【ピアノ】エリザベート王妃コンクール番外編 務川さん 阪田さん 吉見さんの近況など

ピアノ
スポンサーリンク

いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

エリザベート王妃国際コンクールのピアノ部門は、フルネルさんの優勝、務川さんが第3位、阪田さんが第4位という素晴らしい結果でした。

各々のコンクールについては別記事にまとめていますので、そのリンクを紹介させていただくとともに、ここでは簡単な感想もお話させていただいています。

6月5日に現地で販売されたコンクールの実況録音CDセットについて追記しています(「7.コンクール実況録音CDについて」をご覧ください(目次からジャンプできます))。

そして、日本人ファイナリストの近況とセミファイナリストの吉見さんのリサイタル情報を追記しました(6月27日夜、阪田さんのYouTubeライヴがありました)。

スポンサーリンク

エリザベート王妃国際コンクール

エリザベートのまとめ記事はこちらからぜひご覧ください。
(入賞者コンサートのプログラムも記載しています)

務川さんの演奏について

別のSNSで友だち限定で以下のように話しました。

夜中に少しだけ聴いたら寝るつもりがそうはさせてくれず、翌金曜日は一日眠くて仕方なかった…(略)こちら(リンク先)はエリザベートのセミファイナルの前半のモーツァルトのコンチェルトです。この最後のコンチェルト27番を選んだのは彼だけですが、ホントに美しくて暖かい演奏でコンクールを忘れてしまいました。オケの指揮はブラレイさんで、務川さんのコンヴァト時代のピアノの先生でした。ブラレイさんはエリザベートピアノ部門の覇者です。

務川さんのエリザベートセミファイナル後半のリサイタル。これももはやホントのリサイタルでした。最初の曲は参加者全員が弾く課題曲、新曲。2曲めはラモー、浜松で弾いて今や彼の代名詞ともいえるかも。ピアノ弾いてた人はやったことある人もいるでしょう。ラフマニノフのコレルリ変奏曲とショスタコーヴィッチの前奏曲とフーガは昨年の浜離宮のリサイタルのプログラム、あのときも割れんばかりの拍手でした。今回も凄みのある演奏で興奮で終わっても寝させてくれませんでした。審査員の拍手も、あれはオーディエンスの拍手だと感じました。今日深夜でセミファイナルがすべて終了して、本選進出者が決まります。

吉見さんの演奏について

セミファイナルに進んだときには飄々とされていたので、そういうキャラクターかと思っていたのですが、この呟きをみて胸が詰まりました。とても若々しく、そして瑞々しい演奏で、特にリサイタルでは進むにつれて凄みも出てきて素晴らしいと思いました。新曲の扱いも決してグロテスクにならず上品で素敵でした。
個人的には本選に進むのでは(進んで欲しい)と思っていました。

エリザベート本選に向けたコンテスタントの隔離生活

エリザベート本選では新曲の課題曲を含め2曲を演奏することになっています。
そのため、以下の通り本選の演奏まで隔離生活が義務づけられています。

ファイナリストは1日1人ずつ、演奏順にエリザベート王妃音楽院へ移動、未公開の課題曲の楽譜を受領
ファイナル(本選)は1人目がエリザベート音楽院入館後1週間後に開始、入館後演奏まで外部とのコミュニケーションは禁止

務川さんは「お城生活に行ってきます」と呟いておられます。
携帯も取り上げられるとのことで、厳格な隔離生活のようです。

コンクールのインスタグラムでは「お城」の映像が公開されていました。
見たところ、コンテスタントはベッドルームのロフトつき、グランドピアノのある個室で生活するようです。

ファイナルを目前に控え、ファイナリストが外界遮断生活に勢揃いしました。
2021年5月22日、マティルド王妃とのオンライン謁見が実施されました。

エリザベート本選最終日を前にした務川さんの振り返り

本選を控えて過ごした外界遮断生活を振り返って、務川さんが次のツイートをなさっていました。

ほかのファイナリストとの触れ合い、受けた刺激など、かけがいのない日々を過ごされたようです。
本選の演奏を終えたときに見せた、少し照れながらも清々しい表情の意味するところはこういうことだったのかと個人的には感じました。

吉見友貴さん帰国

セミファイナリストの吉見友貴さんが帰国され、国内での隔離期間中に1年ぶりにYouTubeを更新。
Twitterで募集した質問に答える形式で、コンクールの選曲や運営、進行などについて語っておられます。

2021年7月17日の「未来の音vol.33吉見友貴」公演はチケットが完売となりましたが、8月のリサイタルは一般販売が始まっています。

吉見友貴 ピアノ・リサイタル2021

日時:2021/8/7(土)13:30開演(13:00開場)
場所:浜離宮朝日ホール
受付期間:2021/6/26(土)10:00~2021/8/4(水)18:00(イープラスなどで販売中)

