台中の「宮原眼科」は戦前に眼科医院として台中駅からすぐのところで開業しました。
終戦にともない医師の宮原氏が帰国、しばらく台中市の衛生院として使われたものの閉鎖され、長らくそのままとなっていましたが、その赤レンガのお洒落な建物を、太陽餅で有名な「日出グループ」が買取り、リノベーションして、現在のスイーツの殿堂へと変化を遂げました。
中国ウイルスのため観光客が激減、4月12日までマスクをした来店客については「買一送一」で実質半額セールとなっています。
宮原眼科の2号店である「第四信用合作社」ではゆっくりと座ってそのスイーツを味わうことができます。
お店へのアクセス、商品とメニューや注文の仕方を見ていきましょう。
台北から台中へのアクセス
台北から台中へのアクセス手段は、台鉄(鉄道)、高鉄(高速鉄道)とバスの3つです。
台鉄
朝8時以降に台北駅を出発してお昼までに台中駅に着く列車は、新自強普悠瑪(特急プユマ)が1本、自強(特急)が2本のみです。プユマの所要時間は1時間37分、特急の所要時間は2時間10~17分、料金はいずれも375元(特急料金込)です。
高鉄
高速鉄道の台北駅は台鉄と同じところにありますが、台中駅は台鉄の新烏日駅が接続駅で、新烏日駅から台鉄に乗換える必要があります(台中駅は新烏日駅から4つ目、11~13分で着きます)。
朝8時以降に台北駅を出発、台鉄に乗換えて台中駅にお昼までに着く列車は、高鉄台中~台鉄新烏日間の徒歩移動時間を十分余裕をみて20分とすると、8時台4本、9時台5本、10時台3本です。
徒歩移動時間込の所要時間は1時間25~55分、高鉄の料金は指定席700元、自由席675元プラス台鉄料金15元となります。
高鉄には予約時期、列車によって10%、20%、35%の割引料金が設定されています。
バス
バスは台北駅の北にある台北轉運站(バスターミナル)から出ています。
台中でも台鉄台中駅のそばにあるバスターミナルに到着します。
國光客運と統聯客運が毎時1~2本運行しており、想定所要時間は2時間40~45分、料金は280元です。
シートは3列か4列のリクライニングシートでゆったりとしています。
ただ、途中台北市内から高速公路に入るまでと台中市内に入ってからは信号待ちと渋滞、高速公路でも渋滞の発生の可能性があり、5時間かかったということもあるようです。
アクセスのまとめ
台鉄のプユマ(台北8:00発、台中9:37着)が色んな要素で最強でしょう。
ただ、基本が全席指定のため、予約が非常に取りにくいのが難点です。
当日販売120席の無座(自由席、空席があれば座れる)という手もなくはないですが、容赦なく走りますからあまりお薦めできません(関西の新快速や関東の京急の快特を想像してみてください)。
プユマが取れない場合には、乗換の面倒さと料金の高さというデメリットはあるものの、速達性と確実性の点で高鉄が良いと思われます。台北〜台中は東海道新幹線の東京〜静岡相当(6,000円程度)ですから、料金の高さは考え方次第とも言えるでしょう。外国人観光客限定の乗り放題チケットなどを活用する手もあります。
なお、台鉄は南廻線枋寮への電化完成に伴い2019年12月にダイヤ改正されましたので、最新情報のご確認をお願いします。
鉄道、バスに限らず車内のエアコン設定温度は寒さの限界を超えますので、夏場でも上に羽織る長袖はもちろん、ブランケットを用意するか、男性は半パンではなく長いパンツを履かれた方が良いと思います。
宮原眼科へのアクセスと店内の様子
台中駅は2016年に高架化されました。
新駅の西口は大きな屋根に覆われ、階段に蜻蛉の大きなオブジェがあり、正面はバスターミナル(台中轉運站)です。
その西口から出て、旧台中駅舎の前の建国路を向こうに渡ります。
左手にある中山路に入ってまもなく右手に見える赤レンガのビルが宮原眼科です。
徒歩5分ほどです。
間違って違う道に入っても緑川という川の手前で立ち止まって、見渡して赤レンガを探してみてください。
お店は大きく4つのエリアに分かれています。
1階には、まずアイスクリームの「宮原冰淇淋」と飲みものの「宮原珍奶」があります。
また、正面入口から入るとお土産ものの売場、2階にはレストラン「醉月樓」があります。
お土産もののスペースは、ハリーポッターの世界かと思うくらいで、意匠を凝らした図書館を思わせるつくりは壮観です。
