その全盛期(18世紀末〜19世期中頃)には10万人と台湾第2位の人口を誇り、「一府(台南)、二鹿(鹿港)、三艋舺(萬華)」と並び称された鹿港は、その後流通経路を絶たれたことから勢いを失いましたが、その美しい街並みはそのまま残されています。
鹿港という名前は、台湾中部に生息していた野生の鹿がこの街の海辺に集まってきていたことから鹿仔港、それが後に鹿港に変わったのだそうです。
今回はその鹿港へのアクセス、街並みなどをご紹介します。
鹿港へのアクセス
鹿港へは台中からもバスでアクセスが可能ですが、今回は彰化からの行き方をご紹介します。まずは彰化へのアクセスから。
彰化へのアクセス
台北から彰化へのアクセス手段は、台鉄(鉄道)、高鉄(高速鉄道)とバスの3つです。
台鉄
朝8時以降に台北駅を出発してお昼過ぎまでに彰化駅に着く列車は、自強號(特急)が6本、莒光號(急行)が1本あります。特急の所要時間は2時間28~47分、料金は415元(特急料金込)、急行は3時間22分かかり、料金は320元(急行料金込)となっています。
高鉄
高速鉄道の台北駅は台鉄と同じところにありますが、彰化駅は台鉄とは離れて位置しています。扇形車庫の最寄駅は台鉄彰化駅ですので、高鐡を利用する場合は高鐡台中駅まで行き、台鉄との接続駅の新烏日駅で台鉄に乗換えます(彰化駅は新烏日駅から2つ目、10分で着きます)。
朝8時以降に台北駅を出発、台鉄に乗換えて台中駅にお昼過ぎに着く列車は、高鉄台中~台鉄新烏日間の徒歩移動時間を十分余裕をみて20分としても、8時台4本、9時台5本、10時台3本、11時台3本あります。台鉄の新烏日〜彰化間の列車は1時間に2、3本です。
徒歩移動時間込の所要時間は1時間30分〜2時間、高鉄の料金は指定席700元、自由席675元プラス台鉄料金15元となります。
高鉄には予約時期、列車によって10%、20%、35%の割引料金が設定されています。
バス
國光客運1828:台北轉運站〜彰化駅 約2時間40分 320元(台北発 8:10 8:30 8:50 9:30 10:10 10:40)
統聯客運1615:台北轉運站〜彰化駅 約3時間 320元(台北発 9:40のみ(平日)、土日は増便あり)
バスは台北駅の北にある台北轉運站(バスターミナル)から出ていて、彰化では彰化駅に到着します。
アクセスのまとめ
所要時間はどのケースも大差ないので、乗換えの手間や渋滞の可能性などを考えると台鉄の特急利用が安心だと思われます。
彰化から鹿港へのアクセス
彰化駅から三民路を渡り左手にある彰化客運(バス)からバスで道路の混み具合にも依りますが30〜40分で鹿港站に到着します。バスは6900、6901、6909、6933、6934番で経由地により運賃は異なりますが50元前後、悠遊卡を利用すると10%程度割引になります。6902番でもアクセス可能ですが経由地が多いため、所要時間、運賃ともに他路線に比べ多くなります。
鹿港老街の主な見どころ
鹿港老街は埔頭街、瑤林街、大有街に跨る区域で古跡保護区に指定されています。昔の通り、曲がりくねった街並みに赤レンガの可愛い昔の面影を湛えた家屋が並んでいます。
お土産のお店や茶芸館が立ち並び、不思議なくらい古風な街並みにマッチしています。画像は平日のもので人通りはさほどでもありませんでしたが、週末は特に多くの観光客で賑わっているそうです。
鹿港天后宮
鹿港を代表する観光名所です。
媽祖を祀る天后宮です。媽祖とは道教の女神、航海や漁の守護神といわれています。最も位の高い神とされています。
入口はさほどでもありませんが、中は大変広く豪勢な作りになっていて、鹿港が繁栄を誇った時代を思い起こさせるスポットです。
鹿港天后宮
住所 彰化縣鹿港鎮中山路430號
九曲巷
入り組んだ細い路地を特徴とする鹿港の中でも、きれいで見応えのあるのがこの九曲巷です。くねくねと入り組んだ路地は赤茶色のレンガ色で統一されています。
中秋節の頃から「九降風」という季節風に見舞われ、砂埃も酷いため、その対策として煉瓦で高い壁を道の両側に作ったのだそうです。一筋縄では歩けない細い道の両側はずらり高い壁が続きます。風除けとはいえ、案外風の通りは良く、暑い時期に歩くのには助かりました。
九曲巷
住所 彰化縣鹿港鎮金盛巷周辺
輝鴻蚵仔煎
天后宮近くにある人気のお店です。
輝鴻蚵仔煎
住所:彰化縣鹿港鎮民生路53号
営業時間:8:00~21:00
まとめ
台中や彰化から少し足を伸ばすだけでこんなに可愛らしい煉瓦の世界を見ることができますよ。
暑い時期は照りつける太陽が大変厳しいので、凌げるように帽子や水は必携です。比較的涼しい午前中に鹿港を見て、その後彰化の扇形車庫(平日は午後のみ見学可能)や台中市内の観光の時間にあてても良いと思います。
時間があればぜひ一度訪れてみてください!
それでは台湾🇹🇼でお会いしましょう! 大家台湾見!
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