【ピアノ】アンデルジェフスキの新譜!バッハ平均律第2集から

ピアノ
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鍵盤の詩人と言われ、独自性の高い活動を展開、日本でもたびたびその演奏を披露している世界的ピアニスト、ピョートル・アンデルジェフスキの新譜が発売されました。

収録曲はバッハの平均律です。第1集、第2集合わせて48曲の中から、第2集のうち12曲が抜粋されたアルバムとなっています。

アンデルジェフスキの経歴、ディスコグラフィ、そして今回のアルバムの内容、今後の予定についてみていきましょう(目次の項目をクリックすると直接ジャンプすることができます)。

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アンデルジェフスキの経歴

ピョートル・アンデルジェフスキ(Piotr Anderszewski)は1969年4月4日、ポーランド人のお父さんとハンガリア人のお母さんとの間にワルシャワで生まれました。

6歳からピアノを学び、ワルシャワ音楽院のほか、リヨン音楽院、ストラスブール音楽院、南カリフォルニア大学(ロスアンゼルス)に留学しました。

1990年 リーズ国際コンクール
予選のベートーヴェン「ディアベリ変奏曲」の演奏が絶賛される中、続くヴェーベルン「ピアノのための変奏曲」の演奏に納得できず、本選を棄権しています。

1999年 シマノフスキ賞受賞
2001年 ロイヤル・フィルハーモニー協会最優秀器楽演奏家賞受賞
2002年4月 ギルモア・アーティスト・アワード獲得

これまで、ウィーン・コンチェルトハウス、ベルリン・フィルハーモニー、ウィグモア・ホール、カーネギー・ホール、テアトル・デ・シャン・エリゼ、アムステルダム・コンサートホールなどで定期的にリサイタルを実施しています。

オーケストラとの共演では、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ベルリンシュターツカペレオーケストラ、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、NHK交響楽団のほか、スコットランド室内管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、カメラータ・ザルツブルクなどの音楽監督を務めています。

公式サイト:http://www.anderszewski.net/

ディスコグラフィー

アンデルジェフスキは2000年以降、ワーナークラシックス/エラート(以前のヴァージンクラシックス)の独占アーティストです。

HPに掲載されているピアノを中心としたディスクは以下の通りです。

ソロ録音のいくつかは、グラミー賞、BBCミュージックマガジンのレコーディングオブザイヤー、グラモフォン賞、ECHOクラシック賞を、モーツァルトの2018年の録音ではギルモア賞、シマノフスキー賞、ロイヤルフィルハーモニー協会賞を受賞しています。

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番・ピアノ五重奏曲(2018)

ショスタコーヴィチ:
弦楽四重奏曲第3番、ピアノ五重奏曲

ベルチャ弦楽四重奏団 アンデルジェフスキ(ピアノ)

モーツァルト:ピアノ協奏曲25・27番(2018)

モーツァルト:
ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595
ピアノ協奏曲第25番ハ長調K503

ヨーロッパ室内管弦楽団 アンデルジェフスキ(指揮/ピアノ)

モーツァルト/シューマン:幻想曲(2017)

モーツァルト:
幻想曲ハ短調K475
ソナタハ短調K457
シューマン:
幻想曲ハ長調作品17
主題と変奏曲変ホ長調作品24

バッハ:イギリス組曲1・3・5番(2014)

J.S.バッハ:
イギリス組曲第1番、第3番、第5番

シューマン:フモレスケ・朝の歌・ペダルフリューゲルのための練習曲(2011)

シューマン:
フモレスケ作品20
朝の歌作品133
ペダルフリューゲルのための練習曲作品56

ショパン:マズルカ・バラード・ポロネーズ(2003)

ショパン:
マズルカ作品59、作品63(38〜41番)、作品68−4
バラード第3番変イ長調作品47、第4番ヘ短調作品52
ポロネーズ第5番嬰ハ短調作品44、第6番変イ長調作品53「英雄」

ピョートル・アンデルシェフスキ・ライヴ・アット・カーネギー・ホール2008(2009)

J.S.バッハ:
パルティータ第2番ハ短調BWV826
シューマン:
ウィーンの謝肉祭の道化芝居作品26
ヤナーチェク:
霧の中で
ベートーヴェン:
ソナタ第31番変イ長調作品110
バルトーク:
3つのハンガリー民謡Sz35a/BB45b

ベートーヴェン:バガテル・ピアノ協奏曲第1番(2008)

ベートーヴェン:
6つのバガテル作品126
ピアノ協奏曲第1番ハ長調

ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 アンデルジェフスキ(指揮/ピアノ)

モーツァルト:ピアノ協奏曲17・20番(2006)

モーツァルト:
ピアノ協奏曲第17番ト長調K453
ピアノ協奏曲第20番ニ短調K466

スコットランド室内管弦楽団
アンデルジェフスキ(指揮/ピアノ)

シマノフスキ:ソナタ第3番・メトープ・マスク(2005)

シマノフスキ:
マスク作品34
ソナタ第3番作品36
メトープ作品29

バッハ・ベートーヴェン・ヴェーベルン(2004)

J.S.バッハ:
イギリス組曲第6番
ベートーヴェン:
ソナタ第31番作品110
ウェーベルン:
ピアノのための変奏曲作品27

バッハ:パルティータ1・3・6番(2004)

