【ピアノ】江口玲ピアノリサイタル ホロヴィッツ meets ラフマニノフ

ピアノ
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毎年6月19日に行われる江口玲さんのピアノリサイタルは、2021年はピアノデュオの伊賀あゆみ&山口雅敏さんをゲストに迎え、上野の石橋メモリアルホールで開催されました。

このリサイタルは、江口さんの単独ソロリサイタルから、2014年の反田恭平さんを始めとして、ゲストを迎えて開催されるようになっています。先般のエリザベートで入賞された阪田知樹さんや今や飛ぶ鳥落とす勢いの角野隼斗さんもゲスト出演なさっています。

今回も2020年に引続き、中国製流行病の影響で開催そのものが危ぶまれる中で、予防措置を十分に確保した上で実施されました。

それでは、リサイタルの内容などについて見ていきましょう。

(アイキャッチ画像はホール内を映したスクリーンの映像を撮り、加工したモノです)

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江口玲さんについて

江口さんは1963年東京のお生まれです。

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業
東京藝術大学助手を務めた後、ジュリアード音楽院ピアノ科大学院修士課程とプロフェッショナルスタディー修了
ピアノをハーバート・ステッシン、外山準、金沢明子、伴奏法をサミュエル・サンダース、作曲を佐藤眞、北村昭、物部一郎の各氏に師事。
ニューヨーク市立大学ブルックリン校、洗足学園音楽大学大学院、神戸女学院大学等でも教鞭を執り、2011年より東京藝術大学器楽科准教授、2019年より教授。

受賞歴

ウィリアムペチェック賞、ウィリアム・シューマン賞(ジュリアード音楽院)
ジュリアード音楽院ジナ・バッカウアー奨学金コンクール、コンチェルトコンペティションにて第1位
パリ国際室内楽コンクール入賞
ヴィニャフスキー国際ヴァイオリンコンクール アレイダ シュヴァイツァー賞

ディスコグラフィ

僕の手持ちのCDをご案内します。
いずれもピアノソロのみです。

(画像上段左から)

Dear Chopin, Jeszcze Polska nie zginela(親愛なるショパンへ、ポーランド未だ滅びず)2010
リスト/巡礼の年 第二年「イタリア」2012
ワーグナー/神々の黄昏 2014
THE BEST OF LIVE 6.19(2012〜2015 リサイタルライヴ)2016
ベートーヴェン 3大ソナタ集 2015
ラフマニノフ 2019
Tableaux de Debussy ドビュッシー:「音の絵」2017

(画像下段左から)

展覧会の絵 2006
巨匠達の伝説 2003
ライヴ!小品集(2004〜2006 東京浜離宮朝日ホールリサイタル)2009
ライヴ!ソナタ集(2004〜2006 東京浜離宮朝日ホールリサイタル)2009
Dear America 2002

上段のCDのみ、Amazonへのリンクを貼らせていただきます。






6月19日のリサイタル

江口玲さんのピアノリサイタルは直近9回は毎年6月19日に開催されており、今年は10度目の公演になりました。

リサイタルで使用されるピアノ「スタインウェイCD75」の誕生日が1912年6月19日だからという理由で、リタイタルは何曜日になっても必ず6月の19日に実施されてきました。

2020年は初めての緊急事態宣言が出され、6月19日にできないのであれば中止ということも検討されたとのことでしたが、神の御加護かこのピアノの魔力なのか、日程的には偶然とは思えないタイミングで宣言が解除され、来場人数も含め安全確保のための対策を講じた上で実施されました。

なお「CD75」については、リサイタルを主催したタカギクラヴィアの高木社長による「ホロヴィッツ・ピアノの秘密」に詳しく書かれています。

ここ数年間は、江口さんの単独ソロリサイタルから、ゲストを迎えたプログラムが組まれています。

若手ピアニストでは、2014年の反田恭平さん、2017年の阪田知樹さん、2019年の角野隼斗さんが出演なさっています。いずれも注目株、反田さんはまだ成人される前でしたし、若手の登竜門的な存在なのかも知れませんね。

ラフマニノフピアノ

例年のリサイタルでは「CD75」とペアを組むのは、同じくホロヴィッツのピアノのローズウッドであることが多かったのですが、今年は「ラフマニノフのピアノ」がお目見えしました。

アメリカ在住の科学者の方が、ラフマニノフがニューヨークの自宅で弾いていたピアノを一年前に購入され、その修復をタカギクラヴィアの高木社長に依頼、今回のリサイタルのステージが晴れの舞台となったとのことです。

長年倉庫に収納された状態、そして修復歴もなかったため、虫食いに遭った大量のフェルト、20箇所以上の響板のひび割れ、鍵盤が機能しない、など散々な状態だったそうです。高木社長が「復活プロジェクト」を立ち上げて、鑑定書をもとに修復をなさったとのことです。

鍵盤蓋には大きな手のラフマニノフの爪の傷跡、そしてピアノにはラフマニノフとそのあとにこのピアノの所有者となったバーバーのサインがあるそうです。

江口さんのリサイタルでは、角野隼斗さんがゲスト出演された2019年にラフマニノフがテーマとされ、わずか2年で再度テーマとなったのはこういう経緯だったようですね。

プログラム

日時:2021年6月19日(土)18:00開演
場所:上野学園 石橋メモリアルホール

第1部

ラフマニノフ:エレジー作品3−1(江口玲ソロ)R
ラフマニノフ:ピアノソナタ第2番作品36変ロ長調(江口玲ソロ)H
ラフマニノフ/アンダーソン編:ヴォカリーズ(伊賀&山口デュオ)R
サン=サーンス/リスト/ホロヴィッツ/山口編:死の舞踏(伊賀&山口デュオ)H
ラフマニノフ:イタリアン・ポルカ(伊賀&山口デュオ)H

第2部

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(2台ピアノ)(江口玲H、山口雅敏R)

H:ホロヴィッツのスタインウェイCD75
R:今回修復されたラフマニノフのスタインウェイD-273182

アンコール

ラフマニノフ:6手連弾のための3つの小品からロマンス(江口、伊賀、山口)
スーザ/山口編:星条旗よ永遠なれ(伊賀、山口連弾)
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲から第18変奏(江口、山口)

今回もCDの販売、サイン会はありませんでした。

まとめ

前回に続き、緊急事態宣言の混乱の中で開催されたこのリサイタルは、演奏はもちろん、主宰のタカギクラヴィア、上野学園のご尽力で素晴らしいものになりました。

CD 75はキラキラと輝く高音と豊かな響き、そしてラフマニノフのピアノはふくよかで温かいサウンドで、特に江口さんの響き、音楽はホールの隅々まで幸せにしてくれるような素敵なものでした。

次回、2022年6月19日の予告はなかったようですが、どんなプログラムになるのかとても待ち遠しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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