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2022年3月27日、ピアニストの外山啓介さんのピアノ・リサイタルが山梨清里、愛知豊田に続き東京のトッパンホールで開催されました。
副題として「最高峰の音響空間で味わう外山啓介の真髄」とされていました。
リサイタルの模様をアップデートしました。
外山啓介さんプロフィール
1984年2月15日 北海道札幌市生まれ
5歳よりピアノを始める
名寄市で過ごした後、小学4年から中学3年までは旭川市で育つ
1996年3月 青少年音楽コンクールピアノ部門・小学生高学年部1位
第12回日本ピアノ教育連盟オーディション全国大会(5、6年生の部)入賞
1996年5月 北海道ショパン学生ピアノコンクール奨励賞
1996年8月 第20回ピティナピアノコンペティションD級金賞
2001年 第55回全日本学生音楽コンクールピアノ部門北海道大会高校の部第1位、全国大会出場
2002年 東京芸術大学入学
2004年 第73回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、増沢賞・井口賞・野村賞・河合賞・聴衆賞受賞
2006年 東京芸術大学卒業、同大学大学院進学
2007年 CDデビュー「CHOPIN:HEROIC」リリース
2018年 第44回(2017年度)日本ショパン協会賞受賞
ピアノ:坂口睦、渋谷千里、佐々木恵子、植田克己の各氏に師事
室内楽:渡辺健二、苅田雅治の各氏に師事。
ソルフェージュ:手島由美子氏に師事
オフィシャルサイト:https://www.keisuke-toyama.com/
外山啓介ピアノ・リサイタル
日時:2022年3月27日(日)14:00開演
場所:東京トッパンホール
プログラム
ベートーヴェン/リスト編:アデライーデ
シューベルト:4つの即興曲 op.90/D.899全曲
メンデルスゾーン:「無言歌」よりなぐさめ op.30-3、デュエット op.38-6、失われた幻影 op.67-2
ブラームス:8つのピアノ小品 op.76全曲
東京公演は以下2公演に続く最終回となります。
2022年3月6日 山梨清里高原ハイランドホテル
2022年3月20日 愛知ア・ピアチェーレin 豊田
リサイタルの模様
トッパンホールは満員のお客さまでした。
今回のプログラムに関する外山さんの解説です。
大向こうを唸らせるというよりも、かなり「渋め」の選曲。
どの作品についても、少し離れたところから客観的に見つめた上で、骨格が造られ、色合いが加えられていました。
決して感情に溺れることがなく、ホールで聴いている我々が音楽を共有していることを実感することができた素敵な演奏ばかりでした。
アンコールはブラームスの間奏曲118−2、そしてベートーヴェンの悲愴ソナタ第2楽章でした。
両方ともにリラックスされていたこともあるのか、優しく語りかけるような心に染み渡る演奏でした。
ブラームス:交響曲第4番ホ短調2台ピアノ版全曲演奏
2022年2月8日、HAKUJU HALLで開催された近藤嘉宏さんとのブラームス交響曲第4番の2台ピアノ版の演奏がNHKBSプレミアム「クラシック倶楽部」で放映されました。
日時 2022年3月15日(火)午前5時~5時55分
Hakujuサロン・コンサートvol.11近藤嘉宏&外山啓介 プログラム
ラヴェル:水の戯れ(近藤solo)
ショパン:舟歌(近藤solo)
リスト:バラード第2番(外山solo)
ドビュッシー/デュティユー編:月の光(duo)
ラフマニノフ:組曲第2番より「タランテラ」(duo)
ブラームス:交響曲第4番(duo)
この中からラフマニノフとブラームスの交響曲第4番の全曲演奏がテレビ放映されました。
まとめ
外山さんの演奏はデビューCDのショパンを聴いて以来、ライヴで聴くのは初めてでした。
若さで突っ走った感もあった当時に比べて、音楽に寄り添う姿勢が鮮明になり、聴衆がより共感する素敵なリサイタルでした。
また、個人的には久しぶりのトッパンホール(会員なのですが、この数年ほぼお邪魔していませんでした)は、やはり落ち着いていて、ホッとすることもできました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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