【ピアノ/レッスン記19 】水に映る影〜ドビュッシー「映像第1集」

ピアノ
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前回「レッスン記18」では、ドビュッシーに関連して青柳先生の「ドビュッシーとの散歩」を採り上げました。

今回はようやく「映像第1集」について、そして「水に映る影」のレッスンについてお話していきます。

最後までどうぞよろしくお願いいたします。

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前回までのお話

これまでの記事もご覧ください。

青柳いずみこ「ドビュッシーとの散歩」

番外編2「色々あった2度目の大人の発表会」

ドビュッシー「映像」第1集

ドビュッシーの「映像」には、ピアノのための映像第1・2集と、管弦楽のための「映像」、そして死後50年以上経って出版された「忘れられた映像」の4つがあります。

内容は次の通りとなっています。

映像第1集:1.「水に映る影」 2.「ラモー賛歌」 3.「動き」
映像第2集:1.「葉ずえを渡る鐘」 2.「荒れた寺にかかる月」 3.「金色の魚」
管弦楽のための映像:1.「ジーグ」2.「イベリア」(街の道と田舎の道、夜の香り、祭りの日の朝) 3.「春のロンド」
忘れられた映像: 1.「レント」 2.「ルーヴルの思い出」 3.「嫌な天気だから「もう森へは行かない」の諸相」

僕はこの「第1集」の全曲に、勇敢にもトライしたのでした。

ドビュッシー「映像」第1集の名盤

この曲集には数多くの録音があり、僕の手許にもご多分に漏れず数多のディスクがあります。

ミケランジェリ
フランソワ
ベロフ
トルプチェスキ
コチシュ
ギーゼキング
クロスリー
ルビンシュタイン
エマール
小川典子
江口玲
横山幸雄
菊地裕介
福間洸太朗

なんだかんだ言っても、ミケランジェリの演奏は繰り返し聴いてしまいます。光を放つ音の粒、サウンドと冷たいように見えて実は柔軟な感性が光りますね。

僕は、有名な子供の領分とのカップリングの71年録音、10枚組セットの中に2枚(82年、87年)、シューマンのピアノ協奏曲とのカップリングのライヴ盤となんと4枚も所有しています。

フランソワはやはり自由でお洒落、コチシュは美しい煌めき、ベロフは煌めきに加えて膨よかさを感じます。いずれも素敵な演奏だと思います。

マケドニア出身のトルプチェスキはこの録音が出た頃にラヴェルなども合わせてよく聴きました。とても上手いし音色も美しい。それでいて技術が音楽を上回るようなことが決してなく、お気に入りでした。

今はどうしているのかなと調べてみると、ご活躍の様子。さすがに年齢を重ねたので当時の青年もプロコフィエフのような仕上がりになっていました。

日本人ピアニストもいずれも素敵な演奏です。江口さんはリサイタルでも聴きましたし、小川さんの演奏は繰り返し聴きました。

フランス音楽の光彩〜NHKスーパーピアノレッスン

2006年に当時のNHK教育テレビで放映された、ミシェル・ベロフさんの「スーパーピアノレッスン」では、テーマ音楽が「水に映る影」でした。

レッスン曲としては、ドビュッシーの作品では「亜麻色の髪の乙女」「月の光」「子供の領分」「沈める寺」「花火」が採り上げられていましたが、残念ながら「映像」は対象外でした。

上の「名盤」で挙げた菊地裕介さんが受講生として出演なさっていました(曲は「花火」)。

「水に映る影」レッスン記録

この曲は、個人的にはクロード・モネの池や絵画を連想するところもあって、ずっと憧れの曲でした。

何度かトライしてみては挫折ということの繰り返し(上の「スーパーピアノレッスン」のときにもそうしたはず)だったので、譜割りとフィンガリングは音楽之友社の楽譜に細かく書き入れてありました。音名まで書いているのには笑うしかありませんね。

最初のレッスンでは

いざとなるともたつく57~64小節のメカニック
細かい音符の粒をもっと揃えること

を克服した上で、この曲で何を表現したいか、それぞれの音にどういう意味を持たせてるのかなど構成をよく考えてまとめなさいと先生からアドバイスいただきました。

2度目のレッスンでは、水に映る影がよく表現されていると言って頂いたものの、前半の渦を巻いて上がっていくところとクライマックスをきちんと決められずに個人的には悔いが残りました。

音の粒が揃っていないところを完全に(前半の渦の部分)
エンディングの部分のテンポはもっと落とす
その上で3連符の音のニュアンスの違いを表現すること

その上で録音しましょうとなって迎えた第3回では、ダメなら再テイクありということでいきなりの録音。

例の前半の盛り上がり部分、右手が鍵盤に乗り切らない箇所が出てしまい、色々と工夫したのにと思いはしましたが、全体には落ち着いて後半のクライマックスに持っていくことができたかなと自己評価しています。

全体には表情豊かで変化に富んだ演奏になっていたと先生から仰って頂き、このテイクで終了となりました。

平均律のレッスン状況

この間のバッハの平均律は5番と7番を聴いていただいています。紆余曲折ありつつも、なんとか進んでいたようです。

まとめ

子供の頃の「アラベスク」以来、もう人前やレッスンで弾くことはないだろうと思っていたドビュッシーと、思いがけず再び向き合う機会ができました。

そして、この「映像」では思いがけない機会がさらにやってくることになります。

次回は「ラモー讃」と「運動」についてお話していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

コメント

  1. 聖弥 より:

    hirofumi様

    今回も非常に役立つ記事を大変ありがとうございました。今「水の反映」取り組み中ですので音源などのご紹介、非常に役立ちました。私はモニック・アースを持っておりますのでそちらの演奏をいつも聴いていましたが、ミケランジェリも近日中に是非聴いてみたいと思います。

    私はそもそも難曲を弾きこなしてやろう等の野望(?)が極めて乏しいタイプで、ドビュッシーは「月の光」「アラベスク」「夢」が弾ければ十分満足で、自分的にはそれで「さよならドビュッシー」の感覚でした。しかし、エチュードで昔ツェルニー40番終了、現在はモシュコフスキーやショパンを弾いていることから、先生から技術的にいけるだろうと「映像」を勧められました。しかし譜面を見てビックリ仰天、昔発表会で弾いた「英雄ポロネーズ」の何倍も難しい!(→自分的には)そう、指が滑らかに回らない箇所が….しかし、練習するうちにこの禅寺チックな曲(→自分的には)が逆にクセになり、今ではショパン様を放り投げてこの曲にハマりつつあります。

    しかし難しいものは難しい….困っているところに色々情報公開していただき、非常に助かっております。
    また更新を楽しみにしております。

    • hirofumi24 より:

      > 聖弥さま

      いつもお読みいただき、またコメントを頂戴し、大変ありがとうございます。

      モニク・アースの演奏は残念ながら聴いたことがないのですが、素敵な演奏という定評ですよね。
      ミケランジェリやフランソワは録音が古いものの、聴いて損はない演奏だと思います。
      僕はドビュッシーの録音は、ミケランジェリの前奏曲集から入ったので、そうなってしまっただけなのかも知れませんが。

      引き続きよろしくお願いいたします。

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