【ピアノ】北村朋幹ピアノリサイタル神奈川県音楽堂アフタヌーンコンサート2021前期

ピアノ
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ピアニストの北村朋幹さんのリサイタルが、2021年5月20日に桜木町駅近く紅葉坂にある神奈川県音楽堂で行われました。

今回は北村さんについて、そして今回のリサイタルについて振り返ってみましょう。

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北村朋幹さんについて

北村朋幹さんは1991年、愛知県のお生まれです。

3歳からピアノを始め、2002年にヤマハマスタークラス基礎コース、04年にヤマハマスタークラスに在籍し、江口文子、大西真由子の各氏に師事されました。

コンクール受賞歴:

2003年 第57回全日本学生音楽コンクール名古屋大会ピアノ部門第1位
2004年 第9回エトリンゲン国際青少年のためのピアノコンクールカテゴリーA(15歳以下)第5位受賞
2005年 第3回東京音楽コンクール第1位、全部門共通の審査員大賞受賞
2006年 第6回浜松国際ピアノコンクール第3位受賞(最年少参加)
2008年 第9回シドニー国際ピアノコンクール第5位、特別賞3賞受賞
2015年 第18回リーズ国際ピアノコンクール第5位
2017年 第7回ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール第2位

愛知県立明和高等学校音楽科卒業、東京藝術大学入学、2011年からベルリン芸術大学ピアノ科に進み、2018年最優秀の成績で卒業。

伊藤恵、エヴァ・ポブウォッカ、ライナー・ベッカーの各氏に師事。

2018年よりフランクフルト音楽・舞台芸術大学でイェスパー・クリステンセン氏のもと、歴史的奏法の研究に取り組んでおられます。

オフィシャルサイト:http://tomoki-kitamura.com/

ディスコグラフィー

録音は「遙かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」(2011)、「夜の肖像」(2014)、「黄昏に ブラームス、リスト、ベルク作品集 」(2016)、「Bagatellen」(2018) がそれぞれフォンテックから発売され、多くがレコード芸術特選盤などに選出されています。

遙かなる恋人に寄す ーシューマン「幻想曲」からの展望ー

ベートーヴェン/リスト編:連作歌曲集「遙かなる恋人に寄す」 Op.98/S.469
シューマン:ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
シューマン/リスト編:春の夜(連作歌曲集「リーダークライス」第12曲)Op.39-12/S.568
シューマン/リスト編:献呈(連作歌曲集「ミルテの花」第1曲))Op.25-1/S.566

FOCD9498 
録音:2010年9月1〜3日 軽井沢大賀ホール

夜の肖像

G.クルターグ:花、人…
ベートーヴェン:ピアノソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1「幻想曲風ソナタ」
シューマン:夜曲 Op.23
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番嬰ハ短調 Op.27-2「幻想曲風ソナタ」
バルトーク:戸外にて Sz.81 BB 89

FOCD9644
録音:2013年12月25〜27日 相模湖交流センター

黄昏に ブラームス、リスト、ベルク作品集

ブラームス:ピアノソナタ第3番へ短調 Op.5
リスト:灰色の雲 S.199
リスト:悲しみのゴンドラ 第2 S.200/2
リスト:R.W.―ヴェネツィア S.201
リスト:リヒャルト・ワーグナーの墓に S.202
リスト:悲しみのゴンドラ 第1 S.200/1
ベルク:ピアノ・ソナタ Op.1

FOCD9707
録音:2015年12月14 〜16日 五反田文化センター

Bagatellen

バルトーク:14のバガテル Op.6
ベートーヴェン:6つのバガテル Op.126
ブラームス:8つのピアノ曲 Op.76

FOCD9823
録音:2019年5月29〜31日 相模湖交流センター

神奈川県音楽堂アフタヌーンコンサート2021前期 北村朋幹ピアノリサイタル

日時:2021年5月20日(木)13:30 ~15:30
場所:神奈川県音楽堂
プログラム:
ドビュッシー : 前奏曲集 第2巻(全曲)
バルトーク:4つの挽歌 Op.9a
ベルク:ピアノソナタ Op.1
ラフマニノフ:絵画的練習曲「音の絵」 Op.39より第2、5、9曲

当初はラフマニノフの「音の絵」は第7曲を加えた4曲が演奏される予定でしたが、直前の5月18日に変更の発表がありました。

音の絵第7曲に代わって、バルトークの「挽歌」がプログラムに加えられました。

今回のプログラムの作曲時期は以下の通りとなっています。

ドビュッシー:1913年
バルトーク:1908年
ベルク:1908年
ラフマニノフ:1916年~1917年

各々の作曲家の活動拠点は異なりますが、
20世紀前半の不穏な時代の空気を感じさせる作品が生まれたとのことです。

北村さんは、今回の疫病騒ぎの中で(演奏者変更の影響でしょうか)、このリサイタル直前にバルトークのピアノ協奏曲第1番を演奏することになったそうです。

その作品を勉強された際、バルトークにまつわるありとあらゆる本や楽譜がピアノの周りに所狭しと広げたところ、今回のプログラムと共に演奏してみたいと強く思う作品が「挽歌」だったとのことです。

また、バルトークは、ドビュッシーの音楽を、この作曲の数年前に知ったところだったそうです。

リサイタルの模様

平日の午後という時間設定でしたが、この疫病騒ぎの中7〜8割くらいのお客さまが足を運んでおられたと思います(あくまでも僕の目分量ですが)。

このリサイタルの前週でしたでしょうか、NHK BSの朝の音楽番組で、ブラームスのソナタとベルクのソナタの演奏が放映されていました。

その際には、ベンチ椅子を重ねてピアノ椅子として使用されており、ヤマハホールのバルトークの舞踏組曲以来久しぶりに北村さんの演奏を聴いた僕も「そうそう、この椅子だったね」と思い出しました(トッパンのベートーヴェンのときもベンチ椅子だった記憶があります)。

ところが、この日のステージには、普通使われるピアノ椅子(もちろん、お稽古に使うガタガタする椅子ではなく、グランドピアノの演奏で普通に使う椅子です)が置かれていました。

意外に思う中、ドビュッシーはその椅子で演奏されましたが、休憩を挟んで始まった後半はベンチ椅子に変わっていました。

ドビュッシーのために別の椅子が用意されたのか、なんらかの事情があったのかは、依然謎に包まれたままです。

演奏はとても詩的で歌に溢れ、なおかつ静かに流れる歌でも立体的な緻密なサウンドと色彩感が溢れていました。

空間の支配力が圧倒的、類稀れとでもいうのでしょうか、独特の素晴らしい音世界に浸った2時間でした。

アンコールは、バルトークの「チーク地方の3つのハンガリー民謡Sz35a」でした。

まとめ

浜松で3位に入賞したときの印象がいつまでも僕の頭から消えないのですが、北村さんも30歳を迎えられたのですね。

ヒョロっと歩いてステージ中央に向かい、ピアノの前に腰掛け、ハンカチで鍵盤を拭う姿は変わりませんが、音楽の凄み、そして説得力は進化し続けていて、今回も満足感と充実感に満たされながら、音楽堂をあとにしました。

さて、ピアノ椅子の謎が解ける日は来るのでしょうか…

書くかどうか迷ったのですが、この日の聴衆の中に雰囲気をぶち壊した方がちらほらおられたのには、呆れたというか、かなりムカつきました。花火の終盤とか、ベルクの演奏直前とかはもう言語道断かと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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