バッハ/ヘス編:主よ、人の望みの喜びよ BWV147
バッハ/ブゾーニ編:われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV639ドビュッシー:前奏曲集第2巻全曲リスト:
暗い雲 S.199
ピアノソナタ ロ短調 S.178

留学前の最後のリサイタルになるそうです。
僕も抽選販売に申込み、当選しましたので聴かせていただきます。

務川さん、阪田さんからのメッセージ

お二人ともツイッターでメッセージを出しておられました。

務川さん

阪田さん

コンクール実況録音CDについて

4枚組のボックスで、本選とセミファイナルの演奏から抜粋して収録されています。

CD1
1-4 ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調op.83 – Jonathan Fournel
5 マントヴァーニ:D’un jardin féérique – Sergei Redkin
6 ジョドロフスキ: Nocturne – Jonathan Fournel

CD2
1-3 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調op.30 – Sergei Redkin
4-7 シューマン:管弦楽のない協奏曲(ピアノソナタ第3番)ヘ短調op.14 – Dmitry Sin
8 ショスタコーヴィッチ:前奏曲とフーガ変ニ長調op.87/15 – 務川彗悟

CD3
1-3 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調KV488 – Vitaly Starikov
4-6 モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調KV595 – 務川彗悟
7 ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル – 務川彗悟

CD4
1 リスト:ソナタロ短調 – 阪田知樹
2 ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガop.24 – Jonathan Fournel
3 ショパン:夜想曲第17番ロ長調op.62/1 – Jonathan Fournel
4 ドビュッシー:レントより遅く – Sergei Redkin

Belgian National Orchestra – Hugh Wolff, conductor (CD1: 1-5 / CD2: 1-3)
Orchestre Royal de Chambre de Wallonie – Frank Braley, conductor (CD3: 1-6)

価格:45€(約6,000円(為替手数料など除く)、1ユーロ=約134円/2021年5月30日現在)
送料:5€

購入はこちらから:https://shop.queenelisabethcompetition.be/a-64054219/cds/4cd-piano-2021/

ウェブサイトで申込むと、1983年第5位入賞のエリアーネ・ロドリゲスの未出版演奏CDが特典として付属します。

収録曲

ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ドゥヴリーズ:ピアノ協奏曲第4番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58

ウェブサイト購入の決済にはクレジットカードのほかPaypalも使用することができます。

配送は、EMSではなく通常のエアメールでした。
ブリュッセル現地6月6日消印で、僕の手許には実質1週間の14日午前中に郵便配達で届きました。

Spotifyでも

2021年6月28日に確認したところ、すべてのCD収録曲をSpotifyで聴くことができるようになっていました。

務川さんと阪田さんの近況

務川彗悟さん

入賞者コンサート直前の勇ましい呟きを最後に沈黙を保っておられましたが、2021年6月20日に久々にツイートされています。

コンクール結果発表から入賞者コンサートまでの間に北フランスの教会で、ショパンの第2コンチェルトを演奏されたとのこと。すごいですね。

2021年10月に行われる紀尾井ホールでのコンサートが楽しみですね。

東京21世紀管弦楽団 お昼のコンサート in 紀尾井
日時:2021/10/3(日)14:00開演(13:30開場)
場所:紀尾井ホール
ピアノ:務川慧悟
北原幸男指揮 東京21世紀管弦楽団

オール・ショパン・プログラム
ピアノ協奏曲第1番ホ短調 op.21
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 op.11
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22

務川さんコメント(関連ページから引用)

6月の頭にフランスの室内オーケストラと、ショパンのピアノ協奏曲第2番を僕としては初めて演奏する機会があり、そんなわけで5月の間、参加していたエリザベート国際音楽コンクールの期間中にふと疲れた時、弾いていた作品がショパンの協奏曲第2番、特にその2楽章なのでした。

そしてそのピュアな美しさに、何度も心救われたのでした。

ピアノ協奏曲には演奏に大変なエネルギーを要するものが多い中で、青年ショパンの残してくれた2つの協奏曲はやはり非常にショパン的で、大勢で奏でる音楽でありながらも、そっと独りの心に寄り添ってくれる、そんな繊細な音楽だと思います。

個人的に長年憧れを抱いていながらもなかなか弾く機会に恵まれなかったショパンの2つのコンチェルトを、今回一度のコンサートで、さらには幾分祝祭的な「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」と合わせて演奏できますこと、心から楽しみにしています。(引用終)

