【吹奏楽/音源掲載】1981/第29回全日本吹奏楽コンクール 高校の部

吹奏楽
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音源情報を更新しました。

1981年度全日本吹奏楽コンクール高校の部は80年度同様、、北海道 (2) 東北 (3) 関東 (3) 東京 (2) 北陸 (2) 東海 (3) 関西 (3) 中国 (3) 四国 (1) 西部 (3) の計25団体が出場しました。

この年の課題曲はすべて連盟委嘱作品で、1976年度から続く全部門共通の4曲が基本とした路線が踏襲されています。

青森県立弘前南高校が初出場以来5年連続の金賞を受賞しました。天理高校も遂に5年連続金賞に輝きました。
初出場は、習志野市立習志野高校、福島県立磐城高校、駒沢大学高校、早稲田実業高校、洛南高校の5校でした。

また、前年度まで5年連続金賞を受賞した秋田県立秋田南高校と玉川学園高等部が特別演奏を行ないました。

なお、音源については従来リンクさせて頂いていたアカウントが無効となり、開くことができない音源が多くなってしまい、せっかくご覧頂いたにも拘らずご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。今後はYouTubeに限らずニコニコ動画や手許の資料も活用して、1970年から82年まで順次見直して参りますので、しばらくお時間を頂戴できれば幸甚です。

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第29回(昭和56年度、1981年)全日本吹奏楽コンクール

開催日時 1981年11月1日
開催場所 東京普門館
課題曲は4曲で全部門共通。
課A : イリュージョン (鵜沢正晴)
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ (櫛田胅之扶)
課C : シンフォニック・マーチ (斉藤正和)
課D : 行進曲「青空の下で」 (坂本智)

課題曲4曲のうちBを除く3曲が公募による入選曲で、採用にあたって「シンフォニックマーチ」は上岡洋一、「青空の下で」は藤田玄播により補作されています。「東北地方の民謡によるコラージュ」は連盟の委嘱により櫛田胅之扶が作曲したもので、「南部牛追い歌」「津軽じょんがら節」「庄内おばこ」「南部二下り甚句」などが素材として使われています。「青空の下で」の最後には短いながらドラムマーチが現れます。

出場団体(自由曲、指揮者)と審査結果一覧

01 北陸代表 富山県立高岡商業高等学校 指揮 : 土合勝彦 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
神聖な舞曲と世俗的な舞曲 :ヒル
02 関東代表 習志野市立習志野高等学校 指揮 : 新妻寛 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
交響組曲「寄港地」 より チュニス~ネフタ、バレンシア :イベール/デュポン
03 東北代表 福島県立磐城高等学校 指揮 : 根本直人 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
バレエ音楽「中国の不思議な役人」 :バルトーク/根本直人
04 東京代表 駒澤大学高等学校 指揮 : 石井登志夫 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 :A.リード
05 四国代表 高松第一高等学校 指揮 : 石川孝司 🥈銀賞
課A : イリュージョン
ハンガリー狂詩曲第2番 :リスト/トバニ
06 関西代表 天理高等学校 指揮 : 新子菊雄 🥇金賞
課C : シンフォニック・マーチ
オセロ より 前奏曲、オセロとデズデモーナ、廷臣たちの入場 :A.リード
07 中国代表 広島市立基町高等学校 指揮 : 増広卓三 🥇金賞
課C : シンフォニック・マーチ
序曲ハ調 :カテル/E.F.ゴールドマン
08 東京代表 早稲田実業高等学校 指揮 : 長瀬清正 🥈銀賞
課A : イリュージョン
アルメニアン・ダンス・パートII より ロリの歌 :A.リード
09 西部代表 福岡県立嘉穂高等学校 指揮 : 竹森正貢 🥇金賞
課D : 行進曲「青空の下で」
バレエ音楽「ガイーヌ」 より アイシェの目覚めと踊り、レスギンカ :ハチャトゥリアン/藤田玄播
10 東北代表 秋田県立花輪高等学校 指揮 : 小林久仁郎 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
交響曲第3番 より 第1楽章 :プロコフィエフ/小林久仁郎
11 北陸代表 富山県立富山商業高等学校 指揮 : 坪島照信 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
シンフォニエッタ より III、V. :ヤナーチェク/上埜孝
12 関東代表 川口市立川口高等学校 指揮 : 信国康博 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
吹奏楽のための「無言の変革」より「問い」 より 問い :信国康博
13 東海代表 東海大学第一高等学校 指揮 : 榊原達 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
吹奏楽のためのカタストロフィ :保科洋
14 西部代表 福岡工業大学附属高等学校 指揮 : 鈴木孝佳 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
民衆の祭りのためのコラール :ケクラン
15 関西代表 洛南高等学校 指揮 : 宮本輝紀 🥈銀賞
課C : シンフォニック・マーチ :斉藤正和
道化師の朝の歌 :ラヴェル/オドム
16 中国代表 就実高等学校 指揮 : 村松勲 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
スペイン組曲 より アラゴン :アルベニス/吉市幹雄
17 関東代表 逗子開成高等学校 指揮 : 西野明男 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
海の歌 :R.ミッチェル
18 北海道代表 東海大学付属第四高等学校 指揮 : 井田重芳 🥈銀賞
課C : シンフォニック・マーチ
歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 :ワーグナー/ローレンドー
19 中国代表 島根県立川本高等学校 指揮 : 谷口榮一 🥇金賞
課C : シンフォニック・マーチ
歌劇「サルタン皇帝の物語」 より 3つの奇蹟 :リムスキー=コルサコフ/谷口榮一
20 北海道代表 北海道旭川商業高等学校 指揮 : 山崎一丸 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
バレエ音楽「ガイーヌ」 より 子守歌、レスギンカ :ハチャトゥリアン/山崎一丸
21 東海代表 静岡県立浜松工業高等学校 指揮 : 遠山詠一 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
古祀 :保科洋
22 西部代表 中村学園女子高等学校 指揮 : 松澤洋 🥇金賞
課A : イリュージョン
スペイン奇想曲 :リムスキー=コルサコフ/ハインズレー
23 東海代表 名古屋電気高等学校 指揮 : 松井郁雄 🥈銀賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
ディオニソスの祭 :F.シュミット
24 東北代表 青森県立弘前南高等学校 指揮 : 斎藤聖一 🥇金賞
課B : 東北地方の民謡によるコラージュ
組曲「イタリアの印象」 より ラバに乗って、山の頂にて :G.シャルパンティエ/ジロンス
25 関西代表 大阪府立淀川工業高等学校 指揮 : 丸谷明夫 🥇金賞
課A : イリュージョン
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲 :ヴェルディ/木村吉宏
特別演奏
秋田県立秋田南高等学校
JEUXIII:天野正道、 「童謡によるファンタジー」より茶つみ歌、あの町この町、エピローグ:野田暉行、 吹奏楽と三味線のための「津軽じょんがら節」:青森県民謡/佐川馨
玉川学園高等部
われら愛す:西崎嘉太郎/芳賀秀次郎作詞、 海は心:高浪晋一/丸山薫作詞、 山:高浪晋一/高浪晋一作詞、 やすかれわが心よ:オナーチン、 フィンランディア:.シベリウス

