いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
2020年7月に一般公開された国立台湾博物館鉄道部園区(パーク)は、日本統治時代、台湾総督府交通局鉄道部として使用された建築物を長年修復して完成したものです。
台湾観光が解禁された2022年11月に訪問しました。
國立臺灣博物館鐵道部園區へのアクセス
國立臺灣博物館鐵道部園區
住所:台北市大同区延平北路一段2号
開館時間:9:30〜17:00(月曜休館)
一般入園料:100元
アクセス:
🔸桃園MRT台北駅「7番出口」から延平北路一段を徒歩1分
🔸MRT松山新店線北門駅「2番出口」塔城街を南に進み、忠孝西路を左折、徒歩3分ほど
🔸台北駅「西三門」から左に出て承徳路を進み、すぐに右折して北平西路を200mで右折(道路名は北平西路で変わりません)、さらに左折して200mほど進む、徒歩7分ほど
🔸台北駅地下街から「Y24出口」を出て、左折して延平北路一段に入り150mそのまま進む、徒歩10分ほど
なお、国立台湾博物館の本館は台湾大学病院のそばにあります。鉄道園区とはまったく別のビルですのでご注意ください。
國立臺灣博物館ホームページ:https://www.ntm.gov.tw/jp/content_178.html
國立臺灣博物館鐵道部園區
国立台湾博物館鉄道部園区は、日本統治時代に設置された台湾総督府交通局鉄道部の本庁舎とその附属施設を修復したものです。
この園区は、台北駅の西側にある国定古跡「北門」のそばに位置しています。
その面積は約1.7ヘクタールで、国定古跡(国が指定する有形文化財)の鉄道部庁舎、食堂、八角楼、電気室、工務室、戦時作戦指揮センターに加えて、市定古跡(台北市が指定する有形文化財)の台北工場(車両修理工場)、清朝の機械局遺跡の計8つの歴史的建造物が残されています。
歴史的建造物について
鉄道部庁舎
この庁舎は、1階部分は旧式の赤煉瓦造り、2階以上は木造という木骨煉瓦造りの「ハーフティンバー」を採用、かつてイギリスでよく見られた「クイーン・アン様式」に似たスタイル
この木造部分の資材は建築当時阿里山で伐採された最高品質の檜が使われています
食堂
1932年に建築された「職員食堂」と1941年建築の「経理課会計係事務室」から構成、鉄道部庁舎とは階段と廊下で繋がっています
八角楼
1919年に建てられた男子トイレで、8つの便器が八角柱の周りに設置されています
電気室
1925年に建造されて、機械などの電力を供給していました
工務室
1934年に台北工場(車両修理工場)が松山に移転後に建てられた1階縦の西洋式木造建築
戦時作戦指揮センター
1943年に作られた鉄道部上位職員の避難先で、上下二層の鉄筋コンクリート構造
下層は地下にあり、壁には駅、橋、川、トンネルが描かれた台湾鉄道の地図があります
台北工場
1909年に建造された元車両修理工場
機械局遺跡
2006年のMRT松山線(当時)の工事中に発見された遺跡
鉄道部庁舎2階の展示スペース
鉄道部庁舎2階に設けられた展示スペースには、常設展として昔ながらの券売機や乗車券、鉄道信号機、駅弁などが展示されています。
また「莒光号」の車両の一部が搬入されて、座席に座って乗車気分を味わえるように設えられています。
かつての光華號などの優等列車のヘッドマークなども展示されています。
圧巻だったのは、1970年代の台北駅付近の街並みを再現したジオラマでした。
地上駅時代の台北駅の上下各4線(通過、留置線含む)と淡水線ホームを備えた、高雄駅とともに台湾を代表する巨大なターミナルであったことがよくわかります。
扇形機関庫や駅前の様子も再現されています。
動画をご覧ください(ジオラマ場面長めです)。
手前が台北駅裏口(中山方面、華陰街、長安西路など)で、駅を越えて今の新生三越の方面を見た情景になっています。
右遠くには北門とこの鉄道博物館の前身鉄道部が見え、左手では現在の華山大草原が台湾鉄道縦貫線の跡地だったことがわかります。
まとめ
筆者としては、台湾観光が解禁されたら行きたいスポットNo.1がこの鉄道博物館でした。
台北駅の駅近にあり、特に桃園捷運の台北駅のそばですので、鉄道ファンのみなさまは是非訪れてみてください。
それでは台湾🇹🇼でお会いしましょう! 大家台湾見!
コメント