【ピアノ】江口玲さんピアノリサイタル終演 ホロヴィッツとフランツ・モアに捧げる

ピアノ
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この記事は2022年4月14日、5月30日の投稿を修正追記したものです。

いつもこのブログ「音楽徒然草」をお読みいただきありがとうございます。

毎年6月19日に行われる江口玲さんのピアノリサイタルは11回目を迎えます。

このリサイタルは、当初の江口さんの単独ソロリサイタルから、2014年の反田恭平さんを始め、ゲストを迎えて開催されてきました。

ショパンピリオド楽器コンクール第2位の川口成彦さん、エリザベートで入賞された阪田知樹さんやショパンコンクールセミファイナリストでジャンルに関わらず飛ぶ鳥落とす勢いの角野隼斗さんも出演なさっています。

今回は「初心に戻り」江口さんのソロリサイタルが開催されました。

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江口玲さんについて

江口さんは1963年東京のお生まれです。

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業

東京藝術大学助手を務めた後、ジュリアード音楽院ピアノ科大学院修士課程とプロフェッショナルスタディー修了

ピアノをハーバート・ステッシン、外山準、金沢明子、伴奏法をサミュエル・サンダース、作曲を佐藤眞、北村昭、物部一郎の各氏に師事

ニューヨーク市立大学ブルックリン校、洗足学園音楽大学大学院、神戸女学院大学等でも教鞭を執り、2011年より東京藝術大学器楽科准教授、2019年より教授

受賞歴

ウィリアムペチェック賞、ウィリアム・シューマン賞(ジュリアード音楽院)
ジュリアード音楽院ジナ・バッカウアー奨学金コンクール、コンチェルトコンペティションにて第1位
パリ国際室内楽コンクール入賞
ヴィニャフスキー国際ヴァイオリンコンクール アレイダ シュヴァイツァー賞

ディスコグラフィ

僕の手持ちのCD、ピアノソロのみです。

(画像上段左から)

Dear Chopin, Jeszcze Polska nie zginela(親愛なるショパンへ、ポーランド未だ滅びず)2010
リスト/巡礼の年 第二年「イタリア」2012
ワーグナー/神々の黄昏 2014
THE BEST OF LIVE 6.19(2012〜2015 リサイタルライヴ)2016
ベートーヴェン 3大ソナタ集 2015
ラフマニノフ 2019
Tableaux de Debussy ドビュッシー:「音の絵」2017

Dear Chopin, 親愛なるショパンへ ~ポーランド未だ滅びず
録音に使用したのは、かつてスタインウェイ本社コンサート部の貸出用楽器として活躍していた、1912年製のニューヨーク・スタインウェイ【CD368】。1800年代独特の香りを残し、豊かな色彩を持つこの楽器は、近代クラシックの黄金時代を多くの巨匠たちと過ごしてきたキャリアの余裕すら感じられる。 7歳で最初のポロネーズを書いた...
神々の黄昏/ワーグナー ピアノ編曲集
●収録曲 1. 聖杯への厳かな行進曲 (舞台神聖祝典劇「パルジファル」第1幕より) 2. 神々のヴァルハラへの入城 (舞台祝祭典劇「ニーベルングの指環」序夜 楽劇「ラインの黄金」第2場より) 3. ワルキューレの騎行 (舞台祝祭典劇「ニーベルングの指環」第1夜 楽劇「ワルキューレ」第3幕より) 4. ジークフリートの葬...
THE BEST OF LIVE 6.19
1983年6月、ウラディミール・ホロヴィッツ初来日のNHKホールで衝撃の音を奏でたピアノ《CD75》。 何物にも追随されない圧倒的な存在感を放つスタインウェイは、2012年6月19日、100歳の誕生日に再びステージに甦り、客席は熱狂の嵐に包まれた。 2012~2015年の4度にわたって開催された江口 玲の6.19コンサ...
ベートーヴェン 三大ソナタ集
卓越したテクニックと高い芸術性で、常に聴衆を魅了するピアニスト、江口 玲。 待望のソロ・アルバム第10弾は、「ベートーヴェン 三大ソナタ集」。 前期ソナタと分類される「悲愴」「月光」以降、ベートーヴェンの曲想が大きく変化していくのは、この時代のピアノ(フォルテピアノ)の進化が大きく関わっている。1803年、中期ソナタの...
ラフマニノフ
驚異のダイナミクスと圧倒的な存在感 《CD75》でしか再現できない 真のラフマニノフ ラフマニノフと同時代を生きた1912年製のスタインウェイ《CD75》は、クラシック黄金時代の頂点を極めた楽器である。このアルバムを聴けば、当時このようなピアノがあったからこそラフマニノフの楽曲が存在し得たと実感できるだろう。 ラフマニ...
Tableaux de Debussy ドビュッシー:「音の絵」
130歳のスタインウェイで描くドビュッシーの「音の絵」 広い音域にちりばめられた響き、複雑に絡み合う旋律は、それぞれの色を纏ってクリアに織りなされていく カーネギーやメトロポリタンホール創立当時より1925年まで貸出用のコンサートピアノとして活躍し、ホロヴィッツも絶賛した1887年製のスタインウェイ。曲によって様々に変...

