【ピアノ/務川慧悟】ラヴェル:ピアノ作品全集

ピアノ
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いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

ピアニストの務川慧悟さんがラヴェルのピアノ独奏曲全曲をレコーディング、11月30日に発売となりました。

パリに留学されて以来、コンクールも含めて折に触れてラヴェルを演奏なさってきましたが、このたびはその集大成ともいえる録音と言えそうです。

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務川慧悟さんについて

1993年4月9日生まれ 愛知県東浦町出身

2009年3月 東浦町立西部中学校卒業
2012年3月 愛知県立旭丘高校卒業
2012年4月 東京藝術大学入学

東京藝術大学1年在学中の2012年、第81回日本音楽コンクールで反田恭平さんとともに1位を受賞
2014年 パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で合格、第2課程ピアノ科、室内学科修了
2019年 パリ国立高等音楽院第3課程ピアノ科、フォルテピアノ科に在籍

2012年度ヤマハ音楽振興会音楽奨学支援生
2015・16年度ロームミュージックファンデーション奨学生
2017年度江副記念財団奨学生

2015年 エピナル国際ピアノコンクール(フランス)第2位
2016年 イル・ドゥ・フランス国際ピアノコンクール(フランス)第2位
2016年 コープ・ミュージック・アワード国際コンクール(イタリア)ピアノ部門第1位、各部門優勝者によるファイナル第2位、聴衆賞受賞
2018年 第10回浜松国際ピアノコンクール第5位受賞
2019年 ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第2位
2021年 エリザベート王妃国際音楽コンクール第3位

フランク・ブレライ、上田晴子、ジャン・シュレム、パトリック・コーエン、横山幸雄、青柳晋の各氏に師事

今後のスケジュール

公式発表が確認されているスケジュールは以下の通りです。

反田恭平&務川慧悟 2台ピアノ2023

1/19 石川
1/20 広島
1/21 福岡
1/22 長崎
1/23 大分
1/24 鹿児島
1/26 岐阜
1/27 静岡
1/28 富山
1/29 長野
2/01 北海道
2/02 青森
2/03 新潟
2/04 埼玉
2/05 愛知

2022/02/20 芸劇リサイタル・シリーズ 「VS」(ヴァーサス Vo.6 藤田真央 × 務川慧悟. 東京東京芸術劇場

このほか、2022年8月20、21日の両日にクローズド公演が予定されていて、プログラムはオール・ラヴェルとのことです。

また、實川風さんとのデュオも予定されているようです。

https://twitter.com/keigoop32/status/1553032320705495040?s=21&t=krVEIA5KyAmhOluUjFoH4g

ラヴェル/ピアノ独奏曲集

務川さんからはツイート、またオフィシャルサイトでも発表がありました。

オフィシャルサイト:https://keigomukawa.com/%e3%83%a9%e3%83%b4%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a2%e3%83%8e%e7%8b%ac%e5%a5%8f%e6%9b%b2%e5%85%a8%e9%9b%86%e3%83%ac%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e6%b1%ba%e5%ae%9a/

ラヴェルのピアノ独奏曲集では以下のラインナップが標準的のようです。

グロテスクなセレナード
前奏曲
古風なメヌエット
ハイドンの名によるメヌエット
亡き王女のためのパヴァーヌ
高雅で感傷的なワルツ
水の戯れ
ボロディン風に
ソナチネ
シャブリエ風に

クープランの墓
夜のガスパール

サンソン・フランソワのEMI録音全集ではこれらの作品が収録されています。

ルイ・ロルティや菊地裕介さんのアルバムでは、このほかラ・ヴァルス(ピアノソロ版)が加えられています。

アブデル=ラーマン・エル=バシャのアルバムには、ラ・ヴァルスではなく1分足らずのメヌエットが収録されています。

務川さんはパリで充電された後、再帰国してレコーディングに臨まれます。

務川さんのラヴェル演奏〜YouTube

組曲「鏡」

ロン・ティボーコンクール(0:29:20から)

浜松国際(最初から)

ソナチネ

アルバムは11月30日発売

ラヴェル:ピアノ作品全集(2枚組)

演奏:務川慧悟(ピアノ)
発売日:2022年11月30日
価格:2枚組CD +ブックレット 4,400円(税込)

DISC1
古風なメヌエット
亡き王女のためのパヴァーヌ
水の戯れ
ソナチネ 
I. Modéré
II. Mouvement de Menue
III. Animé