この大会も金賞が15、銀賞が10で銅賞の団体はありませんでした。課題曲は「東北地方の民謡によるコラージュ」がなんと15団体、次いで「シンフォニックマーチ」が5、「イリュージョン」が4で、中学の部では多く演奏された「青空の下に」は1団体のみでした。

初出場の習志野高校と磐城高校が金賞を受賞、両校の金賞の歴史が始まりました。見事5金の弘前南高校と天理高校のほか、花輪高校、市立川口高校、淀川工業高校が2年連続の金賞となりました。嘉穂高校が久しぶりの出場で久しぶりの金賞、富山商業高校、中村学園女子高校、浜松工業高校が金賞に返り咲きました。出場歴の長い川本高校、広島基町高校の中国代表2校と逗子開成高校のほか、福岡工大附属高校が初めての金賞を受賞しました。

YouTubeで音源を探る

高岡商業高校

習志野市立習志野高校

東北地方の民謡によるコラージュ

交響組曲「寄港地」より

磐城高校

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

天理高校

シンフォニック・マーチ

オセロより

広島市立基町高校


https://youtu.be/5onGwM2MX_I

嘉穂高校

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

花輪高校

交響曲第3番より第1楽章

富山商業高校

市立川口高校

https://youtu.be/M9RfxAvVqZA
https://youtu.be/rO53s3IHbQ0

福岡工業大学附属高校


民衆の祭りのためのコラール

就実高校

スペイン組曲よりアラゴン

逗子開成高校

川本高校

シンフォニック・マーチ

組曲「サルタン皇帝の物語」より三つの奇蹟

浜松工業高校

古祀

中村学園女子高校

イリュージョン

スペイン奇想曲より

名古屋電気高校

ディオニソスの祭り

弘前南高校

組曲「イタリアの印象」より

淀川工業高校

イリュージョン

歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲

秋田南高校

JEUXⅢ


吹奏楽と三味線のための津軽じょんがら節

この年の天理高校は関西大会から磐石の演奏で勢いがありました。全日本では、課題曲が丁寧になり過ぎたきらいもなくはないですが、天理らしい明るくキラキラ輝くサウンドが戻ってきました。音楽表現も積極的で叙情性も十分で文句なしの演奏だったと思います。BJ誌の講評でも塩澤先生がベタ褒めだったように記憶しています(シンバルの音一つとっても○○もある…)。

初金賞ということが信じられないくらい、いつもその音楽的な演奏で強烈なインパクトを与えていた川本高校は、高校の部の定員がこの年から50名となり他団体がフルメンバーで臨んでいる中、45名の編成でまさに手作りの温かい音楽を届けてくれました。さらに明るい音とサウンド、垣間見せるキレ味の鋭さが相まって、課題曲、自由曲ともに心の底から聴いて良かったと思える、素晴らしい演奏でした。

どちらかというとシンプルで地味なフランス作品を採り上げた広島基町高校、福岡工大附属高校は、前者は優しいサウンドと確実なアンサンブル、後者は輝かしい音と圧倒的なテクニックを活かし、隙のない曲作りの見事な演奏で聴くものの心に迫りました。淀川工業もここ数年元気がありませんでしたが、この大会では元気いっぱい、積極的な演奏を聴かせてくれました。

まとめ

この年も銅賞はなく、金賞が出場団体の60%の15チームという結果となりました。素晴らしい演奏が続いたことの証左で、さすが高校の部と思わせるものがありました。各々個性を活かし、持てる力を出しきった好演ばかりだったと思います。

この結果が翌年からの審査方法の見直しが待ったなしということに繋がったのではないかと想像します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Viva! 吹奏楽!
👋掰掰👋

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