J.S.バッハ:
パルティータ第1番、第3番、第6番

モーツァルト:ピアノ協奏曲21・24番(2002)

モーツァルト:
ピアノ協奏曲第24番ハ短調
ピアノ協奏曲第21番ハ長調

シンフォニア・ヴァルソヴィア
アンデルジェフスキ(指揮/ピアノ)

ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲(2001)

ベートーヴェン:
ディアベリ変奏曲

バッハ:フランス組曲5番、フランス風序曲(1999)

バッハ:
フランス組曲第5番
フランス風序曲

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より

今回の新譜は、バッハの48曲ある平均律第1・2集の中から、第2集の12曲を抜粋したものです。

収録曲

プレリュードとフーガ第1番ハ長調BWV870
プレリュードとフーガ第7番変ホ長BWV876
プレリュードとフーガ第8番嬰ニ短BWV877
プレリュードとフーガ第9番ホ長調BWV878
プレリュードとフーガ第11番ヘ長BWV880
プレリュードとフーガ第12番ヘ短BW.881
プレリュードとフーガ第16番ト短BWV885
プレリュードとフーガ第17番変イ長調BWV886
プレリュードとフーガ第18番嬰ト短調BWV887
プレリュードとフーガ第22番変ロ短調BWV891
プレリュードとフーガ第23番ロ長調BWV892
プレリュードとフーガ第24番ロ短調BWV893

録音
2020年8月8〜10日
ベルリン、テルデックス・スタジオ

なぜ、第2集の中からさらに12曲を選んだのかについて、アンデルジェフスキは次のように語っているようです。

「私は、時には重要な関係に基づいて、時にはコントラストに基づいて、自分の主観的な選択のシーケンスに作品をまとめることに決めました。この特定の順序の背後にある考え方は、サイクルを示唆するドラマの感覚を作り出すことです。12人のキャラクターが互いに会話し、互いにミラーリングします」(タワーレコードサイト)

Spotifyの有料サブスクでも聴くことができます。
僕は収録の内容を詳しく知らずに「アンデルジェフスキの平均律」というだけでSpotifyで飛びついて、全曲入っていないことにがっかりして「Spotifyだから抜粋」かと思ったのですが、そうではありませんでした(収録された曲をすべて聴くことができます)。

バッハを現代ピアノで演奏することについては、以前のインタビューで次のように話しています。

「…確かにバッハの時代には今のようなピアノは存在しませんでしたし、バッハはその当時の鍵盤楽器を用いて作曲をしました。でも、私自身は博物館に収められた過去の遺物には興味がありません。さらにはバッハの音楽は過去の遺物ではないし、そうであってもいけません。過去に演奏されたように可能な限り正確に再現することには私は興味がないのです。もちろん、当時の演奏を知ることは、音楽学的には大変に興味深い分野であると思いますし、知識として意義を持つものです。でも、バッハが彼の作品を作曲した時代と、現代では状況が大きく違います。昔は、飛行機はもちろん、地下鉄もなければ、車もなく、住居の環境も大きく違いました。人々の生活、聴く音、何もかもが今とは違っていたのです。こうして考えるとき、聴衆がバッハの音楽をどう受け止めたか、どのような気持ちで聴いていたのか、現代人のバッハの音楽に対する受け止め方や聴こえ方とは決して同じではないはずです。最終的には、なぜ音楽を演奏するのか、あるいは、なぜ聴衆を前に演奏をするのか、といった音楽家としての哲学の問題となるのだと思います。」

2021年11月に来日予定!今後のスケジュール

紀尾井ホール室内管弦楽団 第128回定期演奏会

2021年11月5日19時開演
2021年11月6日14時開演

プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調「古典交響曲」作品25
モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番イ長調 K414
ルトスワフスキ:室内オーケストラのための小組曲(1950年オリジナル版)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491

紀尾井ホール室内管弦楽団
アンデルジェフスキ(指揮/ピアノ)
(プロコフィエフとルトスワフスキは指揮なし)

ピョートル・アンデルシェフスキ バッハ・リサイタル

2021年11月13日開演調整中

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻より12曲(予定)

前奏曲とフーガ
第1番ハ長調BWV870
第12番ヘ短調BWV881
第17番変イ長調BWV886
第8番嬰ニ短調BWV877
第11番ヘ長調BWV880
第22番変ロ短調BWV891
第7番変ホ長調BWV876
第16番ト短調BWV885
第9番ホ長調BWV878
第18番嬰ト短調BWV887
第23番ロ長調BWV892
第24番ロ短調BWV893

(曲順は変更になる可能性があります)

紀尾井ホール:https://kioihall.jp/category/concert/kioihall?ky=2021&km=11#post_1105

まとめ

アンデルジェフスキのバッハは独特で、どの曲を聴いても現代のピアノを最大限に活かした素敵な演奏だと僕はいつも感じています。

久しぶりのバッハの録音、それも平均律ということなのに、なぜ第2集、それも12曲だけなのか、全曲聴きたい僕としてはその点では残念ですが、演奏を聴くとその世界観が自然に体の中に入ってくるのがわかります。

ぜひお聴きくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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