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サントリーホールデビュー前の反田恭平さんのリサイタル、すでに紹介した2014年6月・8/9月のほか、2015年1月にも開催されています。
タカギクラヴィアさんの「今を輝く!21世紀のヴィルトォーゾ」シリーズ第3回です。
反田恭平さん年譜
これまでの歩みをまとめてみました。
1994年 北海道生まれ
幼稚園年長組時代から東京
4歳からピアノを始め、幼少時代はヤマハ音楽教室、一音会にて学ぶ
2006年 桐朋学園大学音楽学部附属子供のための音楽教室「仙川教室」入室
2008年 第18回日本クラシック音楽コンクール 最高位
2009年 第2回エレーナ・リヒテル国際ピアノコンクール 第1位、第16回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール 第1位、第63回全日本学生音楽コンクール中学校の部 第2位
2010年 第11回ショパン国際ピアノコンクールin Asia 中学生部門 ファイナル銀賞
2010年 桐朋女子高等学校音楽科入学
2010年 桐朋女子高等学校音楽科、学内ピアノ・コンチェルト・オーディション第1位、梅田俊明指揮桐朋学園オーケストラと共演
2012年 第81回日本音楽コンクール第1位、野村賞、井口賞、河合賞、岩谷賞(聴衆賞)受賞
2013年 桐朋学園大学音楽学部入学、ミハイル・ヴォスクレセンスキーの推薦によりロシアへ留学
2014年 モスクワ音楽院に「首席(外国人枠の最高得点)で入学」(公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生)
2015年 第25回チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール古典派部門優勝
2015年 日本コロムビアからメジャーデビュー(アルバム「リスト」)、第96回東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(バッティストーニ指揮)出演、ロシア国際音楽祭でロシアデビュー(コンチェルト、リサイタル)
2015年 ファンクラブ「SOLID」開設
2016年 サントリーホール日本デビューリサイタル、浜離宮朝日ホール3夜連続別プログラムリサイタル(追加公演あり)、「情熱大陸」出演(1度目)
2017年 ショパン国立音楽大学入学(第46回江副記念財団奨学生)
2017年 第27回 (2016年度)出光音楽賞受賞、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/パガニーニの主題による狂詩曲」が第9回CDショップ大賞クラシック賞受賞、佐渡裕指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団特別演奏会全国12公演出演
2017年 全国横断リサイタル・ツアー全13公演
2018年 MLMダブル・カルテット(弦8名)創設、テレビアニメ「ピアノの森」、主人公の恩師、阿字野壮介のピアノ演奏担当
2019年 MLMナショナル管弦楽団(弦9名、管7名計16名)、一人の演奏家による自身のレーベル「NOVA Record」設立(本邦クラシック界初)、株式会社イープラスと共同事業開始、アンドレイ・ボレイコ指揮ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団日本ツアー
2020年 有料オンデマンド・コンサート「Hand in hand」立ち上げ(業界初)、「情熱大陸」出演(2度目)、佐渡裕指揮ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団と共演、ウィーン楽友協会デビュー
2021年 MLMナショナル管弦楽団をジャパン・ナショナル・オーケストラに改名、株式会社化(本邦管弦楽団初)
2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクール第2位
2021年 「情熱大陸」出演(3度目)、その他報道番組・情報番組に多数出演
2022年 ショパンコンクール凱旋コンサート開催
第3回「ロシアのヴィルトォーゾ」
2014年9月から、タカギクラヴィアさんでは「今を輝く!21世紀のヴィルトォーゾ」と称して、スタインウェイCD75に選ばれたアーティストを紹介するシリーズをサロンコンサートで開催していました。
クラシック黄金時代に活躍した巨匠たちが、高い芸術性と多彩なエンタテインメント性で聴衆たちを熱狂させたシーンを目の前で再現するという企画で、その第3回に反田さんが登場しました。
第1回出演:江口玲さん
2014年9月13日(土)
タカギクラヴィア松濤サロン
第2回出演:伊賀あゆみさん、山口雅敏さん
2014年11月8日(土)
タカギクラヴィア松濤サロン
第3回:反田恭平さん
「ロシアのヴィルトォーゾ」
2015年1月10日(土)
昼の部:13:30開演
夜の部:17:00開演
タカギクラヴィア松濤サロン
プログラム
ショパン:ノクターン第17番ロ長調 作品62-1
ショパン:ポロネーズ第6番変ホ長調 「英雄」 作品53
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ第1番イ長調 作品7
シューベルト:ピアノソナタ第13番イ長調 作品120 D.664
ミャスコフスキー:ピアノソナタ第2番作品13
スクリャービン:ピアノソナタ第3番嬰へ短調 作品23
チャイコフスキー:カプリッチョ変ト長調 作品8
各公演80名ずつでしたが、即完売の人気でした。
当時の社長のブログには「今年の彼には、みんながえっ!と驚くような情報がいくつかあります。1年後には超有名になっていますから乞うご期待」と記載されていました。
また、筆者の自宅ピアノを調律していただいている方からも「反田さん(あの子、と呼んでおられました)は大きなところに移ることになっていて」とお話しを伺っていました。
果たして、同年日本コロムビアからデビューアルバム「リスト」が発売され、翌年にはサントリーホールデビューリサイタルが開催されました。
Live! KYOHEI SORITA
2015年のリサイタルは録音されて、CD化されました。
収録曲はこのリサイタルのプログラムのほか、2014年6月の渋谷大和田さくらホールのアンコール2曲が収録されています。
(2015年1月リサイタル)
ショパン:ノクターン第17番ロ長調 作品62-1
ショパン:ポロネーズ第6番変ホ長調 「英雄」 作品53
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ第1番イ長調 作品7
シューベルト:ピアノソナタ第13番イ長調 作品120 D.664
ミャスコフスキー:ピアノソナタ第2番作品13
スクリャービン:ピアノソナタ第3番嬰へ短調 作品23
チャイコフスキー:カプリッチョ変ト長調 作品8
(2014年6月江口玲リサイタル)
モシュコフスキー:15の練習曲作品72から第6番へ長調
シューマン/リスト編:献呈
まとめ
回を重ねる毎にリサイタルの人気が上がり、「終止符のない人生」69ページにある「いかなる場所でも手を抜くな」の通り、この頃にはメジャーデビューが決まっていたようです。
筆者としては、この頃の演奏を聴いておいて良かったと思いつつ、大きなホールで遠くで演奏される姿を見て、なんとなく寂しく感じたりしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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