とその裏の音を両手で合わせることを意識する(譜面への書込みの通り)。特に、250小節目の1拍目の左手のCisが抜けるのは問題。

バッハ/平均律17番・16番

平均律は1番フーガ、17番のプレリュードを弾いていました。

17番フーガ

テーマを明確にしようと、最初の2つの八分音符を半分くらいスラーをつけた感じにして頭の方を少し強めに出して弾きました。

先生から「そういう音源もあるかも知れないけれども、最初の2つは2拍目だからあくまでも弱拍。逆に3つ目の方は3拍目だから2拍目よりも強い。強・弱・弱強・弱を意識して弾いた方が聴き手にとって心地良いのよ」とアドバイス。

曲づくりが迷走して基本を忘れてしまっていたことに気づきました。

その点を修正することと、16分音符が右手に出てくるときは煩くならないよう留意して弾き直して○となりました。4声の弾き分けはできていたようです。

16番のプレリュード

細かい音符はもっと軽く弾くべき、また8分音符の動きを歌って。
自分ではかなり自信があったのですが、なかなかそうは行かないようです。
全体的には○ということで、次回はフーガ。

まとめ

喜びの島のポイントをまとめた時点で、残された時間は実質2ヶ月でした。

次回は、2019年末の発表会に向けた、アンサンブルと連弾の準備などについてお話していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました