【ピアノ】ブルース・リウさんピアノ・リサイタル2023川崎公演終演

ピアノ
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ブルース(シャオユー)・リウさんの再来日公演のチケット販売が始まった途端に、東京公演は瞬間蒸発、川崎公演も残席僅少となったことから、2022年12月に追加公演が東京オペラシティで先行して行われました。

そして、2023年2月に日本全国リサイタルツアーが始まり、2月21日の川崎公演が終了しました。

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ブルース(シャオユー)・リウ Bruce (Xiaoyu) Liuさんについて

1997年5月8日パリ生まれ
両親は北京からのフランス留学生、後にカナダへ移住

2011年 モントリオール・コンセルヴァトワールでリチャード・レイモンドに師事、2018年に卒業後ダン・タイ・ソンに師事

2012年 OSMコンペティションピアノ部門グランプリ
2016年 第6回仙台国際音楽コンクールピアノ部門第4位
2017年 第17回ルービンシュタイン国際ピアノコンクールファイナリスト
2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクール第1位

クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団、 オーケストラ・オブ・ジ・アメリカズなどのオーケストラと共演
直近ではウクライナ国立交響楽団、リヴィウ・フィルハーモニー管弦楽団と各々中国ツアーを実施、またサル・ガヴォーでラムルー管弦楽団と共演

ディスコグラフィ

ブルース・リウ第18回ショパン・コンクール優勝者ライヴ(SHM-CD、デジタル配信)

収録曲

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
マズルカ 嬰ト短調 作品33の1(第22番)
マズルカ ニ長調 作品33の2(第23番)
マズルカ ハ長調 作品33の3(第24番)
マズルカ ロ短調 作品33の4(第25番)
エチュード 嬰ハ短調 作品10の4(第4番)
エチュード イ短調 作品25の4(第16番)
夜想曲 嬰ハ短調 作品27の1(第7番)
ワルツ 変イ長調 作品42(第5番)
スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」による変奏曲 作品2
(2021年10月 ワルシャワ、ショパン国際ピアノ・コンクールライヴ録音)

国内盤SHM-CD:12月1日(水)発売 UCCG-1890 定価¥3,080(本体¥2,800)

ブルース・リウ~第18回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
収録曲

バラード第2番 ヘ長調 Op.38
マズルカ風ロンド Op.5
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 《葬送》
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11*
(2021年10月 ワルシャワ、ショパン国際ピアノ・コンクールライヴ録音)
*アンドレイ・ボレイコ指揮 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団


スーパーソリスト達による秋の特別コンサートVol.5 ブルース・リウ ピアノ・リサイタル

リサイタルツアー2023のチケットは東京公演は瞬間蒸発、川崎公演も残席僅少とのことから、急遽公演が決定しました。

日時:2022年12月5日(月)19:00開演
場所:東京オペラシティコンサートホール

プログラム

ショパン:マズルカ風ロンド ヘ長調 Op. 5
ショパン:バラード 第2番 ヘ長調 Op. 38
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op. 2

ラヴェル:鏡
第1曲「蛾」/第2曲「悲しい鳥たち」/第3曲「海原の小舟」/第4曲「道化師の朝の歌」/第5曲「鐘の谷」
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想 S. 418

このリサイタルではFAZIOLIのコンサートグランドが持ち込まれることが、ファツィオリジャパンから発表されました。

FAZIOLIによってブルース・リウさんの持ち味がさらに引き出されることが期待され、楽しみです。

2022年12月東京公演の模様

東京オペラシティもクリスマス仕様になりました。

そして、コンサートホールロビーにも假屋崎省吾さんのクリスマスツリーが飾られていました。

プログラムにも変更はなく、前半ではショパンの、そして後半ではリストの「ドン・ジョバンニ」が演奏されました。

使用されたピアノは予告通りFAZIOLIでした。

ピアニシモからフォルテシモに至るまで決して痩せない音、特にフォルテを超える強音における分厚いサウンドが大変魅力的でした。

怖いくらいに粒の揃った細かい音は驚くほど美しく、キラキラと輝いたり、心に突き刺さるような鋭さがあったり、最初から聴き手の心を鷲掴みにしました。

ショパンのドン・ジョバンニでは変奏曲の面白さが、そしてリストのそれでは単なるヴィルトオーゾではなく、ドン・ファンの人生そのものが浮かんでくるような魅力的な演奏でした。

