僕は比較的毎日がゆったりとしているため、タイトルは適切ではないのかも知れませんね。
それでも、ウィークデーと週末とでは時間の動き方が違っているようで、週末は静かでゆっくりと時間が流れているように感じています。そんな週末、ちょっと手間をかけて茶芸のまねごとをして台湾茶を楽しんでいます。
今回は僕の使っている茶器や僕なりの楽しみ方についてお話していきます。
どうぞ最後までよろしくお願いします。
台湾茶
台湾のお茶としてよく知られているのは、東方美人茶や凍頂烏龍茶でしょう。それに木柵鉄観音茶と文山包種茶を加え「四大銘茶」と言われています。お茶作りの技術も優秀で、緑茶(不発酵)と紅茶(全発酵)の中間にある烏龍茶(青茶)の種類がとても豊富です。
台湾はその中央を高い山脈が南北に貫いているため、海抜の高いところでは涼しく、朝晩の寒暖差が激しくお茶の栽培環境として恵まれています。お茶の葉は厚く、甘みと旨味をひき出す「ペクチン」が多く含まれていて、美味しいお茶が生まれています。
茶葉を販売しているお店は星の数ほどありますし名店も数多くありますが、そんな中で僕はずっと迪化街近くにある「林華泰茶行」で買っています。最近は日本人も盛んに訪れている有名店ですね。
開封したお茶はこのように茶筒に入れて保存しています。
茶藝店
もともと台湾には日本の茶道に相当するものはなく、いかにお茶を楽しむかという観点から1977年頃に誕生したものだそうです。茶藝館と呼ばれるのは喫茶店のようなイメージで、堅苦しくなくお茶をいただく場と捉えて間違っていないようです。
茶藝館もたくさんあって、僕は台湾滞在の最終日の夕方に行くことにしています。古くは「紫藤廬」や「回留」(現聚落山海)にお邪魔して、楽しい時間を思い出しつつ静かにお茶をいただいていました。最近お邪魔することが多いのは「小慢」です。
僕が使っている茶器
暁芳窯
この白磁の茶器は2004年か5年に、台北中山の新生三越で購入したものです。もともとは茶杯(小さなコップ)が2脚ついていたのですが、一つは割ってしまい、もう一つは欠けてしまいました。実は茶壺(急須)の蓋をひっかけるところにも欠けがあります。
買ったときに店員さんから「この銘柄は…だから高い」的な説明を説明を受けたような気がします。同じ売場に並んでいたものに比べて高くはあったのですが、怖いくらいの暁芳窯のお値段ではなかったと記憶しています。
色が気に入っているのと、茶壺の注ぎ口が細くなっていて、とてもお茶が煎れやすいので重宝しています。
安達窯 翠荷衍生壺組/瓢箪茶器セット
2年ほど前に大雨の中、焼きものの街「鶯歌」に行ったときに購入したセットです。購入時の画像がありました。
しっかりと包装してくれたので、このまま預け荷物にして持ち帰りましたが、まったく問題はありませんでした。
ややオリーブがかった政治の色合いが素敵で、一目惚れして思い切って購入しました。現在でも扱っていて、お値段を見て「思い切った」ことを思い出しています。

これは注ぎ口がちょっと太いので、茶葉が詰まりお茶の出が悪くなることがあります。ちょっと使い勝手が良くないかなと個人的には感じていて、最近は暁芳窯の方を使うことが多いです。
ちょっと興醒めかも知れませんが、この日本茶でも使えるガラスポットも便利です。台湾のお茶屋さんでも使っていたのを見かけました。
お茶の時間
やはり台湾で買ってきたお菓子は台湾茶によく合います。
よくお邪魔するお店はこちらです。
和菓子とも相性は良いです。
近所の和菓子店で、季節をできるだけ感じられるようなお菓子を買ってきて、お茶請けにしています。
お正月(花びら餅)
4月(桜餅、草餅)
5月(柏餅)
6月(杏水無月、紫陽花)
7月(鬼灯、笹舟、葛桜)
ご覧の通り、お茶は茶杯ではなく、毎回煎れたお茶をすべてカフェオレボウルでいただいています。
お茶に合う水
以前、自宅近所にあった紅茶専門店のご主人から「紅茶には水道水が最も合います。ただ、一度キンキンに沸かしてください」と伺ったことがあります。紅茶も台湾茶ももとは同じだろうと、僕はずっと水道水を使っています。
裏づけを取るべく調べてみました。
ミネラル分(マグネシウム塩、カルシウム塩)の少なく硬度の低い「軟水」では、お茶の成分が溶け出しやすく、水色が濃く、香りもはっきり出て、渋味と苦味、旨味がバランス良く抽出されます。一方、硬度の高い「硬水」では、成分が溶け出しにくく、水色が薄く、香りはおだやかで、渋味が抑えられます。
水道水はカルキ臭は、汲み置きにするか、濾過する、あるいは5分程度沸騰させると抜けるとのことで、紅茶専門店のご主人のおっしゃっていたことはその通りだったのかなと考えています。
なお「アルプスの天然水」や「六甲のおいしい水」も良いとのご意見や、味わいには個人差がありますから、色々試してみるのが良いかも知れませんね。
まとめ
一週間に一度、ゆっくりと落ち着いてお茶を味わうと心が落ち着きます。
もちろん日本茶は美味しいのですが、台湾茶は香りも味わいもまた異なるものがあります。一方で、その奥深くでやはり同じお茶なんだなと感じるところがあり、つながりを感じる瞬間もあります。
台湾茶は日本では結構良いお値段なので、台湾に行かれるときに(行けるようになれば)買って、ゆったりと味わってみられてはいかがでしょう。
なお、2020年3月18日、台湾外交部は中華民国籍ではない旅行者について、中華民国での在留許可があることを証明する居留証、外交公務証明、商務履約証明のいずれかを所持している人などを除いて一律入国を拒否すると発表、外国人は原則入国禁止となっています。
コメント
はじめまして。
コメント失礼いたします。
土屋鞄で検索していてたどり着きました。
東屋の木瓜角皿や北欧食器をさらりと使いこなしていらして、とても魅了されました。
鞄や食器だけでなく、ピアノも。
私もどれも大好きで(たいしたセンスではないのですが)、日々親しんでいるのでとても参考になります。
これからも覗かせてください。
よろしくお願いいたします。
> ムジークさま
ご覧いただきありがとうございます。
過分なコメントを頂戴して恐縮しております。
鞄もお皿も増える一方になってしまうのでまずいなと反省しています。
これからもお読みいただければ大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
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