1. 蛾
2. 悲しい鳥
3. 洋上の小舟
4. 道化師の朝の歌
5. 鐘の谷

DISC2
夜のガスパール
1. オンディーヌ
2. 絞首台
3. スカルボ
ハイドンの名によるメヌエット
高雅で感傷的なワルツ
1. Modéré – très franc
2.Assez lent-avec une expression intense
3.Modéré
4.Assez animé
5.Presque lent-dans un sentiment intime
6. Vif
7. Moins vif
8. Épilogue
ボロディン風に
シャブリエ風に
前奏曲
クープランの墓
1. プレリュード
2. フーガ
3. フォルラーヌ
4. リゴドン
5. メヌエット
6. トッカータ

録音:秩父ミューズパーク音楽堂
ピアノプロデューサー:髙木裕(タカギクラヴィア)

付属のブックレットには、務川さんのプロフィールとスナップ画像のほか、「人間・ラヴェルーその二面性の魅力」と題した務川さん自身のコラムが5ページにわたって掲載されています(日本語、フランス語、英語)。

務川さんのコメント:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000068512.html

Spotifyはこちらから:

レコーディングの模様


今さらですが、タカギクラヴィアのスタインウェイだったんですね。

https://twitter.com/keigoop32/status/1563085091941007361?s=21&t=av0bkVXvD6ZxwYiXOmqh9g

Keigo Mukawa on Instagram: "Today, I post 4 short videos from «Gaspard de la Nuit» by Ravel… The 5th day of my recording for Ravel’s complete piano solo works has already finished. Gaspard de la Nuit is of cours well known for the pianists as one of the most difficult piano repertoire, but the true greatness of this music lies, I think, not simply in that virtuosity, but in the fact that the virtuosity is united with both the literature and the impressionist piano writing of Ravel’s era. And each elements enhance each other to creat this terrifying but amazing music. An eternal legacy from the early 20th century… 今日は夜のガスパールより動画を4つ投稿します。 レコーディング5日目。予定通り夜のガスパールに丸一日割き、それはそれは大変だったが、まず自分自身の経験として、本当に録音できてよかった。この作品が素晴らしいというのは、単に弾くのが難しいからっていうのではもちろんなくって、その技巧性というものが、文学と、当時の印象派ピアノ書法と、高度な次元で結び付いているから、だろう。そうして互いに高め合った各要素の総合が、演奏として正しく表出された際に、私達に与える感覚っていうのは、きっとこの音楽からしか得られない特別な感覚なのではないのだろうかと思う。。。それを信じ、求めて、これからも弾いてゆきたい。20世紀初頭の偉大な遺産ともいえる、恐ろしくも素晴らしき傑作だ。 #ravel #gasparddelanuit #piano #virtuoso #impressionism #ラヴェル #夜のガスパール #ピアノ #印象派"
3,585 Likes, 51 Comments - Keigo Mukawa (@keigoop.32) on Instagram: "Today, I post 4 short videos from «Gaspard de la Nuit» by Ravel… The 5th day of my recordi...

Keigo Mukawa on Instagram: "Today, I post 4 short videos from «Gaspard de la Nuit» by Ravel… The 5th day of my recording for Ravel’s complete piano solo works has already finished. Gaspard de la Nuit is of cours well known for the pianists as one of the most difficult piano repertoire, but the true greatness of this music lies, I think, not simply in that virtuosity, but in the fact that the virtuosity is united with both the literature and the impressionist piano writing of Ravel’s era. And each elements enhance each other to creat this terrifying but amazing music. An eternal legacy from the early 20th century… 今日は夜のガスパールより動画を4つ投稿します。 レコーディング5日目。予定通り夜のガスパールに丸一日割き、それはそれは大変だったが、まず自分自身の経験として、本当に録音できてよかった。この作品が素晴らしいというのは、単に弾くのが難しいからっていうのではもちろんなくって、その技巧性というものが、文学と、当時の印象派ピアノ書法と、高度な次元で結び付いているから、だろう。そうして互いに高め合った各要素の総合が、演奏として正しく表出された際に、私達に与える感覚っていうのは、きっとこの音楽からしか得られない特別な感覚なのではないのだろうかと思う。。。それを信じ、求めて、これからも弾いてゆきたい。20世紀初頭の偉大な遺産ともいえる、恐ろしくも素晴らしき傑作だ。 #ravel #gasparddelanuit #piano #virtuoso #impressionism #ラヴェル #夜のガスパール #ピアノ #印象派"
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まとめ

務川さんのラヴェルの作品の演奏は耳にする機会が多いだけに、今回の全集録音はとても嬉しいニュースです。

Spotifyでも聴くことができるのですが、務川さんのラヴェル全集ですのでやはり手に取って聴きたいと思い、最近の筆者としては珍しくCDを購入しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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