【ピアノ】青柳いづみこ/ショパン・コンクール 最高峰の舞台を読み解く

ピアノ
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いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

流行病の影響で、2020年に開催が予定されていた音楽コンクールも2021年に延期されたものもあり、5月に開催されているエリザベート王妃国際コンクールや秋に開催が予定されているショパンコンクールもその中の一つです。

今回は、まもなく予備予選が始まるショパンコンクールについて、前回17回大会の模様をレポートした青柳いづみこさんの「ショパン・コンクール」についてお話していきます。

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ショパンコンクールについて

ショパンコンクールは、チャイコフスキーコンクール(ロシア)とエリザベート王妃国際コンクール(ベルギー)とともに世界三大コンクールの一つで、本来は2020年に開催されるところ、一年延期され2021年に開催が予定されています。

ポーランド独立9年後の1927年に第1回大会が行われ、現存する国際音楽ピアノコンクールの中では世界最古とされています。

現在はポーランド国立ショパン研究所がコンクールを主催しています。

課題曲はショパンの作品のみで、コンクール出場資格は16歳以上30歳以下の年齢制限があります。

審査は次の要領で進められます。

予備審査:書類提出(国際的に著名な教授かピアニストの推薦状と音楽歴)、 DVD提出
予備予選:現地演奏(開催期間前)
一次予選
二次予選
三次予選(準本選)
本選:ピアノ協奏曲

現行公式ピアノ

スタインウェイ D274
ヤマハ CFX
SHIGERU KAWAI SK-EX
ファツィオリ F278

第1回大会から公式ピアノだったベーゼンドルファーは今世紀に入って外れています。

歴代優勝者

第1回 1927年 レフ・オボーリン(ソ連)
第2回 1932年 アレクサンドル・ウニンスキー(ソ連)
第3回 1937年 ヤコフ・ザーク(ソ連)
第4回 1949年 ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(ポーランド)、ベラ・ダヴィドヴィチ(ソ連)
第5回 1955年 アダム・ハラシェヴィチ(ポーランド)
第6回 1960年 マウリツィオ・ポリーニ(イタリア)
第7回 1965年 マルタ・アルゲリッチ(アルゼンチン)
第8回 1970年 ギャリック・オールソン(アメリカ)
第9回 1975年 クリスティアン・ツィメルマン(ポーランド)
第10回 1980年 ダン・タイ・ソン(ベトナム)
第11回 1985年 スタニスラフ・ブーニン(ソ連)
第12回 1990年 該当者なし
第13回 1995年 該当者なし
第14回 2000年 ユンディ・リ(中国)
第15回 2005年 ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)
第16回 2010年 ユリアンナ・アヴデーエワ(ロシア)
第17回 2015年 チョ・ソンジン(韓国)

青柳いづみこさんについて

青柳いづみこさんは東京杉並の阿佐ヶ谷のお生まれ、育ちです。

お祖父さまは仏文学者青柳瑞穂さんです。
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京芸術大学音楽学部卒業。
フランスに留学し、国立マルセイユ音楽院首席卒業。
東京芸術大学大学院博士課程修了。
安川加壽子とピエール・バルビゼに師事。

大阪音楽大学教授、ドビュッシー研究家。

1989年 論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により東京芸術大学より学術博士を授与(フランス音楽の分野で初めての博士号)
1990年 文化庁芸術祭賞受賞
1999年「翼のはえた指」で吉田秀和賞受賞
2001年「青柳瑞穂の生涯」で日本エッセイストクラブ賞受賞
2009年「六本指のゴルトベルグ」で講談社エッセイ賞受賞

2005年に刊行された「ピアニストが見たピアニスト 名演奏家の秘密とは」(白水社)が9刷ののち2010年に中公文庫、2007年刊行の「ピアニストは指先で考える
」(中央公論新社) は6刷ののち2011年に中公文庫重版、2008年刊行の「ボクたちクラシック つながり」(文春新書)は現在までに5刷。
刊行された著書は30冊、最新刊は「阿佐ヶ谷アタリデ大ザケノンダ」(平凡社)。

