【ピアノ】反田恭平&務川彗悟 デュオアルバム「Two pianos」を聴く

ピアノ
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ピアニストの反田恭平さんが立ち上げたクラシックレーベル「NOVA record」から発売された反田さんと務川彗悟さんによる2台ピアノデュオアルバム「Two pianos」が届きました。

このCDは同じく反田さんが主宰するオンデマンド・コンサート「Hand in hand」Vol.2の視聴チケットと同時に申込んだものです。一般販売に先立ってチケットとペアで販売されました。

今回はこのアルバムと反田&務川デュオの歩みなどについてお話ししていきます。最後までよろしくお願いいたします。

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反田&務川デュオの歩み

このデュオ結成は、二人が揃って1位となった2012年の日本音楽コンクールから6年後、2018年の浜松国際コンクールの務川さんの演奏をPCで聴いた反田さんが、決勝で浜松に駆けつけ、その夜に「2台ピアノで世界を廻ろう!」と申し入れたことに始まります。

2019年(2018〜19年シーズン)には、愛知県の武豊や三重県文化会館でモーツァルトの2台ピアノのためのソナタ、チャイコフスキーのくるみ割り人形などをプログラムとして初のデュオコンサートを開催、2020年1月にはパリのサール・コルトーでもコンサートを実施しました。

満を侍した2020年のシーズンには以下のツアーが計画されていました。

6月20日 宮城
6月23日 秋田
6月24日 岩手
6月25日 山形
6月26日 福島
7月1日、2日 東京

サン=サーンス:死の舞踏 作品40
シューベルト:創作主題による8つの変奏曲 変イ長調 D.813 作品35
ラヴェル:スペイン狂詩曲(2台ピアノ版)
ラフマニノフ:2台ピアノのための組曲 第2番 作品17

このツアーは残念ながら中国ウイルス騒動により中止となりました。

「Hand in hand」Vol.2「反田恭平×務川慧悟 2台ピアノの世界」

中止となった2020年ツアーの演奏予定曲を中心として、ストリーミング配信のオンデマンドコンサートの第2回でこのデュオによるリサイタルが開催されました。

その模様はこちらからご覧ください。

デュオアルバム「Two pianos」

この二人のデュオアルバムはNOVA recordを立ち上げたから計画されていたものです。
2020年のツアーに合わせ発売の予定で録音されました。

収録曲

ラフマニノフ:2台ピアノのための組曲第2番 作品17
シューベルト:創作主題による8つの変奏曲変イ長調 D.813 作品35
ラヴェル:スペイン狂詩曲

ラフマニノフ、シューベルト Primo 反田恭平 Secondo 務川彗悟
ラヴェル Primo 務川彗悟 Secondo 反田恭平

ブックレットには収録曲の紹介やプロフィールのほか、務川さんから反田さんへ、そして反田さんから務川さんへのメッセージも添えられています。お二人の絆を強く感じることができると思います。

具体的な内容についてはぜひCDを購入してお読みくださいね。

また、オンデマンドチケットのセット販売盤にはお二人がサインされています。

CDを聴いて

ラフマニノフの組曲第2番は録音でもホールでも聴く機会の多い作品ですが、なかなかお気に入りの演奏に巡り合えない作品でもあります。2014年の江口玲さんのリサイタルでの反田さんとの演奏、そして2019年の同じく江口さんのリサイタルでの角野隼斗さんとの演奏は、ガッチリとした構成と江口さんの分厚い音に支えられた芯の通ったゴージャスな演奏でした。ただ、二人の丁々発止のやりとりの点ではやはり「胸を借りる」感もあったように思います。その点ではアルゲリッチとフレイレのデュオが個人的な最高盤と思っていました。

反田&務川デュオの演奏は、音の分厚さ、スピード感とキレの良さ、二人のやりとりに加えて若さ溢れる溌剌さがあいまった素晴らしい演奏だと感じました。反田さんのがっしりした土台に、決して線が細くない繊細さで務川さんが応え、その繰り返しによって情熱的な演奏が醸成されています。個人的には反田&務川盤がアルゲリッチ盤を凌いでいると思います。

シューベルトはサロンコンサート的な雰囲気で、優しく温かい音楽に包まれる喜びを感じます。オンデマンドの際にも開催に先立って流れていて、はやる心を落ち着かせてくれました。

そして最後のラヴェルのスペイン狂詩曲も、オーケストラのような色彩感溢れるサウンドとピアノならではの繊細さが加わった素晴らしい演奏です。セコンドの反田さんの倍音に溢れた分厚く安定した響きと、ヴァイオリン、高音木管、ハープなどが混在した豊な色合いとニュアンスに溢れたプリモの務川さんの息の合ったアンサンブルは聴き応えがあります。どの曲も素敵でしたが、4曲目の祭りの後半ラストに向かっての盛り上がりとその頂点でバッチリ合った終曲には、聴き終わって思わず立ち上がってしまいました。

2020年8月1日から先行販売が始まっています(サインつき、8月10日まで)

Two Pianos CD販売

まとめ

指揮に興味のあるという反田さんは、ピアノの世界にとどまらず、管弦楽団やCDレーベルの立ち上げ、そしてオンデマンドコンサートの開催と活躍の幅をどんどん拡げておられます。

その様子は2020年8月2日夜の「情熱大陸」(2度目の登場)でも放映されています。オンデマンドコンサート第1回の直前、中国ウイルス騒動の悪化にともない演奏曲の変更を迫られる事態となったときには、全部一人で弾くということも考えておられたようです。モーツァルトのクラリネット協奏曲の伴奏を練習されていたことにも驚きました(結局ドビュッシーの第1狂詩曲に変更)。プロジェクトの主催者はすべてをひき受ける覚悟があってこそ、牽引していくことができるのだということを示してくれました。

今回のデュオアルバムはどの演奏も息の合った素敵な音楽を聴かせてくれています。ぜひお聴きください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

コメント

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