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知性と感性のバランスがとれた日本が誇るピアニスト、内田光子さんの新しいアルバムについての発表がありました。
2021年秋のサントリーホールでのリサイタルで演奏されたベートーヴェンのディアベッリ変奏曲が収録されているとのことです。
内田さんについてのおさらいと秋のリサイタルの模様もあわせてお話ししていきます。
内田光子さんプロフィール
お茶の水女子大学附属小学校在学中、桐朋学園「子供のための音楽教室」で松岡貞子氏に師事
12歳で渡欧(お父さま内田藤雄氏が外交官)、ウィーン音楽院入学
1961年 ウィーン音楽院でリヒャルト・ハウザーに師事
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、ヴィルヘルム・ケンプ、ステファン・アスケナーゼ、ニキタ・マガロフらの薫陶を受ける
受賞歴と受勲歴
1966年 ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門第3位
1968年 エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門第10位
1969年 ウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第1位
1970年 ショパン国際ピアノコンクール第2位
1973年 クララ・ハスキル国際ピアノコンクールファイナリスト
1975年 リーズ国際ピアノ・コンクール第2位
1984年 小澤征爾指揮ベルリン・フィルとの協演で世界デビュー
2009年 エリザベス女王から大英帝国勲章の称号を授受(日本人初)
2011年、2017年 グラミー賞受賞(2度は日本人初)
オフィシャルサイト:https://mitsukouchida.com/
内田光子ピアノ・リサイタル2021
日時:2021年10月19日(火)、25日(月)
場所:サントリーホール大ホール
サントリーホール35周年記念のリサイタルでした。
プログラム
モーツァルト:ピアノソナタ第15番へ長調K.533/K.494(19日)
シューベルト:4つの即興曲D.935より(25日)
ベートーヴェン:ディアベッリのワルツによる33の変奏曲 ハ長調 作品120
10月25日に演奏されたシューベルトの即興曲は第1、2曲でした。
休憩のあと、内田さんはペットボトルを横に置き、水分補給を行いつつベートーヴェンを演奏されました。
50分にわたる大曲、聴かせていただくのもなかなかタフさを要求されますが、内田さんのピアノは凄みがあって深く、その美しさは別次元でした。
ちょうど同時期に開催されていたショパンコンクールとは、また別の熱狂の世界に浸ることができました。
ホールはスタンディングオベーション、鳴り止まない拍手に内田さんは何度もステージに戻られ、それに応えておられました。
新アルバム「ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲 」
収録曲
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
演奏:内田光子
レーベル:Universal Music
2021年10月収録
サフォーク、スネイプ・モルティングス・コンサートホール
発売日:2022年4月8日(金)
定価:¥3,080(本体¥2,800 10%税)
4月8日のアルバムリリースに先立って「ディアベッリの主題による33の変奏曲ハ長調作品120」からテーマ:Vivaceのデジタル先行配信が始まりました。
デジタル配信はこちら:https://mitsuko.lnk.to/diabelliPR
まとめ
内田さんは、2015年の来日ツアーでも演奏された「ディアベッリ変奏曲」を数年来、リサイタルのメインに据えられているとのことで、今回のアルバムはその一つの集大成ということでしょうか。
サントリーホールの熱狂が思い出しつつ、先行配信のテーマを聴きながら、リリースの日を楽しみに待ちたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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