1987年度全日本吹奏楽コンクール職場の部は、 北海道1 東北2 関東2 東京1 北陸1 東海1 関西1 中国1 四国1 九州1の計12団体が出場しました。
この大会の課題曲は1976年度から続く全部門共通の4曲から1曲増えて5曲となっています。
初出場の団体はありませんでした。
第35回(昭和62年度、1987年)全日本吹奏楽コンクール
開催日時 1987年10月18日
開催場所 豊田市民文化会館
課題曲は5曲(AとCが連盟委嘱作品)で全部門共通でした。
課A : 風紋 (保科洋)
課B : 渚スコープ (吉田峰明)
課C : コンサートマーチ’87 (飯沼信義)
課D : ムービング・オン (川上哲夫)
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 (松尾善雄)
出場団体(自由曲、指揮者)と審査結果一覧
01 北陸代表 富山ウインドアンサンブル 指揮 : 片山亮一 | 🥈銀賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
シンフォニア・フェスティーヴァ :ラニング | |
02 中国代表 山口ブラスソサエティ 指揮 : 岩崎隆司 | 🥇金賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
交響詩「ローマの祭り」 より チルチェンセス、主顕祭 :レスピーギ/W.シェイファー | |
03 北海道代表 札幌吹奏楽団 指揮 : 菅原克弘 | 🥇金賞 |
課A : 風紋 | |
バレエ音楽「コッペリア」 :ドリーブ/小長谷宗一 | |
04 関東代表 からす川音楽集団吹奏楽部 指揮 : 児玉健一 | 🥈銀賞 |
課A : 風紋 | |
吹奏楽のための神話(天岩屋戸の物語による) :大栗裕 | |
05 四国代表 松山市民吹奏楽団 指揮 : 藤澤一仁 | 🥉銅賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
オセロ より 前奏曲、オセロとデズデモーナ、廷臣たちの入場 :A.リード | |
06 東海代表 蒲郡市吹奏楽団 指揮 : 西浦稔 | 🥈銀賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
祈りとトッカータ :バーンズ | |
07 関東代表 市川交響吹奏楽団 指揮 : 津田雄二郎 | 🥇金賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
楽劇「サロメ」より七つのヴェールの踊り :R.シュトラウス/ハインズレー | |
08 九州代表 春日市民吹奏楽団 指揮 : 川口春生 | 🥉銅賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
ヒロイック・サガ :ジェイガー | |
09 関西代表 創価学会関西吹奏楽団 指揮 : 磯貝富治男 | 🥇金賞 |
課E : マーチ「ハロー! サンシャイン」 | |
アルメニアン・ダンス・パートI :A.リード | |
10 東北代表 NG吹奏楽団 指揮 : 中野晃太郎 | 🥈銀賞 |
課A : 風紋 | |
エル・カミーノ・レアル :A.リード | |
11 東京代表 豊島区吹奏楽団 指揮 : 八田泰一 | 🥈銀賞 |
課A : 風紋 | |
交響詩「ローマの祭り」 より チルチェンセス、主顕祭 :レスピーギ/W.シェイファー | |
12 東北代表 米沢吹奏楽愛好会 指揮 : 箕輪響 | 🥈銀賞 |
課A : 風紋 | |
組曲「ハーリ・ヤーノシュ」 より 戦争とナポレオンの敗北、皇帝と廷臣たちの入場 :コダーイ/上埜孝 |
結果は金賞4が団体、銀賞6団体、銅賞2団体となりました。課題曲は「ハロー!サンシャイン」が7団体、「風紋」が5団体で、そのほかの課題曲を選択した団体はありませんでした。
創価学会関西は2年連続4回目、市川交響吹奏楽団は2年連続2回目の金賞に受賞しています。札幌吹奏楽団は82年第30回大会以来の出場で2度目の、そして山口ブラスソサエティは2回目の全日本出場で見事初めての金賞に輝きました。
音源を探る
山口ブラスソサエティ
交響詩「ローマの祭り」 より チルチェンセス、主顕祭(音源の無断転用はご遠慮ください)
札幌吹奏楽団
バレエ音楽「コッペリア」(音源の無断転用はご遠慮ください)
市川交響吹奏楽団
マーチ「ハロー! サンシャイン」(音源の無断転用はご遠慮ください)
創価学会関西吹奏楽団
マーチ「ハロー! サンシャイン」(音源の無断転用はご遠慮ください)
アルメニアン・ダンス・パートI (音源の無断転用はご遠慮ください)
市川交響吹奏楽団の自由曲「サロメ」の音源は残念ながら見つかりませんでした。
まとめ
創価学会関西は超重量級の堂々たるサウンドで、この団体でしか演奏できないアルメニアン・ダンスを聴かせてくれています。
山口ブラスは決してブラスが吠えることなく終始落ち着いていて、その中でクライマックスに向かって静かにエネルギーが湧き上がっていくといった大人の演奏でした。
82年大会では中低音金管の柔らかく重厚な響きで聴衆を魅了した札幌吹奏楽団は、今回もその独特なサウンドでコッペリアを聴かせています。中村学園が採り上げて以来よく演奏される冒頭のマズルカは演奏せず、最後のチャルダッシュを最初から演奏しています。
市川交響吹奏楽団のマーチはサウンドも音楽の作り方も次元が違っていました。大人の風格を湛えた演奏だったと思います。サロメが聴けないのは大変残念です。
Viva! 吹奏楽!
👋掰掰👋
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