台湾料理の定番、魯肉飯は細切りにした豚肉がご飯に乗っているものを思い浮かべますが、地方やお店毎に特徴があります。今回ご紹介する南豊魯肉飯(ナンフェンルーロウファン)は、高雄の苓雅(リンヤー)市場/自強(ツーチャン)夜市にある名店で、その魯肉飯は台北で食べるそれとは異なり、分厚い豚バラ肉がドンと乗っています。
それではお店への行き方、メニューと注文の仕方を見ていきましょう。
高雄へのアクセス
台湾新幹線(台湾高鉄) 台北〜左営
台北方面からは南港、台北、板橋から高雄の手前の左営まで乗車することができます。台北駅の始発は6:26、曜日によりますが毎時4〜7本の運行で、台北〜左営の所要時間は停車駅によって最速1時間40分から2時間20分を要するものまで様々です。料金は自由席(定価)で1,445元です。
台灣鉄路 台北〜高雄
台鉄を利用すれば高雄駅まで行くことができますが、最速の普悠瑪號でも3時間35分、一般特急の自強號では4時間50分を要します。自強號は毎時1〜2本走っていますが、普悠瑪號は台北8:00発と13:30発の2本のみです。料金は普悠瑪、自強ともに843元です。
バス 台北(轉運站)〜高雄車站
高雄へ行く長距離バスはバス会社4社によって運行、所要時間は約5時間、車内設備などの違いによってバス会社によって運賃が異なります(國光客運と統聯客運(Ubus)は3列シートで、阿羅哈客運と和欣客運は基本2列の豪華シートです)。
國光客運 530元(全票)
統聯客運(Ubus)530元(全票)
阿羅哈客運 715元
和欣客運 710元
アクセスのまとめ
前日夜から高雄に向かうのであればバス利用は大いにありでしょう。深夜の時間帯でも、バス会社によりますが1時間に1本は運行していますし、渋滞などがないので4時間で高雄まで到着することもあるようです。特に、阿羅哈客運や和欣客運のような2列シートでほぼフルフラットに近いシートでの移動は快適です。
阿羅哈客運時刻表:(三排椅は3列シートバスです)
https://www.aloha168.com.tw/station/time
和欣客運時刻表:
http://www.ebus.com.tw/ebus/images/timline/new/%E9%AB%98%E9%9B%84-%E5%8F%B0%E5%8C%97.jpg
当日入りする場合には高鐡一択かと思います。台鉄では最速列車でも午前中を潰してしまいます。料金が他に比べて高いのですが、外国人限定の3daysパスは2,200元ですので、他に高鐡の利用の予定がある場合はもちろん、台北〜高雄の往復だけで元が取れます。このパスは代理店かネットで事前に購入する必要があります。
KKday、台北ナビ、旅々トラベル、VELTRAなどで取扱いがあります。使い方は次の通りになります。
①高鐵窓口でパスポートを提示して引き換え
②指定席希望であれば窓口で指定
③有人改札から入出札
高鐡の時刻表はこちら:https://www.thsrc.com.tw/UploadFiles/TicketFile/2903b5c3-553c-491d-8ebc-64b7243a2b67.pdf
お店への行き方
お店は高雄のグルメ通りと言われる「苓雅市場/自強夜市」にあります。
高雄MRT紅線三多商圏駅「7番出口」を出て、目の前の大きな道(中山二路)を左手に進みます。
興中一路との交差点を越えてその先の四錐三/四路との交差点を左折、まっすぐ進み中華四路との交差点を渡ると左手に小学校(高雄市立苓州國小)がありますので、その壁沿いに進みます(小学校らしいイラストが壁に描かれています)。
小学校の角の自強三路との交差点を右折、右手に公園(四錐香花公園)を見ながら直進すると前方が苓雅市場/自強夜市です。
魯肉飯(滷肉飯)って?
台北(台湾北部)の名店、今大魯肉飯や金峰魯肉飯では、魯肉飯といえば煮込んだ肉そぼろがご飯にかかっていますが、この南豊魯肉飯で注文すると角煮のようなスライス状の肉がドンと乗って出てきます。
どうやら(台湾)南部の魯肉飯(滷肉飯)は北部では控肉飯(爌肉飯)(コンローファン)、また南部で肉燥飯と呼ばれるものが北部の魯肉飯に相当するという関係があるようです。金峰のメニューには魯肉飯のほかに控肉飯がありますし、この南豊にも魯肉飯のほかに肉燥飯があります。
実は、2019年5月にこの南豊魯肉飯にお邪魔して、その画像をSNSにアップロードしたところ、台北の(台湾人の)方から「それは魯肉飯ではなく控肉飯といいます!魯肉飯はこれ!」と馴染みの魯肉飯の画像がコメント欄に貼付され、「そうは言っても南豊魯肉飯で魯肉飯を注文してでてきたものなので」と返しても、なかなか噛み合わなくて諦めたという経緯があったんですよ。
どちらが正しいとか間違っているとかいうことでもなさそうですし、高雄でもそぼろの乗った魯肉飯を出すお店もあるようです。
メニューと注文の仕方
ここが調理場(屋外です)で、テイクアウト(外帯)はここで注文します。イートイン(内用)の場合には、その後ろの店内(かなり広い)に入って好きな席に座ります。
メニューは壁にかかっています(日本語のメニューは見かけませんでした)。
テーブルの上にある注文票に数量とテーブル番号を赤ペンで書き込んで(ここは結構重要です)お店の人に渡します。
混み合っていない時間帯にはお店の人が店内に取りに来てくれますが、混み合っていると待っていても取りにきてくれませんので、店の外にいるスタッフの方に渡し、席に戻って運ばれてくるのを待ちましょう。
会計は、料理を運んで来たスタッフさんか、そのあと会計のために回ってくるスタッフさんとの間で済ませます。
魯肉飯 50元
煮込まれたお肉はトロトロで、噛むと肉汁が溢れ出ます。甘辛いタレが染み込んだご飯も美味しいです。
獅子頭飯(肉団子)45元
鶏肉飯 35元
肉燥飯 30元
魚肚飯(サバヒーと思われます)90元
魚丸湯(つみれスープ)25元
あっさりとしたスープで魯肉飯との相性もバッチリでした。
貢丸湯(肉団子スープ)25元
魯蛋 10元
お店の基本情報
店名 南豐魯肉飯
住所 高雄市苓雅區自強三路139號
営業時間 11:00〜22:00
2019年5月時点での情報です。
公式サイトなどで最新情報の確認をお願いします。
まとめ
南豊魯肉飯は苓雅市場の中でもお客さんが多く、日中でも賑わっていますし、黄色に赤字の看板を目印に行けばすぐにわかります。ともかく食べてください!と言いたくなるくらい美味しいですから、ここの魯肉飯を食べるためだけでも行く価値はあると思います。
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