台湾には、夢をもって自分の世界に生きる「文青」と呼ばれる20〜30代の若者たちがいます。そもそもは日本語の「文芸青年」の略だそうですが、眼鏡、短く切り揃えた髪、綿や帆布のトートバッグといった外見で、読書を愛し、休日はカフェで静かに過ごすというライフスタイルをもっています。
そんな「文青」たちに人気のかき氷店がこの金鶏母です。
お店への行き方
MRT信義淡水線東門駅「2番出口」を目指しますが、本来の2番出口ではなく「東門市場」と書かれた地下道を進み地上へ出ます。出たところで180度回れ右をして金山南路沿いにしばらく歩くと見えてくるセブンイレブンを左折します。前方左手に日本の和風喫茶のような佇まいで、赤い暖簾がかかったお店が左手に見えます。
メニューと注文の仕方
手で右に引いて扉を開けるとすぐ左手がカウンターです。注文して会計を済ませ、指定される席に座ります。
メニューは写真つき、英語の説明が書かれたメニューもあります。スタッフの方は英語はOK、日本語が堪能な方がいることもあります。
なお、先に席を指定されて、メニューを持ってきてくれることもあります。そのときでも入口横のカウンターで会計をします。一人一品の注文が必要です。
私が食べたことのあるメニューをご紹介します。
春暖大花玫瑰 120元
オーガニックローズの花びらのほか、白玉、赤く色づけされた紅麹湯圓、鉄観音のゼリーがトッピングされています。マンダリンオリエンタルのペダルローズジャムのような香りのシロップがかかっていて、氷の中には小豆が隠れています。練乳と一緒に供されますので、味を変えて楽しむことができます。
お店の看板商品ですが1日限定15食です。
焼冰苺果 200元
日本でも流行の焼き氷です。ブルーベリーとラズベリーのかき氷にカスタードクリームが上に乗っています。スタッフの方がバーナーで炙ってクレームブリュレにしてくれます。かなり時間をかけてしっかりと炙るのですが、意外と氷は溶けることはまったくなく無事でした。ベリーの甘酸っぱいソースとクリームの甘さがマッチして、あっさりとしています。
焼冰紅茶 180元
名前の通り、紅茶のかき氷にクレームブリュレが乗っています。レモンシロップに浸ったタピオカが別皿で供されます。クリーム、レモンの両方で紅茶を楽しむという趣向ですね。
焼冰抹茶 220元
日本の宇治金時にクレームブリュレが乗っています。白玉は別のお皿で供されます。3種類の焼き氷の中では最も高価でした。
そのほかに以下のようなメニューもありました。
夏露墨雨黄檸冰(レモンとシトロン) 160元
秋白焦香紅茶冰(ブラックティ) 160元
また、大麦を使ったデザートや伝統的な中華の温かいデザートもあります。冬場にかき氷を食べていると、温かいお茶を出してくれます。
なお、メニューと価格は2019年12月現在のものですので、最新の情報を公式サイトなどでご確認ください。
お店の基本情報
住所:台北市中正區杭州南路一段143巷36號
時間:12:00-20:00、月曜定休
アクセス:MRT信義淡水線東門駅「2番出口」徒歩約7分
なお、2019年12月時点での情報です。
最新の情報は公式サイトなどでご確認をお願いします。
まとめ
道路に面してカウンター席が6席、テーブルも小ぶりで3人がけと4人がけが一つずつという可愛らしいお店です。学校の下校時刻になると(台湾の高校は補習が大変なので、たまたま時間帯がそうだというだけかも知れませんが)、女子学生で満員状態になります。
メニューは「文青」好みと言われる通り、ネーミングも凝っていることもあり、おやじには敷居が高いかも知れません。旅の恥はかき捨てということもありますから、ぜひ個性的なかき氷を味わってみてください。
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