そして、ラヴェルではサウンドの素晴らしさとタッチの筆致の多彩さが極限まで生かされていて、色彩感と陰影に溢れ、海上の小舟や鐘の音では音楽のうねりが、道化師の朝の歌ではスピード感溢れる一方で道化師の悲哀も十分に感じられました。

アンコールはなんと5曲

ラモー:優しい嘆き
ラモー:未開人
ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作
ショパン:3つのエコセーズ op.72-3
リスト:パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」嬰ト短調

ブルース・リウさんの魅力を堪能した素晴らしいリサイタルでした。

ブルース・リウ ピアノ・リサイタル2023(発表時)

川崎公演

日時:2023年2月21日(火)19:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

東京公演

日時:2023年2月24日(金)19:00開演
会場:東京オペラシティ コンサートホール

プログラム

ショパン:マズルカ風ロンド ヘ長調 Op. 5
ショパン:バラード 第2番 ヘ長調 Op. 38
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の“お手をどうぞ”の主題による変奏曲 変ロ長調 Op. 2
(休憩)
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」Op. 35
ショパン:3つの新練習曲
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想 S. 418

全国公演日程

2023/02/18 広島上野学園ホール
2023/02/19 札幌コンサートホールKitara
2023/02/21 ミューザ川崎シンフォニーホール
2023/02/24 東京オペラシティ コンサート2023/02/25 愛知県芸術劇場コンサートホール
2023/02/26 ザ・ヒロサワ・シティ会館
2023/03/01 ザ・シンフォニーホール
2023/03/02 アクロス福岡シンフォニーホール

ブルース・リウ ピアノ・リサイタル2023川崎公演の模様

日時:2023年2月21日(火)19:00開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

プログラムは後半は予定通りでしたが、前半は「ドン・ジョヴァンニ」を残して、ラモーの作品がならんでいました。

プログラム

ラモー:クラヴサンのための小品〜優しい嘆き・一つ目の巨人・2つのメヌエット・未開人・雌鶏・ガヴォットと6つのドゥーブル
ショパン:モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の“お手をどうぞ”の主題による変奏曲 変ロ長調 Op. 2
(休憩)
ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」Op. 35
ショパン:3つの新練習曲
リスト:ドン・ジョヴァンニの回想 S. 418

ピアノは12月公演同様FAZIOLIでした。

粒の揃った細かい音は驚くほど美しく、キラキラと輝いたり、心に突き刺さるような鋭さがあったり、そして4階席で聴いていた筆者にも弱音が美しく響きます。

冒頭のラモーは、自然に流れる音楽があまりにも美しい響きで彩られ、まっさらなホール、聴衆というキャンバスに染み入ってきました。

そして、ショパンやリストでは、ぎっしりと詰まった素敵な響きの和音、そしてからりとした風のようなサウンドがいつもながら大変魅力的でした。

ショパンのドン・ジョバンニではさまざまな変奏曲パッセージの面白さ、そしてリストのそれでは物語としての構成にさらに磨きがかかっていました。

死を感じさせた葬送ソナタには凄みすら感じ、筆者の心は持っていかれてしまいました。

アンコールは5曲、ラストのラ・カンパネラが始まったときにはホールが湧きました。

バッハ:フランス組曲 第5番 BWV 816 より サラバンド
ショパン:3つのエコセーズ 第1番 Op.72-3
ショパン:エチュード 第5番 「黒鍵」 Op.10-5 変ト長調
ショパン:ワルツ第19番 イ短調(遺作)
リスト:ラ・カンパネラ S.141

まとめ

2月24日の東京公演も同じプログラムとなるようです。

個人的にはすでに次回の公演が大変楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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