イープラスなどでの座席予約先着一般販売は2021年7月1日10:00からです。

阪田知樹さん

阪田さんはコンスタントにツイートなさっていました。

リストの超絶技巧練習曲第5番「鬼火」を左手で弾いておられます。
ゴドフスキーでもしないような気がします。

阪田知樹ピアノリサイタル特別公演

日時:2021年7月17日(土)18:30開演(17:30開場)
場所:ミューザ川崎シンフォニーホール

ベートーヴェン:ピアノソナタ第15番ニ長調作品28「田園」
ベートーヴェン/リスト編:アデライーデ(第3稿)S.466/R.121
リスト:ピアノソナタロ短調S.178/R.21

2021年6月29日一般販売、24日10:00からぴあ先行販売。

また、一年前にYouTubeにアップされた以下の演奏をメンションしてツイートなさっていました。

6月27日夜、YouTubeライヴが行われました。

エリザベートコンクール(ホストファミリーとの交流、セミファイナルのリサイタルプログラムをめぐる予想と現実、ファイナル前の隔離生活、食事など、入賞者コンサートの選曲)、今後のスケジュール(ベートーヴェンの田園ソナタ、リスト編のアデライーデなど)、赤いスタインウェイピアノなど盛りだくさんの30分間でした。

2021年秋には未公表のイベントがあるようです。
ライヴを聴いた人に特別にということでしたので、日程などについては以下の動画をご覧ください。

まとめ

エリザベートコンクール本編は、過去記事に追記したため、ブログ更新について通知されないサイトもあるようですので、まとめ記事を作成してみました。

開催中のコンクールについては個人的な感想は記載しないようにしているのですが、せっかくの機会ですので番外編として簡単な感想をお話させていただいてきました。

コンクールの演奏動画はYouTubeで公開されており、時代が終わったともいわれるCDですが、改めて音の世界だけで聴いてみると、今回のコンクールの音楽的な水準の高さを思い知らされたような気がしました。

クロージングコンサートも終わり、それぞれ次のステップに進まれています。今後のご活躍が益々楽しみですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

コメント

  1. 聖弥 より:

    hirofumi様

    エリザベート王妃国際コンクール詳細、大変ありがとうございました。
    務川さん、坂田さん、どなたの活躍も本当に素晴らしい。音源拝聴しましたが、表現力の豊かさ、技術的な演奏水準の高さに圧倒されました。特に坂田さんのバッハアダージョ美しい…感涙ものですね。これからのご活躍が楽しみな方々です。
    今までもhirofumi様のブログのおかげで、何人もの素晴らしいピアニストの方々の存在と名演を知ることができました。感謝しております。コルトー派の自分には勿体ない程素晴らしい教授の指導を受けながら、クラシックピアノ音楽の教養があまりにも乏しく、hirofumi様のブログを読ませていただき、参考になる知識がてんこ盛りで非常に興味深いです。物凄く博識でいらっしゃるので私の頭では追いつかないことも多々ありますが(笑)。

    レッスン記事も楽しみにしております。先生につかれずに練習モチベーションを維持されておられるご様子、伝わって参ります。蝸牛の歩み….しかし止まらないで進み続けると微かな光が見えてくるのがピアノ学習の楽しい所かもしれません。私は数ヶ月要した「水の反映」をほぼ終了、「運動」に取り組み中です。これらを立派なホールで演奏されたhirofumi様は凄いと感じ、自分も人前で演奏できるレベルに仕上げることができれば….と願いつつ日々精進中です。

    これからもブログ記事を心から楽しみにしております。

    • hirofumi24 より:

      > 聖弥さま

      ブログをお読みいただき、またコメントいただきありがとうございます。
      また、過分なお言葉を頂戴して恐縮しております。

      エリザベートはセミファイナルでコンチェルトや新作の課題曲の演奏を求められる上に、リサイタルプログラムも2種類準備しなければならず、しかも前日に演奏するプログラムを指定される、またファイナルでも新作のコンチェルトを演奏前1週間の隔離生活の上に演奏するという過酷なコンクールですね。プログラムも多彩ですし、コンテスタントも音楽的な演奏をする方が上に進んでいくようです。今回も強烈なテクニックを誇る方々が予選で落とされてしまっています。それだけに、なんで?という結果にならないコンクールでもあるように思います。

      僕個人の練習については、あれこれ手を出してしまってやや収拾がつかなくなってきていますので、基礎練も含めて整理することが必要ですし、テンポラリーでみてくださる先生を探してレッスンを受けることも考えてみようと思っています。そのためには何か仕上げていかないといけないのですが、どうしたものかと悩んでおります。

      引続きよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました