僕の自宅は間取りの点から防音室を設置するのも難しいので、ピアノに消音装置を取りつけています。
ピアノを台無しにするというご意見もあるようですが、とくに購入当時は練習時間確保の意味からも消音装置はマストと考えていました。
今回はその消音装置を中心に周辺機器などについてお話していきます。
最後までよろしくお願いいたします。
グランドピアノ購入の経緯
自宅のグランドピアノはカワイのRX-2NEOというモデル(その後、モデルラインナップが変更されています)です。その購入経緯についてはこちらの記事にエントリーしています。
消音装置の取りつけ
ピアノの消音装置については、以前はあらかじめ消音装置を取りつけたピアノに限定されていたり、後づけできてもカワイのピアノは大改造が必要だったりしたそうです。
ちょうど僕が現在のピアノを購入する頃には、すべてのピアノに後づけすることができるようになっていて、僕の購入したカワイのピアノにも容易に取りつけることができるようになっていました。
消音装置装置の仕組み
簡単に消音装置の仕組みについて触れておきましょう。
(マジックスターHP掲載画像を加工しています)
ご存知の通り、ピアノはハンマーが弦を叩くことで発音される仕組みになっています。そのハンマーと弦の間にストッパーを取りつけてハンマーが弦を叩かないようにしています。これで音は消えます。
一方、ピアノ鍵盤の下には鍵盤の動きを読み取る高性能キーセンサーを取りつけます。この反射式フォトセンサーが88鍵盤それぞれの動きを忠実に読み取って、デジタル信号に変換します。
このデジタル信号が、ピアノ消音ユニットのメインコントローラーへ送られて、内蔵された音源を鳴らします。奏者はその音をヘッドフォンで聴くという仕組みです。
赤いランプが点灯しているときは、オリジナルのピアノとして演奏します。
ストッパー(ミュートレールというそうです)は開放されています。
緑のランプの点灯時は、消音装置が機能します。音はヘッドフォンで聴きます。
操作はこの緑のランプの右隣の「ON/OFF」ボタンで行います。電動でミュートレールが作動して、消音モードに入ります。
こちらはメインコントローラーになります。
メトロノーム、演奏効果(エフェクト)、楽器音と音色(128種類だそうです)、演奏の録音と再生が行えるようになっています。モードボタンでそれぞれの詳細を設定するために使います。
正直なところ、普通のピアノ音とメトロノームくらいしか使っていません。アコピのサンプリングはファツィオーリだそうです。
グランドピアノへの取りつけ![]() |
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購入時のトラブルと取りつけ直し
僕がこのピアノを買ったとき、ちょうどこの消音装置(マジックスター)の新しいモデルが出るとのことで、その発売を待ったために納入までに時間がかかったという経緯がありました。
弾き始めて一年ほど経った頃、消音モードなのにヘッドフォン以外のところから音が聞こえてくるようになりました。最初は最低音と最高音から一オクターブほどの部分でしたが、そのうちだんだん広がっていきました。
ピアノの調律は最初、購入した楽器店にお願いしていました。親切で丁寧、音色のリクエストにも細かく対応していただいたのですが、所在地が東松山ということもあって日程や時間がなかなか決まらず、僕も予定が立てられないということもあり、半年くらい経ったころ、渋谷のタカギクラヴィアさんにお願いするようになっていました。
さて、困ったということで早速来ていただきました。結局、原因がはっきりしないということで、消音装置を取り外して持って帰られました。再度連絡をいただいたときには、マジックスターの技術者の方と一緒に来ていただけるということになりました。
ほぼ半日使って改めて装着していただき、それ以降8年間に亘ってまったく問題は起こっていません。
両端から緩んできていたということは確かなのですが、技術者の方がおっしゃるにはそもそもの装着の仕方が適切ではなかったようだとのことでした。新しい製品にはありがちなことかも知れませんね。
良い勉強になりました。タカギクラヴィアさん、技術者の方のご対応もさすがで、ありがたかったです。改めて感謝申し上げます。
そのほかの周辺機器など
ヘッドフォン
Bowers & Wilkins(バウワース アンド ウィルキンス)のP5です。
もともとiPodを聴くのに使っていたものですが、イヤホンに替えたときにピアノ用となりました。良い音がしますが、だからといって僕の弾く音が良い音になったわけではありません。
メトロノーム
ヤマハのチューナーつきのメトロノームです。
まだクラリネットを練習していたころから使い続けているもので20年近くになるのではないかと思います。今でも消音装置を開放したときに大活躍してくれています。
現在は生産終了しており、後継モデルが出ているようです。
ヤマハ チューナーメトロノーム TDM-70楽譜キャビネット
現在練習している曲の楽譜を中心に収納して、ピアノのそばに置いています。ちょうど消音装置の下にスッポリと入ります。
現在は廃番のようです。組立て式でしたが、大して重さもなく、簡単に組み上がりました。
まとめ
せっかくのピアノはできるだけ開放して弾きたいものです。
ヘッドフォンを通して聴く音と開放したときの音はやはり違うように感じますし、音をよく聴くという点からも開放して弾くべきだろうと思います。
一方で、かねてからの騒音問題にも配慮が必要ですし、最近のリモートワークで在宅で仕事をなさる方も増えていることもありますから、上手に活用していきたいものですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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