ダシの染み込んだご飯に、プリッとしたエビがのった「蝦仁飯」は台湾南部特有の人気小吃の一つです。その中でも1922年創業という老舗の矮仔成蝦仁飯をご紹介します。
さっそくお店への行き方やメニューを見て行きましょう。
台北から台南への行き方
台北から台南へのアクセス手段は、台鉄(鉄道)、高鉄(高速鉄道)とバスの3つです。
台鉄
朝6時以降に台北駅を出発して13時までに台南駅に着く列車は、新自強普悠瑪(特急プユマ)が1本、自強(特急)が3本と莒光(急行)が1本のみです。プユマの所要時間は3時間08分、特急の所要時間は4時間14~26分(急行も4時間13分/列車番号1の速達タイプ、ただし台北6:10発)、料金はいずれも特急が738元、急行569元です。
高鉄
高速鉄道の台北駅は台鉄と同じところにありますが、台南駅は台鉄の沙崙駅が接続駅で、沙崙駅から台鉄沙崙線に乗換える必要があります(台南駅は沙崙線駅から5つ目、約25分で着きます)。
朝6時以降に台北駅を出発、台鉄に乗換えて台南駅に13時までに着く列車は、高鉄台中~台鉄新烏日間の徒歩移動時間を十分余裕をみて20分とすると、6〜9時台各3本、10時台2本です。徒歩移動時間込の所要時間は2時間25~45分、高鉄の料金は指定席1,350元、自由席1.305元プラス台鉄料金25元となります。
なお、高鉄には予約時期、列車によって10%、20%、35%の割引料金が設定されています。
バス
バスは台北駅の北にある台北轉運站(バスターミナル)から出ています。
国光バス、統聯バス、和欣バスの3つのバス会社によって運行されていて、いずれも標準所要時間は4時間〜4時間30分です。台北を6時以降に発車して13時までに台南に着くことが想定されるバスは、国光バス3本(1時間ごと)、統聯バス6本(30分ごと)、和欣バスの3列シートバスは2〜5本(曜日によって異なります、週末は多い)のほか、2列シートの豪華バスが6本(30分ごと)です。
台南での到着場所は国光バスは台南駅ですが、統聯バスと和欣バスは兵工廠轉運站になります。兵工廠轉運站は台南公園の横、成功路より北の公園北路と公園南路の間にあります。台南駅から遠くはありません。
料金は450〜460元、和欣バスの2列シートバスは630元です。
アクセスのまとめ
台鉄のプユマ(台北8:00発、台南11:08着)が色んな要素で最強かと思います。ただ、全席指定が基本のため、予約が非常に取りにくいのが難点です。当日販売120席の無座(自由席、空席があれば座れる)という手もなくはないですが、容赦なく飛ばしますからお薦めしにくいです(関西の新快速や関東の京急の快特を想像してみてください)。
プユマが取れない場合には、乗換の面倒さと料金の高さというデメリットはあるものの、速達性と確実性の点で高鉄が良いと思われます。外国人観光客限定の乗り放題チケット(3日乗り放題、2,200元)を使えば、台南往復だけで元が取れます。また、アーリーバードという10%、20%、35%の割引もあります。
時間を読むのが難しいですが、豪華で快適な2列シートのバスを使う手もありそうです。行きではなく帰りには夜市をエンジョイできるでしょう。
鉄道、バスに限らず車内のエアコン設定温度は寒さの限界を超えますので、夏場でも上に羽織る長袖はもちろん、ブランケットを用意するか、男性は半パンではなく長いパンツを履かれた方が良いと思います。
蝦仁飯とは
蝦仁飯には、その色が炎のように赤いことから名付けられたいわれる赤海老(火燒蝦)が使われます。台湾南部で捕れた新鮮な赤海老を使っているので、台南ではぜひ食べたい小吃です。ところで「仁」とは何かというと「(食べられるものの)核の中身、さね」(花生仁、ピーナッツ)、「殻に覆われているものの中身」を指すようです。
蝦仁飯は、炊いた白米に出汁に醬油などを加えたスープを加えて炒めたものに、炒めたその赤海老をトッピングしたものです。ジューシーなご飯の上に味つけされた赤海老がのっています。担仔麺は台北でも食べられますが、蝦仁飯は台南でしか食べることができません。
矮仔成蝦仁飯の行き方とメニュー
アクセス
台南駅からは中山路を湯徳章記念公園のロータリーから南門路に入り、孔子廟を右に見ながら南下、府前路一段を右折します。莉莉水果店の前を通り過ぎて、保安宮のところで左折して海安路一段に入ってしばらく歩いた左手です。2.4km、30分ほどです。タクシーだと10分かかりません。
永楽市場(国華街入口)からは、国華街をひたすら南下、府前路(二段)で右折してからは、台南駅からと同じ経路です。1.1km、15分ほどです。
国華街からならともかく、台南駅からは特に暑い時期の炎天下を歩くのは相当な負荷なので、最低限日傘や帽子をお供にして歩きましょう。
メニュー
メニュー(2019年12月撮影)は以下の画像の通りです。
蝦仁飯(小)60元
2019年6月に改装
2016年8月撮影時のお店
蝦仁飯 50元
鴨蛋湯 30元
新装なった現在のお店
注文の仕方
内用(イートイン)と外帯(テイクアウト)とで並ぶところが異なります。各々看板が立っているところに並んでいると、内用の場合は順番が来ると、お店の方が注文票を持って席に案内してくれます。それから注文するものが決まれば、改装後の画像の真ん中の「収銀台」へ行って代金を支払います。席に戻って、注文をしたものが運ばれてくるのを待ちます。
2019年12月の訪問時は、行列がない時間帯だったので、直接「収銀台」に行って注文しました。
お店の基本情報
店名 矮仔成蝦仁飯
住所 台南市中西區海安路一段66號
営業時間 08:30〜19:30(火曜定休)
2019年12月現在の情報です。
最新の情報は公式ホームページなどでご確認ください。
このお店の創業者の息子さんが独立して作ったのが「集品蝦仁飯」で「アクセス」で紹介した経路の途中にあります。
まとめ
改装前のお店では、てんやわんやの時間帯ですら丁寧に応対してくれていたのですが、その印象は改装後も変わっていませんでした。蝦仁飯も見ての通りで変わりありません。
台南でなければ食べられませんから、ぜひ味わってみてくださいね。
コメント
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