台北で鉄板の小籠包は「鼎泰豐」で間違いないとは思います。ただ、美味しい小籠包を食べられるお店は随所にあります。その中でも私のイチオシのお店、牯嶺街にある「黄龍荘」をご紹介します。
牯嶺街というとエトワード・ヤン監督の「牯嶺街少年殺人事件」の舞台でもあります。建国高中も近くにあり、生徒さんたちもお昼に食べに来ているのを見かけます。この近辺は今やビジネス街ですのでサラリーマンで賑わうお店でもあります。
お店へのアクセス、メニューと注文の仕方を見ていきましょう。
2023年2月、3年以上ぶりに再訪した際の動画を掲載しました。
お店へのアクセス
MRT信義淡水線、松山新店線の中正紀念堂駅「2番出口」から地上に出ます。すぐに見える「金峰魯肉飯」を通り過ぎ、2つ目の角を右折して寧波西路に入り、商店街を歩きます。途中交差する広い道との2本目の交差点の左手前にお店があります(徒歩10分ほど)。お店の1階と2階の間にメニューを記載した赤い看板がベルトのようにかかっています。
メニューと注文の仕方
店内に入ると右手に厨房、左手と2階が客席になっており、真正面がレジになっています。
お店のスタッフさんに人数を告げれば席を案内してくれます。忙しそうに動き回っていることもありますが、思い切って声をかけてみましょう。何だか悪いなと気がひける場合には、レジ付近にいるお店のご主人に声をかけてみてください。
待ち時間ですが、2階も合わせて100席近くあるので並ぶことはほぼありません。ただ、混雑時間帯(昼食時、夕食時)に一人で入店すると相席になる確率は高いです。そんなときでも、先におられる方に笑顔を会釈して腰掛ければ、気持ちよく食事ができること請け合いです。
メニューと注文票を渡されます(あるいはテーブルに既に置いてあります)ので、注文するものの数量を記入してスタッフさんに渡します。日本語のメニューもありますし、日本語を少し話す店員さんもおられます。ビールは要らないのかと訊かれる確率が高いですが、親切で訊いてくれているので、飲まないときは「不用(要りません)」でまったく問題ないです。
小籠湯包(10個) 140元(2019年)→ 160元(2022年)
このお店の看板商品です。薄い皮を突くと肉汁が溢れ出てきます。豚肉の美味しさを活かしつつ、しっかりとした味つけがされていて、生姜だけで食べてしまうくらいです。くどさがまったくないから、酢も醤油も必要がないとも言えるのかも知れません。次から次へと思わず口に運んでしまいます。
蝦仁絲瓜湯包(海老とヘチマの小籠包)(10個) 220元(2019年)→ 240元(2022年)
甘い澎湖産のヘチマを使っていて、その薄い緑の色が皮を通して見えます。海老もギュッと詰まっていて、豚肉との相性も抜群です。このお店ではぜひ召し上がって欲しいメニューです。
牛肉湯 140元(2019年)→ 160元(2022年)
ほっこりとしていて、とても優しい味のスープです。牛肉も柔らかく煮込んであり、スープを邪魔しません。ついついがっついてしまう小籠包ですが、その気持ちも落ち着かせてくれます。
炒青菜 110元(2019年)→ 120元(2022年)
初めて訪問したときにお店の方が勧めてくれたさつまいも(地瓜)の葉がおすすめです。「空芯菜で良いですか?」と訊かれることが多いですが、「地瓜はありますか?」と訊いてみましょう。シャキシャキと歯応えも良く大変美味しいです。
このほか、蝦仁燒賣(エビシューマイ)、蘇式小籠包(スープ小籠包)、菜肉餃(豚肉と青梗菜の小籠包)などがあります。
スープは牛肉湯のほか、鶏湯、もちろん酸辣湯もあります。青菜蛋花湯という野菜玉子スープもあり、このスープと酸辣湯には大中小のサイズがあります。炒飯も各種用意されていて、近くの建國國中の生徒さんが、昼休みに炒飯だけ食べて学校に戻ったのを見かけたことがあります。
冷蔵庫に置いてある小皿料理(40元(2019年)→ 45元(2022年))は自分で取ってテーブルに持ってきて大丈夫です。酢と醤油は各々のテーブルに用意されていて、生姜は自分で取りに行くことになっていますが、最初に持ってきてくれます。お茶は牛蒡茶で、これが料理と良く合います。
なお、2023年2月時点での情報ですので、公式サイトなどでご確認をお願いします。
価格に(2022年)と表記したものは以下の「インリンちゃんねる」で紹介された際、オーダーシートに記載のあった価格です。
インリンちゃんねるで紹介されました
2022年7月27日、台北出身のタレント(女優、歌手)のインリンさんのYouTube「インリンちゃんねる」で紹介されました。
小籠湯包、蝦仁絲瓜湯包と炒飯を召し上がっていました。
グルメレポートをぜひご覧ください。
お店の優しい老闆(ご主人)の懐かしい姿を見ることもできました(ちょっとふくよかになられたような)。
2023年2月再訪
2022年11月に訪台したときに行ってみたのですが「家裡有事」でちょうど1週間のお休みでした。
ようやく2023年2月に3年ぶりに訪れることができました。
小籠湯包(160元)、蝦仁絲瓜湯包(240元)、雞湯(160元)と炒青菜(地瓜菜)(120元)をいただきました。
ショートはこちらです。
お店の情報
住所:台北市中正區牯嶺街43號
営業時間:10:00~20:30 月曜定休
アクセス:MRT信義淡水線、松山新店線中正紀念堂駅「2番出口」から徒歩10分
なお、2023年2月時点での情報です。
最新の情報は公式サイトなどでご確認をお願いします。
まとめ
近所にお住まい、お勤めの方からお昼休みの高校生まで、地元の方で賑わっているお店です。普通の食堂といった佇まいですが、丁寧な仕事と接客でホスピタリティに溢れています。
周辺には南門市場や中正紀念堂、歴史博物館と植物園に郵政博物館がありますから、ブラブラとお散歩するのも楽しいエリアです。少しわかりにくいところにありますが、ぜひ一度この小籠包を味わってみてください。
それでは台湾🇹🇼でお会いしましょう! 大家台湾見!
コメント
初めまして
ランキングから訪問させて頂きました
小籠包とても美味しそうですね!
他のメニューも食べたくなります。
良い情報をありがとうございます。
> れみんさま
コメントいただきありがとうございます。
もしお役に立てるようなことがあればとても嬉しいです。
このお店の小籠包は皮も薄く、餡とのバランスも良くて美味しくて気に入っています。
これからもよろしくお願いいたします。
[…] […]