(画像下段左から)

展覧会の絵 2006
巨匠達の伝説 2003
ライヴ!小品集(2004〜2006 東京浜離宮朝日ホールリサイタル)2009
ライヴ!ソナタ集(2004〜2006 東京浜離宮朝日ホールリサイタル)2009
Dear America 2002

展覧会の絵 Pictures at an Exhibition
これを超える「展覧会の絵」は存在するだろうか 煌めくppppから、唸りをあげて突き抜けるffffまで、驚愕のダイナミックレンジでピアノの限界に挑戦する。 スケールの大きいロシアの楽曲を演奏するために江口玲が望んだのは、美しさの中にもっと強く厳しく苦悩と悲しみを、時には暴力的な粗々しさを、そして同時におおらかに包み込むよ...
巨匠たちの伝説
《衝撃の音色》 ホロヴィッツが絶賛した幻のピアノは、115年の時を経て、カーネギーのステージに甦った。 最高の技術者、最高のアーティスト、最高のホールと楽器。 全ての条件が完璧に満たされたとき、このアルバムは生まれた。 今までの常識をを根底から覆し、クラシックの本質を語るすべてがここにある。 1887年製のニューヨーク...
LIVE ! 小品集
あの伝説のコンサートが遂にアルバム化!! 江口 玲の名を、ソリストとして世に知らしめた浜離宮朝日ホールでのコンサートがライヴ盤として待望のリリース! 2004年から2006年にかけ《江口玲と訪ねる世界の巨匠たち》として、東欧、ロシア、アメリカ、フランスをテーマに繰り広げられたコンサートシリーズから、江口のセンスが冴えわ...
LIVE ! ソナタ集
あの伝説のコンサートが遂にアルバム化!! 江口 玲の名を、ソリストとして世に知らしめた浜離宮朝日ホールでのコンサートがライヴ盤として待望のリリース! 2004年から2006年にかけ《江口玲と訪ねる世界の巨匠たち》として、東欧、ロシア、アメリカ、フランスをテーマに繰り広げられたコンサートシリーズから、江口のセンスが冴えわ...

6月19日のリサイタル

江口玲さんのリサイタルで使用されるピアノ「スタインウェイCD75」の誕生日が1912年6月19日なので、リタイタルは何曜日になっても必ず6月の19日に実施されてきました。

なお「CD75」については、リサイタルを主催したタカギクラヴィアの高木社長による「ホロヴィッツ・ピアノの秘密」に詳しく書かれています。

ローズウッド

リサイタルでは「CD75」のほか、昨年は「ラフマニノフのピアノ」、それ以前には同じくホロヴィッツのピアノのローズウッドが登場しました。

ローズウッドは1887年製で、かつてホロヴィッツがカーネギーホールで演奏、ホロヴィッツが1986年に来日した際、宿泊した東急ホテルの「けやきグリル」で偶然の再会を果たします。

このピアノはニューヨークに運ばれ、ホロヴィッツを支えたピアノ技術者のフランツ・モア氏とその息子でピアノ職人のピーター・モア氏の手によって、製造当時の状態に修復されました。

このピアノがかつてのホームグラウンドであったカーネギーホールで、2002年6月19日に録音されたのが、江口さんのアルバム「巨匠たちの伝説」です。

プログラム

日時:2022年6月19日(日)19:00開演(18:30開場)

場所:第一生命ホール
東京都中央区晴海1-8-9
https://www.dai-ichi-seimei-hall.jp/access/

パデレフスキー:メロディ
ホフマン:ノクターン「モクセイソウ」より
チェルカスキー:悲愴前奏曲
モーツァルト:ソナタ 第10番ハ長調 K.330
リスト/ホロヴィッツ編:ハンガリア狂詩曲第2番

リスト:バラード第2番
ラフマニノフ:幻想小曲集 Op.3、音の絵 Op.39-4、5

当初はオールラフマニノフプログラムが予定されていましたが、2022年春に永眠されたフランツ・モア氏(ピーター氏は3年前にすでに永眠)への追悼も込めて変更されたようです。

リサイタル当日には、上記カーネギーホールレコーディングの裏話など、ゲストにタカギクラヴィアの高木社長を迎えたトークコーナーも予定されていました。

リサイタルの模様

前半はローズウッド、後半はCD75による演奏でした。

ローズウッドによる演奏が終了したところで、タカギクラヴィアの高木社長をお迎えしてのトークタイム。

高木社長のお話はこのリサイタルの恒例行事だったのですが、ここ数年は行われていませんでした。

そのせいかトークは絶好調で、江口さんが口を挟む余地はほぼなく、時間切れになってしまいましたが、休憩時間にピアノの置き換えが終了したところで「どうしてもお話しておきたいこと」ということでトークが再開されました。

江口さんは十分休憩時間が取れないまま、後半へ。

ホールとの相性なのかも知れませんが、今回のCD75の響きは格別で、筆舌に尽くしがたいくらいの素晴らしい音を聴くことができました。
この数日、ピアノをぶっ叩くような「大きいことは良いことだ」的な演奏を多く聴いたあとだけに、ピアノの魅力を存分に味わうことのできた至福の夕べでした。

アンコールはゴドフスキー、献呈、トロイメライなど4曲でした。

時間は十分ではありませんでしたが、食事は召し上がったようです。

まとめ

今年も江口さん&スタインウェイCD75のリサイタルが行われました・

キラキラと輝く高音と豊かな響きのCD 75、ふくよかで温かいローズウッドが生き生きと輝いていました。
味わい深い素敵なリサイタルでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

👍 🎹とともに 🎼とともに 🤞
👋掰掰👋

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