いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。
昭和の吹奏楽、今回は中学の部で1957年から1979年の得津先生の在任期間にわたり、第1位7回、2位4回、3位1回、金賞8回、銅賞1回とトップの座で一世を風靡した超名門校西宮市立今津中学校です。
2006年4月28日「天国へのマーチ」
「天国へのマーチ」がようやく手許に届きました。
筆者は今津中学校の卒業生ではありませんが、ある団体で今津中をお借りした練習が終わって夕暮れ時の校庭に出ると、ちょうど今津中も終わったところで「言うこときかんかったら、こうするぞ!」と、笑顔でズボンのチャックを下ろしながら今津中の女の子部員を追っかけていたお茶目な得津先生の姿がいまだに目に焼きついています。
女の子たちもキャーキャー言いながら笑って逃げまわっていました。黙って見ていた筆者にはそのほのぼのとした光景が羨ましくすら思えました。今、学校でそんなことしたら大変なことになるでしょう。
また、高校の吹奏楽部室にあった古く変色したBJ誌、得津先生の連載記事の中で「豊島の女の子に負けたら、○○○○引っこ抜くからな」というくだりを発見し、「一体全体この先生はどんなオッサンなんだろう?」と思っていたところ、実際に振って頂いた厳しいけれどもとても暖かい「棒」に感激もしました。
こういう人だからみんなついて行ったんだなぁと。
2007年8月1日「楽劇「ニュールンベルグのマイスタージンガー」から第一幕への前奏曲」
73年のコンクールでの西宮市立今津中学校の貫禄の演奏。
一杯一杯鳴らしたためか金管がややフラット気味になる部分もあるものの、全体にきちんとツボが押さえられており、アンサンブルも見事で超中学生級。
明るくハ長調らしいサウンドがキラキラ光る中、キビキビとした音楽が奏でられています。
2007年10月25日「運命の力」
ヴェルティ/木村吉宏編
歌劇「運命の力」序曲
得津武史指揮 西宮市立今津中学校吹奏楽部
これはちょうど30年前の演奏ですが、コンクールで今でもこれを超える演奏は恐らくないでしょう。
単に表面的にきれいなだけの演奏なら数多あるでしょうが、得津先生の執念をも感じさせるオーラ出まくりのこんな凄みのある演奏は聴けません。
2020年1月6日「リスト/ハンガリー狂詩曲第3番(第6番管弦楽版)の吹奏楽による演奏」
この吹奏楽の演奏は、1966年の全日本吹奏楽コンクールでの西宮市立今津中学校によるものです。
当時、全国で無敵を誇っていた今津中が、東京代表の豊島区立第十中に1位を奪われて2位に終わった初めての大会でした。
審査員でもなく、会場ですら聴いていないので、順位について云々する立場ではありませんが、筆者は正直今津中の演奏の方が好きです。
ちょっとコードが開き気味なんですが、バタバタしそうなこの曲をとても品良く仕上げています。
場面ごとの対比が見事、フルートとクラリネットのカデンツァは特に秀逸。
制限時間の関係でカットが入っているのが残念でなりません。
この頃すでに後年の「運命の力」や「ダッタン人」などの洗練されたアンサンブルが聴こえてくるのに驚きます。
そして、これが50年以上前の中学生の演奏ということにも、今更ながらビックリです。
今の中学生は超上手で、そのレベルからすれば県大会も抜けられないかも知れませんが、この時代の熱さを感じさせる演奏が筆者は大好きです。
音源など
祝典序曲
行進曲「輝く銀嶺」
交響曲第5番ニ短調第4楽章
シンコペーティッドマーチ「明日に向かって」
スラヴ行進曲
楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲
高度な技術への指標
トッカータとフーガニ短調
1975年特別演奏
バイエルン分列行進曲
メダリオン行進曲
煙が目にしみる
ハイデックスブルグ万歳
星条旗よ永遠なれ
吹奏楽のための協奏的序曲
楽劇「ニュルンベルグのマイスタージンガー」より第一幕への前奏曲
歌劇「運命の力」序曲
歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
エル・サロン・メヒコ
以下、指揮は石川学先生
トッカータとフーガニ短調
風紋
交響詩「魔法使いの弟子」
風と炎の踊り
まとめ
素晴らしい演奏をお楽しみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋
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