太陽餅やパイナップルケーキを始め、日出ヌガー、チョコレート、チョコクッキー、シリーズ、特選茶などを販売しています。
商品のパッケージはブックボックスやCDになっていたり、またお洒落なリボンをかけてくれます。
このリボンのデザインは8種類くらいあり、ボックスに入れて組み合わせで販売もされています。
日本語堪能なスタッフが多数おられますので、安心して買いものができます。
第四信用合作社へのアクセスとメニュー、注文の仕方
宮原眼科のアイスクリーム売場はいつも長蛇の列ですが、立って食べることになります。
ゆっくり座って食べたい場合には、緑川の橋を渡って400ⅿくらい先にある「第四信用合作社」へ行きましょう。
もと銀行の建物をリノベーションした店内は重厚で、大きな金庫がそのまま残っていたりします。
1階が販売スペースと飲食スペース、2階にも飲食スペースが広がっています。
お店の扉を開けた正面は豊仁冰、フルーツかき氷、タピオカミルクティーなどの飲み物の注文コーナーになっています。
そして、その右側が「宮原眼科」のアイスクリームのコーナーになります(「冰淇淋」(アイスクリーム)の看板がかかっています)。
日本人だとわかると日本語堪能なスタッフさんが対応してくれます。
最初に注文シートをもらいます。 注文シートには日本語版があります。
まず、アイスクリームの数(1〜3個)とワッフルボウルの要否を決めて、希望するところにチェックを入れます。
シングル 90元
ダブル 160元
トリプル 225元
ワッフルボール 20元(希望するときのみ、紙のカップの上にのせます)
アイスクリームは以下70種類ほどの中から選び、希望する数に応じてチェックを入れます。
コーヒー系 数種
お茶系 10数種
ヨーグルト系 10種ほど
果物系 10数種
チョコレート系 15種ほど
季節の果物系 7、8種
四信スペシャル 5種ほど
注文シートをスタッフの方に渡し、会計を済ませると、トッピングのコーナーに案内されます。
トッピングは、ケーキ類、クッキー類、ショートブレッド類、果実類、月餅類、シロップ類など20種類くらいあります。
アイスクリームの数に応じて(シングル=1、ダブル=2、トリプル=3)指差しで決めていきます。
別料金でスペシャルトッピングもあります。
トリプルでワッフルボールつき、アイスは中国茶しばり3種。
こちらもトリプル、アイスはフルーツアイスしばり3種です。
こうやってようやく完成となります。
カップを受け取ったら、1階か2階の席で堪能しましょう。
なお、2019年12月時点の情報ですので、最新情報を公式サイトなどでご確認ください。
2020/4/12までセール実施中
中国ウイルスの影響で顧客の半分を占める観光客が激減したことから、宮原眼科などでは、アイスクリームやドリンク類を除いて、一個買えばもう一つ無料でゲットできるセールを4月12日まで実施しています。また、オンラインショッピングの場合には送料が無料になります。
正直、他店と比べると、おしゃれな分いつもちょっと高いなぁと個人的には思ったりもします。日本と比べればそんなことはないのですが。
我々日本在住者は残念ながら行けませんが、現地在住のみなさんは是非訪問してみてください。
現地報道記事はこちらからご覧になれます。→https://tw.appledaily.com/life/20200325/XEXUG37BRIQT6P3PVKUKAT4PPE/
お店の基本情報
宮原眼科
住所:台中市中區中山路20號
営業時間:10:00~22:00
アクセス:台鉄台中駅「西口」から徒歩5分
第四信用合作社
住所:台中市中區中山路72號
営業時間:10:00~22:00
アクセス:宮原眼科から徒歩5分
2019年12月時点での情報です。
最新情報は公式サイトなどでご確認をお願いします。
まとめ
宮原眼科のアイスクリームは注文するだけでも大変ですが、食べれば満足すること間違いないでしょう。
第四信用合作社も含め、建物とその内部の設えもワクワクするくらいのワンダーランドです。
台湾でもっとも住みたい町No.1の台中を訪れる機会には、ぜひ味わってみてください。
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