1991年度全日本吹奏楽コンクール大学の部は、北海道1 東北1 関東1 東京2 北陸1 東海1 関西2 中国1 九州1 の計11団体が出場しました。
この大会の課題曲は1976年度から続く全部門共通の4曲となっています。
初出場の団体はありませんでした。
第39回(平成3年度、1991年)全日本吹奏楽コンクール
開催日時 1991年10月20日
開催場所 広島厚生年金会館
課題曲は4曲で全部門共通、Cが連盟委嘱作品、Aは第1回朝日賞受賞作品。
課A : 吹奏楽のための「斜影の遺跡」 (河出智希)
課B : コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象 (真島俊夫)
課C : ロックン・マーチ (藤掛廣幸)
課D : そよ風のマーチ (松尾善雄)
出場団体(自由曲、指揮者)と審査結果一覧
01 東京代表 中央大学 指揮 : 林紀人 | 🥇金賞 |
課C : ロックン・マーチ | |
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より マドリガル、ガヴォット、ティボルトはロメオを見つける、ロメオはマーキュシオの死の報復を誓う、第2幕フィナーレ :プロコフィエフ/林紀人 | |
02 関西代表 関西学院大学 指揮 : 今井亮仁 | 🥈銀賞 |
課A : 吹奏楽のための「斜影の遺跡」 | |
組曲「仮面舞踏会」 より ワルツ、ロマンス、ギャロップ :ハチャトゥリアン/吉市幹雄 | |
03 東北代表 東北学院大学 指揮 : 淀彰 | 🥈銀賞 |
課D : そよ風のマーチ | |
カルミナ・ブラーナ :オルフ/クランス | |
04 関西代表 近畿大学 指揮 : 薮中登来夫 | 🥇金賞 |
課B : コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象 | |
交響組曲「寄港地」 より チュニス~ネフタ、バレンシア :イベール/デュポン | |
05 関東代表 神奈川大学 指揮 : 小澤俊朗 | 🥇金賞 |
課A : 吹奏楽のための「斜影の遺跡」 | |
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 より夜明け、全員の踊り :ラヴェル/ブートリィ | |
06 北陸代表 福井大学 指揮 : 鳥山隆男 | 🥉銅賞 |
課D : そよ風のマーチ | |
ヒロイック・サガ :ジェイガー | |
07 東京代表 青山学院大学 指揮 : 齋藤行 | 🥈銀賞 |
課A : 吹奏楽のための「斜影の遺跡」 | |
歌劇「イスの王様」序曲 :ラロ/齋藤行 | |
08 中国代表 徳山大学 指揮 : 秋本耕二 | 🥉銅賞 |
課D : そよ風のマーチ | |
パンチネロ :A.リード | |
09 九州代表 福岡大学 指揮 : 大倉安幸 | 🥉銅賞 |
課B : コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象 | |
カルミナ・ブラーナ :オルフ/クランス | |
10 東海代表 三重大学 指揮 : 沖公智 | 🥇金賞 |
課D : そよ風のマーチ | |
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 :ラヴェル/ブートリィ | |
11 北海道代表 北海道教育大学旭川分校 指揮 : 森田寛 | 🥈銀賞 |
課D : そよ風のマーチ | |
仮面幻想 :大栗裕 |
金賞が4団体、銀賞4団体、そして銅賞が3団体という結果でした。
近畿大が3年連続10回目、中央大、神奈川大、三重大がいずれも2年連続で各々7回目、10回目、7回目の金賞を受賞しました。
課題曲は「そよ風のマーチ」が5団体、「射影の遺跡」が3団体、「コーラル・ブルー」が2団体、そして「ロックン・マーチ」は1団体が演奏しました。
音源を探る
中央大学
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より マドリガル、ガヴォット、ティボルトはロメオを見つける、ロメオはマーキュシオの死の報復を誓う、第2幕フィナーレ :プロコフィエフ/林紀人
関西学院大学
組曲「仮面舞踏会」 より ワルツ、ロマンス、ギャロップ
東北学院大学
カルミナ・ブラーナ
近畿大学
交響組曲「寄港地」 より チュニス~ネフタ、バレンシア
神奈川大学
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 より夜明け、全員の踊り
福井大学
ヒロイック・サガ
青山学院大学
歌劇「イスの王様」序曲
徳山大学
パンチネロ
福岡大学
カルミナ・ブラーナ
三重大学
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲
北海道教育大学旭川分校
仮面幻想
全団体の音源を掲載しています。
まとめ
前年度「カタロニア」と「カルミナ」で見事な演奏を聴かせた近畿大は、この大会でも豊かな響きと明確なタッチ、パレットから引出される色彩感でしなやか、かつ鮮やかな演奏がホールを舞いました。圧倒的と申し上げて良いと思います。
三重大は、76年の「道化師の朝の歌」、前年の「スペイン狂詩曲」に続き、この大会では「ダフニス」でたっぷりとした深みのある演奏を披露しています。ラヴェルの作品との相性がとても良いですね。
中央大の「ロメジュリ」は、モンターギュ&キャピュレットとタイボルトではなく、マドリガルやガヴォットなど吹奏楽コンクールでは滅多に演奏されないチョイスで情感たっぷりの演奏を聴かせています。クラリネットセクションの見事さは特筆ものでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Viva! 吹奏楽!
👋掰掰👋
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