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昭和の吹奏楽、今回は全日本吹奏楽コンクールで二度の5年連続金賞と特別演奏を行なった歴史を誇る駒澤大学吹奏楽部です。
2008年5月24日「高度な技術への指標」
つまらない課題曲でも面白い曲に変えてしまう魔術師、上埜先生率いる駒澤大学はもともと面白いこの曲相手ではもう格別!
羽目外し度はあの「ディスコ・キッド」に比べればまだまだかわいいものですが。
2009年6月10日「シンフォニエッタ~ヤナーチェク」
駒澤大学吹奏楽部が40回を記念してみなとみらいホールで開催した、2003年12月の定期演奏会の全曲版実況録音で編曲は上埜先生。
輝かしい金管楽器にしなやかな木管楽器が寄り添う素敵な演奏です。
この中の第3楽章と第5楽章後半部分は1980年のコンクールで同じく駒澤大学が自由曲として採り上げています。
50名足らずのメンバーでしたがワグナーチューバも動員し、ポッと宙に浮いたような包み込むようなサウンドで、トロンボーンの見事なソロはもちろんのこと、金管セクションの横のつながり、掛け合いが音楽の大きなうねりを作り上げていて、些か力任せだった近畿大学のプレリュードとダンス(クレストン)と好対照の好演でした(個人的には近大の演奏も好きです)。
2017年8月13日「春の祭典 ~ららら♪クラシック」
筆者の学生時代、この曲というかストラヴィンスキーは現代音楽という範疇で捉えられていて、同じバレエでもわかりやすい「火の鳥」や「ペトルーシュカ」も一纏めで「難解」と云われていました。
でも、考えてみると前世紀の音楽なんですよね。
宮川彬良さんの解説も大変わかりやすくて、バレエは音楽を立体化したもの、楽器の音だけではなく息遣いが必要というお話には「なるほど」と思わず頷いてしまいました。
バッティストーニ/東フィルも緊張感漲る熱い演奏を聴かせていて、これがカット版でしか放映されなかったのはとても残念でした。
せっかく4管+ホルン8本というフル編成を揃えてくれたんだから、全曲聴きたかった。
ホルン8本のお話は番組の最後に出てきました。
春のロンドで出てくるような復調(Em+E♭7)の8つの音をホルンで構成するために8本必要だったとのこと。それじゃ、他の管楽器はどうなのよという突っ込みはさておき、この曲の後半の抜粋を駒澤大学吹奏楽部がコンクールの自由曲とした際(2度目の77年)にも、ホルンは8本の編成でした。
何せ当時定員55名の大学の部ですから、ホルンだけ8本というのはアンバランス。
筆者の記憶では、課題曲の「ディスコキッド」はトランペットが8人(か9人)で、ホルンが4人、自由曲ではトランペットのうち4人がホルンに持ち替えたのではなかったかと。ずらりと並んだホルンは壮観でした。
今聴いても鬼気迫るものがあります。
こういう濃密な演奏はなかなか聴けませんね。
音源など
サンタフェ物語
吹奏楽のためのアラベスク
交響詩「ローマの祭」より
高度な技術への指標
ハーリヤーノシュより
吹奏楽のためのシンフォニック・ポップスへの指標
ディスコ・キッド
ポップス変奏曲「かぞえうた」
舞踏組曲より
幼い日の思い出
中国の不思議な役人
行進曲「オーバー・ザ・ギャラクシー」
シンフォニエッタから
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
ボレロ
ポップ ステップ マーチ
交響詩「海」 より 風と海との対話
まとめ
今でもたびたび演奏される作品を40、50年前にすでに採り上げて、ドライブ感溢れるエッジの効いた圧倒的な音楽を聴かせていたことに、今さらながら驚かされます。
素晴らしい演奏をお楽しみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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