初詣に行くのは神社にしようか、お寺にしようか、迷うことはありませんか。
何となく誘われるままにお参りしていても、実はあまり考えたことはなかったり…私がそうでした。
結論としては、寺社へのお参りに神道・仏教の区別がないので、どちらにお参りしても構わないのです。
神社やお寺が明確に区別されるようになったのは、意外と最近で明治時代の「神仏分離令」からなんですよね。
台湾ではお寺に数多くの神様がいますよね、月下老人にお参りするために龍山寺に行ったことのある方もおられると思います。
今回はお寺参拝についてまとめてみました。
神社への参拝とどう違うのでしょう?
初詣はお寺なのか神社なのか
結論としてはすでに書いた通りで、どちらにお参りしても構いません。
昔は初詣といえば、自分が住む地域の神社の氏神さまや自分の先祖が祀られている菩提寺にお参りしていました。
近年は、特に自分にゆかりのない有名な神社やお寺に初詣をする人が増えました。
一説によると交通機関の発達が寄与しているということも言われています。
便利になってどこへも行けるようになったということなのかも知れませんね。
初詣参拝客ベスト10といったものが毎年発表されます。
いつもそこでトップを争う例えば明治神宮と川崎大師、明治神宮は神社、厄除けで有名な川崎大師はお寺です。
お正月はそれぞれの家にやってくる迎える年の安全と豊作を約束してくれる歳神様(としがみさま)をおもてなしする行事。
迎えるだけでなく、自分が大切にする神様や仏様に願いごとを伝えるのが初詣ということです。
お寺の参拝方法とマナー
お寺に入るときには、山門の前でまず一礼します
手水舎で手と口をすすいで身を清めます
① 右手で柄杓(ひしゃく)で水をすくい、まず左手を清めます。
② 柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。
③ もう一度柄杓を右手に持ち、左の掌(てのひら)に柄杓の水を受けて、その水で口をすすぎます。
④ 口をすすぎ終えたら、もう一度使った左手を洗います。
⑤ 両手で柄杓を縦にしながら、その水を柄杓の柄を流しながら、静かに伏せて置きます。
鐘をつきます(可能であれば)
一般参拝者が鐘をつくのを禁じているところも多いようですが「ついても可」なら是非ついて下さい。
ちなみに、参拝してから鐘をつくのは「戻り鐘」といわれ、忌み嫌われていることなので気をつけましょう。
蝋燭とお線香をあげます
お線香の香りは仏様をもてなすと言う意味があります。
用意のあるところではぜひ献香して下さい。
なお、蝋燭(ろうそく)もお線香も先の参拝者の灯火を受けると「業を受ける」といわれていて、縁起が悪いとされています。
本堂に入ったらお賽銭を納め鰐口を鳴らしてから礼拝します
①お賽銭を静かに納めます。
②鰐口(わにぐち)を1回鳴らします。
③一礼のあと、胸の前でそっと手を合わせます(合掌)、終わったら仏様に感謝を込めて再度一礼をします。
帰りも一礼をして、山門の敷居をまたがずに外へ出ます
おみくじやお守りの授与などは、本殿または本堂での参拝を終えてからにしましょう。
お寺への初詣、喪中でも行っても構わない?
初詣でお寺に行くことは喪中でも問題ありません。
喪中のときには、神社には参拝できませんが、お寺には参拝することができます。
神社の多くは「死」ということを穢れ(けがれ)だと考えています。
そのため、喪中のときは神社の本殿を参拝することはもちろん、鳥居をくぐることもNGとされています。
一方、お寺では死を穢れだとは考えていません。
それよりも、身内の方が亡くなった直後の初詣では、お寺に行って手を合わせ、亡くなられた方のご冥福をお祈りしましょう。
まとめ
いかがでしたか。
そろそろ初詣はどこにお参りしようか考える時期になってきました。
お寺にせよ神社にせよ、初詣のときにはきちんとマナーを守ってお参りしたいものですね。
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