【吹奏楽/音源更新】1972/第20回全日本吹奏楽コンクール 中学校の部

吹奏楽
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音源情報を更新しました。

1972年度第20回大会は、会場を東京杉並の普門館で開催されました。

課題曲は、中学校の部では岩井直溥さんに委嘱されたポップスの要素が組み入れられた作品、高等学校以上の部門では一般公募により三沢栄一さんの作品が選ばれました。

なお、音源については従来リンクさせて頂いていたアカウントが無効となり、開くことができない音源が多くなってしまい、せっかくご覧頂いたにも拘らずご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。今後はYouTubeに限らずニコニコ動画や手許の資料も活用して、1970年から82年まで順次見直して参りますので、しばらくお時間を頂戴できれば幸甚です。

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第20回(昭和47年度、1972年)全日本吹奏楽コンクール

開催日時 1972年11月5日
開催場所 東京普門館
課題曲
中学校の部 シンコペーテッド・マーチ「明日に向かって」 (岩井直溥)
高等学校以上の部 シンフォニック・ファンファーレ (三沢栄一)

出場団体(自由曲、指揮者)と審査結果一覧

01 関東代表 糸魚川市立糸魚川中学校 指揮 : 福田伊治 🥈
  序奏とファンタジア :R.ミッチェル
02 北陸代表 春江町立春江中学校 指揮 : 坪田健夫 🥉
  交響曲第9番「新世界から」より第4楽章 :ドヴォルザーク
03 関西代表 西宮市立今津中学校 指揮 : 得津武史 🥇
  スラヴ行進曲 :チャイコフスキー
04 西部代表 那覇市立真和志中学校 指揮 : 屋比久勲 🥇
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV565 :J.S.バッハ
05 四国代表 松山市立拓南中学校 指揮 : 吉田雅彦 🥈
  吹奏楽のための三つの断章 :桑原洋明
06 東北代表 秋田市立山王中学校 指揮 : 木内博 🥇
  幻想交響曲より第5楽章サバトの夜の夢 :ベルリオーズ/木内博
07 東京代表 豊島区立第十中学校 指揮 : 酒井正幸 🥇
  交響組曲「シェへラザード」より第4楽章バグダッドの祭、海、終曲 :リムスキー=コルサコフ
08 東海代表 吉良町立吉良中学校 指揮 : 藤浦治志 🥈
  序曲ハ調 :カテル
09 中国代表 出雲市立第一中学校 指揮 : 渡部修明 🥈
  歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り :ボロディン
10 北海道代表 滝川市立江陵中学校 指揮 : 松浦真 🥈
  組曲「展覧会の絵」よりバーバ・ヤガーの小屋、キエフの大門 :ムソルグスキー

金賞が4団体、銀賞も5団体、銅賞が1団体という結果でした。

当時の実力校、常連校がずらりと顔を揃えています。自由曲もクラシックの定番曲が並んでいます。今津中は初優勝の際の自由曲スラブ行進曲の再演、豊島十中はシェヘラザードを採り上げました。前年度金賞を初受賞した山王中はベルリオーズの大曲幻想交響曲に挑みました。西部からは昨年まで2年連続で金賞を受賞した響南中に代わって、沖縄の真和志中学校がバッハのトッカータとフーガで初代表、そして見事に金賞を受賞しています。指揮者は「神様」屋比久先生です。

銀賞の中では、出雲一中が片寄先生から渡部先生に代わって一年目は金賞でしたが、前年とこの大会では惜しくも銀賞に止まっています。また、カテルの序曲ハ調を演奏した吉良中は地味な選曲ながら、きっちりと仕上げてくるバンドでした。後年もコルサコフのムラダの貴族たちの入場、ゴセックの古典序曲、シャブリエのいやいやながらの王様からポーランドの踊り(マズルカ)という独自路線で、なかなか渋いチームだったように記憶しています。

音源を探る

糸魚川中学校

序奏とファンタジア

今津中学校

全日本吹奏楽コンクール/1972年中学の部課題曲「明日に向かって」/今津中
西宮市立今津中学校吹奏楽部 (1972年) 「スラブ行進曲」

真和志中学校

シンコペーティッドマーチ「明日に向かって」

1972年 全日本吹奏楽コンクール 真和志中学校 トッカータとフーガニ短調

豊島第十中学校

全日本吹奏楽コンクール/1972年中学の部課題曲「明日に向かって」/豊島十中

交響組曲「シェヘラザード」作品35よりバグダッドの祭り、海、船の難破、終曲

山王中学校

全日本吹奏楽コンクール/1972年中学の部課題曲「明日に向かって」/山王中

幻想交響曲より第5楽章

出雲第一中学校

全日本吹奏楽コンクール シンコペーテッド・マーチ「明日に向かって」  出雲市立第一中学校

歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り

江陵中学校

江陵中学校吹奏楽部 課題曲:シンコペーテットマーチ「明日に向かって」_自由曲:組曲「展覧会の絵」より"ババヤーガの小屋、キエフの大門"(1972)

オルガンのような響きをたたえて、課題曲、自由曲ともに、落ち着いた演奏を披露した真和志中学校は初出場であることが信じられませんね。さすがの屋比久先生もこの当時は若くていらしたので、後年のように何があっても落ち着いてというわけではなかったと思いますが、味わい深い演奏でした。

豊島十中はしなやかなサウンドと自然な音楽の流れに一層の磨きがかかり、シェヘラザードという当時では超難度の自由曲を自在に操っています。課題曲のスマートな都会的な演奏も特筆ものです。

バンドジャーナルの講評では、酷いことを書かれていた今津中ですが、僕は課題曲、自由曲ともにキビキビとして気持ちの良い演奏だと思いました。アンサンブルはもちろん見事でしたし、スラブ行進曲のラストの追い込みは感動的ですらありました。

出雲一中は渡部先生のカラーが出てきて、丁寧にカチッと仕上げてくるアンサンブルは翌年に繋がるものだったということがよくわかる演奏でした。

まとめ

どのチームもそれぞれの個性を活かした演奏を繰り広げていて、オーラすら感じる演奏もあり、中学校の部が一つの円熟の時代を迎えていることを改めて認識しました。また、この年の岩井先生の課題曲は中学生に合っていて、とても一週間で作ったものだとは思えませんね(笑)

翌1973年は、名古屋に会場を移して開催されます。

Viva! 吹奏楽!

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