1980年 フランスより帰国、東京で初めてのリサイタル開催
1989〜2000年 「ドビュッシー・シリーズ」開催

これまでに9枚のCDが「レコード芸術」誌で特選盤。
リリースされたCDは18枚、DVDブック、CDブック各1冊、監修CD2枚。

このブログでも以下の3つの著作について紹介されていただきました。

ピアニストが見たピアニスト 名演奏家の秘密とは

ドビュッシーとの散歩

青柳いづみこのMERDE!メルド日記

ピアニストたちの祝祭 唯一無二の時間を求めて

ショパン・コンクール 最高峰の舞台を読み解く

本書の帯の記載を引用します。

ポーランドのワルシャワで五年に一度開催されるショパン・コンクール。一九二七年の創設以来、紆余曲折を経ながらも多くのスターを生み出してきた。ピアニストをめざす若者の憧れの舞台であり、その結果は人生を大きく左右する。本書では、その歴史を俯瞰しつつ、二〇一五年大会の模様を現地からレポート。客観的な審査基準がない芸術をどう評価するか、日本人優勝者は現れるのか。コンクールを通して音楽界の未来を占う。(引用終)

目次

第一章 二〇一五年の予備予選

1 DVD撮影
2 DVD審査
3 練習曲(エチュード)がポイント
4 個性的なピアニストたち
5 アジア系が多かった予備予選
6 117勝31敗
7 私好みのコンテスタントたち
8 85-25-11の現実
9 フランス人審査員の目
コラム キョーフのハンカチ投げ捨て男

第二章 ショパン・コンクールの歴史

1 1920年代のショパン事情
2 ショパン の本質は18世紀?
3「ロマンティック派」対「楽譜に忠実派」
4 ポゴレリチ事件
5 追加召集事件
6 突然変えられた採点方法
7 再び「ロマンティック派」対「楽譜に忠実派」

第三章 第一次予選(二〇一五年本大会)

1 オープニング・セレモニー
2 予備予選免除
3 スタインウェイかヤマハか
4 アムランの一人勝ち
5 12対5と14対8の現実
コラム 調律師たちの努力

第四章 第二次・第三次予選(二〇一五年本大会)

1 正統派か異端か
2 舞曲のラウンドは難しい
3 オソキンスの椅子
4 そして誰もいなくなった
5 オロフ・ハンセンとチェン・チャン
6 前奏曲も「ロマンティック派」対「楽譜に忠実派」
7 アムランとシシキンのソナタ
コラム 携帯が気になる
コラム がんばれカロッチア!

第五章 グランド・ファイナル(二〇一五年本大会)

1 一日目
2 二日目
3 結果発表
4 王道を行ったチョ・ソンジンの勝利
5 若年齢化と解釈の自由化
コラム ワルシャワの聴衆
コラム 2015年の「神」派ソコロフ

第六章 指導者たちのコンクール

1 ダン・タイ・ソン
2 ケヴィン・ケナー
3 孤軍奮闘したアムラン
コラム ダブル・メジャーーキャリアの問題

第七章 コンクールの相対性

1 チャイコフスキー・コンクール
2 ねじれ現象
3 審査の難しさ
コラム ピアノ取り替え事件

第八章 コンクールの未来、日本の未来

1 傾向と対策の限界
2 解釈の未来
コラム ディーナ・ヨッフェとの対話

あとがき
引用文献
人名索引

内容についてはネタバレになりますので、詳しくは触れませんが、この目次をご覧になると内容のイメージが湧くのではないでしょうか。


ショパン・コンクール 最高峰の舞台を読み解く
青柳いづみこ著 中公新書

まとめ

流行病の影響もあり、まだ予断を許しませんが、2021年こそはぜひ開催して欲しいですね!ショパンコンクール。

本書はまだ記憶に新しい前回大会の模様を、エピソードも含め詳細に伝えてくれています。大会前のおさらいとして一読すると、コンクールをまた違った角度から見ることができるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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