いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
今回のヴァン・クライバーンコンクールでセミファイナリストとなり、ラウンドを追うごとにその素晴らしさに磨きがかかった亀井聖矢さんの演奏動画などを、少し気が早いのですがまとめてみました。
コンクールを振り返りつつ、お楽しみください。
一次予選
ハフ:ファンファーレ・トッカータ(委嘱作品)
ショパン:エチュード作品10−2
ベルク:ソナタ作品1
ベルリーニ=リスト:「ノルマ」の回想S.394
クライバーンコンクール予選、初日最後の奏者となった亀井聖矢さん。ラストの「ノルマの回想」一人劇場のようなドラマティックな演奏!会場盛り上がりました。オペラの登場人物の心情を想像しながら入り込んで弾いて、ぐったり疲れたようですが、この場所で弾けてとても嬉しそうでした。 pic.twitter.com/Gd1d9vPoWN
— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 3, 2022
準々決勝
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ
リスト:超絶技巧練習曲第4番「マゼッパ」
ラフマニノフ:ソナタ変ロ短調作品36(1931版)
セミファイナル
リサイタル
ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番 ハ長調 Op.53 「ワルトシュタイン」
リスト:パガニーニ大練習曲第3番「ラ・カンパネラ」
ラヴェル:夜のガスパール
バラキレフ:東洋風幻想曲「イスラメイ」
クライバーンのセミファイナル、亀井聖矢さんは技巧的な作品満載のプログラム。「イスラメイ」って、がんばって弾かれるとすごいなと感じて終わりだけど、これだけ技術的に余裕で表現を創って弾いてくれると、こんなに小洒落たすてきな曲なんだと思いましたよね。
ステージ楽しめたようです! pic.twitter.com/csqDi7jxVn— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 9, 2022
コンチェルト
モーツァルト:協奏曲第19番 ヘ長調 K.459
クライバーンセミファイナル、モーツァルト19番を演奏した亀井聖矢さん。さわやかに始まる選曲で美音が生きていました。オケとの合わせで少し苦労したようですが、終楽章にきたら吹っ切れて逆に気分良く弾きすぎたかも…とのこと。
今日の亀井さんは、どうでした?に、どうでしたかね?と返すパターン pic.twitter.com/IGxxp9gtxS— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 11, 2022
一次〜セミファイナルまとめ動画

セミファイナル結果発表後
クライバーンへの挑戦は、セミファイナリストという結果に幕を閉じました。
ここまで来られたこと自体夢のようだったし、沢山の方に応援していただいて、本当に本当にありがとうございました。
今やれることはやった!!これからも前を向いて挑戦していきます!!!あー!!!!— 亀井聖矢 Masaya Kamei (@masayakamei_pf) June 13, 2022
せっかくなので遠い目バージョンも置いておきますね。 pic.twitter.com/4pirXDkfM5
— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 13, 2022
現地レポート
ホームステイ&ホストファミリー、練習室紹介(高坂はる香さんツイッター)
クライバーンコンクールの参加者はホームステイしています。各家庭に新品のスタインウェイが置かれる練習環境はもちろん、ホストファミリーが一番のファンになってくれるのも良いところ。セミファイナリストの亀井聖矢さんはどんな暮らしをしていたのか?見せていただきましたhttps://t.co/VmDU8lJL0w
— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 14, 2022
ファイナル初日前日のzoo party
クライバーンコンクール、今日はファイナル前の空き日で、恒例のzoo partyがありました。会場はフォートワース動物園。コンテスタントはもちろん、ホストファミリーや関係者が集まっています。日本の三人もリラックスした表情で参加してました!この写真だとそうは見えないですけど。一人手だけだし pic.twitter.com/azDs96WZ8F
— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) June 14, 2022
https://twitter.com/marcel_tadokoro/status/1536582715759284226?s=21&t=qDRP_Ru803TtsKmFpmQrIQ
ぶらあぼ現地レポート:https://ebravo.jp/archives/120327
演奏コメント動画など
長島達也先生の動画
マリア・カナリスの演奏についてはやや厳しめかと感じたので、今回のコンクールではこの長島関門を突破できればと思い動画を拝見していました。辛口かと思いきや、セミファイナルの演奏後に「よほどのことがない限りファイナルに進む」、結果発表後は「ショックだ」とおっしゃっています。
グラモフォンのレビュー
(引用始)
Personally, I would have campaigned like crazy for Marcel Tadokoro, a far more interesting artist than two particular pianists whom I wouldn’t have admitted to the Finals (no, I won’t name names!). For that matter, I plan to add Masaya Kamei’s stunning Preliminary and Semi Final recitals to my permanent collection.(引用終)
今後のスケジュール
角野隼斗さんとのデュオコンサートツアーについては別記事にまとめています。
先行発売の際、サントリーホールでは瞬間蒸発に近い状況で、僕自身も座席を選んでいる間に残席がなくなってしまっていました。
まとめ
亀井さんは、大きな期待に応えて素晴らしい演奏を披露してくださいました。
筆者もコンクールでの演奏曲をオペラシティ、川口リリア、浜離宮朝日で聴かせていただきましたが、回を重ねる毎に深化、今回の本番では羽ばたいているかのような感動的な演奏で見事でした。
現地ホールでその空気感の中で聴きたかったと思いました。
帰国の途ではどうやらシアトルで足止めの上、再度ホストファミリーのお宅に戻られたようですが、無事羽田に到着されたようです。
帰国後はますますチケットが取れにくくなりそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
コメント