【ピアノ】真嶋雄大/グレン・グールドと32人のピアニスト 不滅のクラシック

ピアノ
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グールドはなかなかのイケメンですが、真夏でも手袋とマフラーを手放すことなく、異様に低い椅子に座り猫背で歌いながらピアノを弾く姿はある意味異様に見えます。

1964年以降はリサイタルは行わず、もっぱら録音だけ。そして、50歳という若さで亡くなりました。

エキセントリックな部分が誇張され過ぎることが多いのですが、緻密なアナリーゼに基づく再構築、類稀な演奏技術に裏づけられた高い芸術性を誇る彼のピアノに魅せられるファンはまだまだ多いと思います。

そんなグールドの演奏の中から5人の偉大な作曲家の作品を選び、同じ作品を弾いた32人のピアニストの演奏を紹介しているのが、この「グレン・グールドと32人のピアニスト」です。

今回はこの著作を紹介していきます。

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著者真嶋雄大さんについて

この書籍(単行本)が刊行された当時の記載を転載します。

(引用始)
音楽評論家。5歳からピアノを、中学から作曲を学ぶ。1973年には「ソプラノと和洋合奏のための変容」を発表、自ら指揮して注目された。1991年より評論活動を開始、ピアノや室内楽を主軸としながら「音楽の友」等の媒体各誌をはじめ、コンサートの曲目解説、CDやDVDのライナーノート等、積極的な執筆活動を続けている。NHK‐FM「サンデークラシックワイド」等に出演、案内役を務めると同時に、国際ジュニアコンクールなど様々なコンクールの審査員も務めている。

著書に「ピアニストの系譜(音楽之友社)」等、監修に「新編ピアノ&ピアニスト(音楽之友社)」等、共著多数。朝日カルチャーセンター新宿、よみうり文化カルチャー八王子、山梨英和大学メイプルカレッジ各講師を歴任。公益社団法人日本演奏連盟専門委員、「真嶋雄大の面白クラシック講座」主宰。
(引用終)

グレン・グールドと32人のピアニスト 不滅のクラシック

1955年にグールドが録音した「ゴルトベルク変奏曲」から世界のピアニズムは変貌したとし、グールドが遺した録音から曲ごとに章立てし、グールドの解釈や言説、作品や録音にまつわる秘話などを収録すると共に、それぞれの作品を弾いた32人の現代ピアニストについて語っています。

目次
(括弧()内は登場する32人のピアニスト)

序文

第1章 ヨハン・セバスティアン・バッハ

ゴルトベルク変奏曲ト長調BWV988
(リフシッツ・シェプキン・ヒューイット・シュタットフェルト)

パルティータBWV825〜830
(シフ・ペライア・アンデルジェフスキ・フェルツマン・アシュケナージ)

フランス組曲BWV812〜817
(ヘルマン・バケッティ)

第2章 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27−2「月光」
(レーゼル・オピッツ・リ(ユンディ))

ピアノソナタ第17番ニ短調作品31−2「テンペスト」
(ブレンデル・バレンボイム・ブッフビンダー・サイ)

ピアノソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマクラヴィーア」と最後期の三つのピアノソナタ「第30番ホ長調作品109」「第31番変イ長調作品110」「第32番ハ短調作品111」)
(野平一郎・ポリーニ・アフェナシエフ・メジューエワ)

第3章 ウォルフガング・マアデウス・モーツァルト

ピアノソナタ第10番ハ長調K330
ピアノソナタ第11番イ長調K331「トルコ行進曲付」
(ピリス・菊池洋子・シュタイアー)

第4章 フレデリック・ショパン

ピアノソナタ第3番ロ短調作品58
(チッコリーニ・ルガンスキー・小山実稚恵・横山幸雄・高橋多佳子・宮谷理香)

第5章 ヨハネス・ブラームス

ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15
(グリモー)

あとがき


グレン・グールドと32人のピアニスト 不滅のクラシック
真嶋雄大著 PHP研究所

まとめ

「グレン・グールド以降、ピアノ音楽はどのように革新されてきたのか?至高のピアニストたちとその名演奏を紹介する」と書かれていますが、ただ単にピアニストを紹介するのではなく、グレン・グールドが録音で採り上げた曲から数曲を選びその曲を軸に、グレン・グールドの演奏と他のピアニストの演奏について対比するような構成になっています。

丁寧に楽譜を使って詳細を解説しているところもあり、それぞれのピアニストによる作品への対し方がよくわかります。ある程度楽譜が読めないとしんどいとは思います。また、曲の構成等が延々と書かれているところなどは、楽曲をよく知る人にとっては読み飛ばす部分なのかも知れません。

ただ、せっかく数名のピアニストを選んでいるのに、グールドの演奏との比較についてはやや突っ込みが足りないように思います。ここが徹底していれば、グールドについての理解が一層進んだのに、と残念な気もします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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