【吹奏楽】1988/第36回全日本吹奏楽コンクール 大学の部

吹奏楽
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1988年度全日本吹奏楽コンクール大学の部は、北海道1 東北1 関東1 東京2 北陸1 東海1 関西2 中国1 九州1 の計11団体が出場しました。

この大会の課題曲は1976年度から続く全部門共通の4曲となっています。

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第36回(昭和63年度、1988年)全日本吹奏楽コンクール

開催日時 1988年10月23日
開催場所 大宮ソニックシティ

課題曲は4曲(AとCが連盟委嘱作品)で全部門共通でした。
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」 :三善晃
課B : 交響的舞曲 :小林徹
課C : マーチ「スタウト・アンド・シンプル」 :原博
課D : カーニバルのマーチ :杉本幸一

出場団体(自由曲、指揮者)と審査結果一覧

01 関西代表 関西大学 指揮 : 酒井哲也 🥉銅賞
課B : 交響的舞曲
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 より夜明け、全員の踊り :ラヴェル/ブートリィ
02 中国代表 広島大学 指揮 : 井上太郎 🥉銅賞
課D : カーニバルのマーチ
セント・アンソニー・ヴァリエーション :ヒル
03 北陸代表 福井大学 指揮 : 松木光仁 🥉銅賞
課D : カーニバルのマーチ
歌劇「イーゴリ公」 より ダッタン人の踊り :ボロディン/ハインズレー
04 東北代表 東北学院大学 指揮 : 淀彰 🥈銀賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
バレエ組曲「シバの女王ベルキス」 より ソロモンの夢、狂宴の踊り :レスピーギ/淀彰
05 九州代表 福岡大学 指揮 : 大倉安幸 🥈銀賞
課B : 交響的舞曲
大阪俗謡による幻想曲 :大栗裕
06 東京代表 中央大学 指揮 : 林紀人 🥇金賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
バレエ音楽「白鳥の湖」 より 情景、スペインの踊り、終曲 :チャイコフスキー/林紀人
07 関西代表 関西学院大学 指揮 : 大崎真也 🥇金賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
バレエ組曲「ロデオ」より :コープランド/小長谷宗一
08 北海道代表 北海道教育大学函館分校 指揮 : 寺中哲二 🥈銀賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」 :ルーセル/佐藤正人
09 東海代表 三重大学 指揮 : 沖公智 🥈銀賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
管弦楽のための映像 より 第1楽章 :ドビュッシー/沖公智
10 東京代表 青山学院大学 指揮 : 齋藤行 🥈銀賞
課C : マーチ「スタウト・アンド・シンプル」
組曲「アラジン」 より I、II、Ⅶ :ニールセン/齋藤行
11 関東代表 神奈川大学 指揮 : 小澤俊朗 🥇金賞
課A : 吹奏楽のための「深層の祭」
楽劇「サロメ」 より七つのヴェールの踊り :R.シュトラウス/ハインズレー

金賞は3団体でした。神奈川大は5年連続金賞で次年度特別演奏の栄誉に輝きました。中央大も4年連続の金賞を受賞、5金に王手をかけました。安定した音楽を披露し、89年も盤石だろうと僕自身は5金を信じていました。関西学院大は3大会ぶりの全日本出場で84年大会以来11回目の金賞と受賞しました。そのほか銀賞は5団体、銅賞は3団体という結果でした。

課題曲別では「深層の祭」が6団体、「交響的舞曲」と「カーニバルのマーチ」が2団体ずつ、「スタウト・アンド・シンプル」が1団体によって採り上げられました。

自由曲では東北学院大が「ベルキス」を採り上げています。演奏箇所は異なるものの、このあとしばらくこの曲が一つのブーム的に演奏されることになります。中央大のチャイコフスキーの「白鳥の湖」は、ほかのチームがこの曲をコンクールで演奏する契機となりました。大学の部でも演奏された「サロメ」ですが、この神奈川大の演奏がこの大会の決定版でした。

余談ですが、僕のようにアニメ「魔法使いサリー」の最初の版を観た年代としては、白鳥のフィナーレがサリーちゃんが魔法使いであることお友だちに告げて魔法の国に帰っていくときのBGMであったことを思い出した方も多かったのではないでしょうか。

音源を探る

関西大学

バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲 より夜明け、全員の踊り

広島大学

セント・アンソニー・ヴァリエーション

福井大学

歌劇「イーゴリ公」 より ダッタン人の踊り

東北学院大学

バレエ組曲「シバの女王ベルキス」 より ソロモンの夢、狂宴の踊り

福岡大学

大阪俗謡による幻想曲

中央大学

バレエ音楽「白鳥の湖」 より 情景、スペインの踊り、終曲

関西学院大学

バレエ組曲「ロデオ」より

北海道教育大学函館分校

バレエ音楽「バッカスとアリアーヌ」

三重大学

管弦楽のための映像「イベリア」 より 第1楽章

青山学院大学

組曲「アラジン」 より I、II、Ⅶ

神奈川大学

吹奏楽のための「深層の祭」

全団体の音源を掲載しました。
神奈川大の自由曲は残念ながら音源が見つかりませんでした。

まとめ

すでに上にも書いた通り、大学の部でもレスピーギのベルキスや白鳥の湖のように後に多く採り上げられる先鞭をつけた選曲のほか、青山学院のニールセンや三重大の映像「イベリア」の街の道と田舎の道などそれぞれの個性を活かした自由曲が幅広く演奏されるようになってきました。

中央大の白鳥は、演奏部分のピックアップもさすがで、全体の構成と音楽の流れが自然で素晴らしい演奏を聴かせてくれています。林先生のご指導とはいえ、このチームのクラリネットセクションの水準の高さは目を見張るものがあります。数年後の東京都大会で、審査員を勤められた当時N響の内山洋さんが身を乗り出して聴いておられたのを思い出しました。

神奈川大の「深層の祭」もさすがというほかありませんね。84年の「変容ー断章」同様、複雑に絡み合う音とリズムを整理して、スコアを見ているかのような演奏にはすごいという言葉しか出ません。

Viva! 吹奏楽!
👋掰掰👋

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